長田 たくや ブログ

【視察報告】 プラスチックリサイクルの現実 【愕然の事実】

2024/6/12

こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
今年4月、「広島リサイクルセンター久井工場」を視察し、驚きの事実ありましたのでご報告いたします。

現場では丁寧にご対応いただきまして、誠にありがとうございました。
参照:広島リサイクルセンターのホームページ
※本視察の交通費には政務活動費を使用しており、一般質問等に活用しています。

【お話しの流れ】
・リサイクルの仕組み
・お金の流れ
・現場の紹介


プラスチックリサイクルの仕組み

【イメージとリアル】
回収されたプラスチックの「リサイクル」と聞くと、ほぼ全てが新しい製品に生まれ変わるイメージをお持ちではありませんか?
しかし実際には、半分程度が燃料として燃やされ、結局、二酸化炭素となっているのです

■ 半分は燃やす
広島リサイクルセンターでは、年間約65万トンのプラスチックを処理していますが、そのうちおよそ半分はセメント工場の燃料として利用されています。100%リサイクルは科学的に不可能なのです。

■ 衝撃の事実
川西市では週1回、容器包装プラスチックを回収し、国崎クリーンセンター※に運んでいます。
そこから、なんとなんと!「広島」まで運んでいるのです。しかも、週4回に4トントラック3台程度、その距離は片道約260km!
年間200日以上運搬しているのです。
※国崎クリーンセンター:川西市・猪名川町・能勢町・豊能町の共同の中間ごみ処理施設

■ えっ、なぜ広島?
まず、川西市や国崎クリーンセンターがリサイクル場所を決めているわけではなく、「日本容器包装リサイクル協会(容リ協)」が指定しています。広島なのは近隣に、同規模のリサイクル施設がないからとのこと。

家庭から出た「プラごみ」は市税で回収され、さらに市税を使って選別・圧縮・梱包まで行います。
その後は広島リサイクルセンターが「容リ協からの資金」で運搬・処理をします。

容リ協のお金の流れ

気になりますよね。この資金はプラスチック製品メーカーが負担しています。ということは…最終的には「商品価格に上乗せ」され、まわりまわって消費者(国民)が負担していることになります。

猪名川は、国崎クリーンセンターのこと。宝塚市もこちらに送っているみたいですね

■ 誘い水に誘われて
これでは市にとってあまりメリットがないようにも感じますよね。

市町村には容リ協から拠出金が支払われます。要は、容リ協でリサイクルしたら、市はお金がもらえますよという制度です。つまり、そうさせる誘い水があるのです。
拠出金には2種類あります。

【①合理化拠出金
近年減少しており、令和4年度は0円でした。

【②有償拠出金】
主にペットボトルの再商品化で発生。再生品を販売する際の取引手数料の一部が市町村へ分配されます。これがなかなかの額になるのです。
ペットボトルの使用量は増え続けていますから、つまり、地方自治体にとってペットボトルのリサイクル回収はとても「美味しい」のです。

■ 容リ協への支出金
国崎クリーンセンターも容リ協へ受諾金を支払っていますが、容リ協からのバック(拠出金)の方が大きいとのことです。
令和6年度の国崎クリーンセンター予算では、容リ協への支払いは約200万円、拠出金収入は約2,000万円(ほぼ②有償拠出金と推測)となっています。

センターの現場紹介

■ 工程4:搬入・選別・洗浄
異物や金属など取り除いた後、手作業で選別します。
発砲スチロール(ポリスチレン)は、選別後に別ルートに運ばれます。


■ 工程10:選別・遠心分離
手選別で取り切れなかったポリスチレンは、浮上選別されてから遠心分離機にかけられます。

横置き型の遠心分離機で、重量の重いものと軽いものを分けます。重いものには「塩化ビニル」が入っており、これはマテリアルリサイクル(再商品化)できないため、セメント工場へ運ばれ「燃焼剤」として燃やされます。

【除去された塩化ビニル含有プラスチック】
山のようなに積み上げられた塩化ビニル含有のプラスチックはセメント工場へ運ばれます。

■  工程12:造粒
遠心分離後に、刻まれてカサカサに乾燥されたプラスチック片を「フラフ」と呼びます。これを溶かして成形され、まるで素麺のように”うにゅ~っと”機械から出てきます。

それを細かく刻んだものを「ペレット」と言い、プラスチック再商品化の材料となるのです。

■ 日本人らしい仕事ぶり
広島リサイクルセンターの方は、かなり時間をつかって説明してくださいました。

まさに「日本人の仕事ぶり」って感じで、非常に丁寧に作業されていたのが印象的でした。視察中、プラごみの中に危険物が混入されている場面に会いました。色々なものが紛れ込んで運ばれてくるとのことで、機械で選別できなかった分は、丁寧に人力で行っているのです。

プラごみに、電池とかライターとか絶対に入れてはいけませんよ。

広島リサイクルセンターは、全国で2番目に設立されたとのこと。大型の施設は、土地の問題や地域住民の理解などで新設が難しく、関西にはリサイクル施設が少ないそうです。

45%以上をペレットにできなければ、溶リ協からお金がもらえないそうです。適当な仕事ができないってことですね。
プラスチック新法成立で、大型のプラ製品も取り扱い始めたとのことです。


■ 所感
センターの方々は、非常に丁寧な仕事をされていました。しかし、川西市から出たプラスチックごみを、化石燃料と人的資源を使って広島まで運び、大量の水資源と電気を使って、実質半分だけをリサイクルすることについて、私は不要だと考えます。

なぜなら、国崎クリーンセンターは焼却性能が高く、さらに「発電機能」も備えているためです。
プラスチックごみ回収をやめれば、運搬コストも下がり、処理場での手選別や包装といったコストも不要になります。

理論上は、遠方に運んでリサイクルしたほうが二酸化炭素排出量は減るという試算ですが、人的資源を使いすぎじゃないでしょうか。
私は、近隣にリサイクル施設ができるまでは、一緒に燃やしても良いと考えます。トラック運転手の仕事が減る懸念もありますが、現状は運転手不足が深刻な業界です。ここに移民を入れる発想になっては困るのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
ご意見・ご感想はこちらまで↓
takuya_nagata_1026@yahoo.co.jp
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•
各種SNSもフォローを宜しくお願いします。
エックス(旧ツイッター)
Facebook
インスタグラム
LINEオープンチャット(ニックネームで参加可能)
•━━━━━━• ∙ʚ🐤ɞ∙ •━━━━━━•

この記事をシェアする

著者

長田 たくや

長田 たくや

選挙 川西市議会議員選挙 (2022/10/16) [当選] 1,680 票
選挙区

川西市議会議員選挙

肩書 参政党の市議会議員で薬剤師でもあります
党派・会派 参政党

長田 たくやさんの最新ブログ

ホーム政党・政治家長田 たくや (ナガタ タクヤ)【視察報告】 プラスチックリサイクルの現実 【愕然の事実】

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode