2025/10/4
家庭での性教育~親から子への向き合い方
戸塚第2小学校
水主川純先生 東京女子医科大学教授
参加させていだきました。保護者の方々も活発に意見交換をされており、学びの多い時間でした。
ご講演ありがとうございました。
1. 性と生殖に関する健康と権利(SRHR)
SRHR=性や生殖に関する健康・権利を保障する考え方。
自分の体や生き方を自分で決める権利。
妊娠・出産・中絶の選択も含まれる。
SDGsの目標3(健康)、4(教育)、5(ジェンダー平等)に関連。
WHOの「プレコンセプションケア(妊娠前ケア)」もSRHRの一部。
2. 現状と課題
出生数は減少(2024年:68万人)。一方で虐待件数は増加傾向。
妊娠期はキャリア形成期と重なりやすく、晩婚化・不妊治療が増加。
出産女性の30%が35歳以上。合併症リスクや周産期異常も上昇。
3. 妊娠前の準備「プレコンセプションケア」
生活習慣(飲酒・喫煙)や基礎疾患を整えることが重要。
若年期からの健康意識づけが必要。
食事バランスや栄養を親世代が支える役割も。
4. 若年層の現状
「やせ願望」が強く、卵巣機能や骨量への悪影響が懸念。
喫煙も生殖能力を低下させる。
10代の人工妊娠中絶は一時減少も、20歳未満は再び増加傾向。
デートDVや性的搾取(写真要求など)など、若者の人間関係の問題も。
5. 包括的性教育
国際的には4段階の年齢区分と8つのキーコンセプトに基づく。
日本の学習指導要領では扱わない内容も多い(例:中1で妊娠経過は扱わない)。
家庭で伝えるべきこと:
多様な家族の形や価値観
健康的な人間関係
生物学的性とジェンダーの違い
同意の大切さ・プライバシー意識
ICT(SNS等)の安全利用
6. 子どもを守るために
「プライベートゾーン」や「いかのおすし」などを通じ、自分の体を守る教育を。
反抗期の体・心の変化に寄り添う。
生理用品の使い方なども実践的に伝える。
「いや」と言える力、「同意」を言葉で確認する力を育てる。
7. 家庭での性教育のポイント
成長段階に応じた正しい知識と安心して話せる関係づくり。
性への関心を自然なこととして受け止め、会話のきっかけに。
ヘルスリテラシー(健康情報を理解し活用する力)を日々積み重ねる。
8. 質疑応答より
中絶できずに困る若者:学業中断や就業機会の喪失など社会的課題。支援者との連携が重要。
卵子・卵巣凍結など、将来の選択肢を知る教育の必要性。
HPVワクチンの男女接種でがん予防を。
初経・身長など身体発達の個人差を尊重(ルッキズムへの理解も)。

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