長田 たくや ブログ

【意味】 教育基本法の「目標」に「結果と検証」が存在していない件 【不明】

2024/5/13

こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
「目標」があれば「結果」と「検証」――よく教えられることですが、なぜか教育の分野では結果を出しても「検証」が抜けているのが現状です。

2023年9月定例議会の一般質問では、教育をメインテーマにしました。
参照:一般質問資料(2023年9月議会)


■ 問題提起
みなさんは教育基本法をご覧になったことがありますか?本文中に「目標」が記載されている非常に珍しい法律なのです。
(他には学校給食法くらい)

目標が設定されているならば、その結果と検証のプロセスが当然存在するはずですが…川西市教育委員会からはそのような結果の検証は行っていないというのです。皆さんはどう感じますか?

■ こどもの自殺率の増加
話の導入として、子どもの自殺率について。
子どもの人口が減少しているにもかかわらず、自殺者数が増加。つまり、自殺率が年々上昇しているという現実です。

■  理由がわからない、それが問題
自殺の原因に貧困やいじめなどが挙げられていますが、近年は「原因不詳」が増えています。
これは非常に深刻な問題だと思います。原因不詳であれば、対策を取ることも難しく、何をもって自殺対策とするべきなのでしょうか?

行政側からは「原因を究明しよう」という明確な意思が感じられない点も気になります。
また、中学校では暴力行為が減少している一方で、小学校での暴力行為が急増していることも気になる点です。
学校内外の暴力行為:1.7万件→4.1万件、15年→20年 ただし、認知件数が増えたのか、定義が拡大しているのかなど詳細を確認する必要はある

言葉による暴力やその他の問題もありますが、現実的には身体的な暴力が心と身体に与える影響は最も深刻であると感じています。また、いじめとして認定されていない事案が増加している可能性もあります。
参照:若者、原因不詳の自殺増加が社会問題に…

■ 世界との比較
自殺率の増加が続く中で、世界と比較してどうなのか見てみましょう。
日本の若者の死亡原因が自殺で1位なのですが、数値をよく見てみると、アメリカやカナダの自殺率は日本以上であり北米も深刻な状況にあります。

一方、不慮の事故率は非常に少なく、日本は治安が良いといえます。となると、自殺の理由が問題であることが再認識されますね。
海外でも日本と同じ状況なのか、もし詳しい方がいれば教えてください。

引用:自殺対策白書(令和4年)

■ 教育基本法の中身
2006年12月(第1次安倍政権)に教育基本法が改訂されましたが、それ以前は1947年の制定から一度も変更がありませんでした。

教育行政がいかに聖域化・硬直化していたのかがよくわかります。改訂によって教育の「方針」が「目標」に変更され、「国と郷土を愛する」という項目が追加されました。しかし、国のこども若者白書には「目標」の調査項目がなく、そのため川西市教育委員会も「ん?なんのことですかな?」状態なのです。

(教育の目的)
第一条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

(教育の目標
第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

  1. 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
  2. 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
  3. 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
  4. 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
  5. 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

■ 川西市ではどうしているか
川西市は兵庫県が教育基本法に基づく大きな方針を出して、それを元にカスタマイズしています。「基本理念」「めざす人間像」として以下のように設定していますが、こちら2019年も23年も変わりない内容ですね。

教育委員会が川西市の教育結果を評価することはなく、学校単位での自己評価を集めるだけのようです。

■ まず勉強会をするべきと提案
教育行政は非常に硬直しており、国の方針変更がなければ、地方の教育委員会がダイナミックに動くことは難しい現状です。
子どもたちには自虐史観ではなく、日本を主語にした教育を行うべきだと考えていますが、現状では難しいようです。それでも、まずできることとして以下を提案しました。
・戦前戦後で寸断された良い教育もある
・間違った認識で失われた日本人の美徳を掘り起こす

これらを教師間で共有するための勉強会を開くことが重要だと考えました。先生たち自身が「自虐史観」が前提であることを認識し、過去にどのような教育が廃止され、封殺されたのかを中立的な立場で知っておくべきだと強く思います。

まぁ、結果は無理やったんですが、「今の先生たちは時代にあわせて努力し、生徒と膝を付け合わして努力しているので今のままで大丈夫」とのことでした。ほんまに良いのかいな。


かつて「英国病」という言葉がありました。

イギリスの経済停滞とともに、植民地時代の残虐さを伝えるような教科書が使われていたと言われています。子どもの頃からそのような大人の理屈を教えられれば、自国への誇りを持つことができません。現在の日本も同じような状況に陥っているのではないかと私は危惧しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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長田 たくや

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選挙 川西市議会議員選挙 (2022/10/16) [当選] 1,680 票
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肩書 薬剤師で市議会議員
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