2026/5/11
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
川西市では、本年4月から リチウムイオン電池の回収 が始まりました。その際、出火リスクの減らすため、バッテリーや電池の各電極をテープで絶縁するというルールが追加されました。その点は、理屈として納得しています。

しかし、通常の一次電池(アルカリ乾電池など)にもテープをしろというルールになっていたのです。これら通常の乾電池は、「有害ごみの日」に何もせずに排出していたのです。こちらが全戸配布された市民への周知ビラです。

これを見て、「アルカリ・マンガンを含むすべての電池にテープする」等の主旨を理解できる人はいますか?
しかも、「ホームページには載っています」と市の担当者は答えました。実際にこんなことで市民に周知されたはずもなく、通常通りに廃棄した乾電池が、絶縁していないという理由で回収されない、という悲惨な事態となっています。本件は、市民相談にて私も初めて知りました。
参照:リチウムイオン充電池などの行政収集について
通常の乾電池は、絶縁などせずとも何十年にわたり問題なく回収できていたのに、なぜこのようなルールが適用されたのか。とても理解に苦しむため、現在各方面に問い合わせをしています。
■ 電池工業会
川西市によれば、こちらの団体の指針を参考にしたとのこと。

現在、こちらの団体にアルカリ・マンガン電池による発火リスク、実際の事故件数、その割合等の「エビデンス」を確認しています。
私の認識ですが、おそらく電池の回収方法は自治体によって様々であり、その中で、どのような回収方法でも対応できるよう、安全側の対策を講じているに過ぎないと思います。
発火事件は、あくまで一般ごみにリチウムイオン電池が混在したものが発火したケースが多く、別途回収している時点でそのリスクは極めて小さいと考えられます。
参照:リチウムイオン電池等から出火した火災の調査結果の公表(令和8年1月29日)
■ 事故はあるのか
全ての電池に絶縁テープを貼るルールの自治体もありますが、何もしていないところもあります。
その違いが出火回数などで明確な差が表れているのであれば、ぜひ提示いただきたいと思います。
確かに、アルカリやマンガン電池でも発火するという事例は報告されています。しかし、私が調べた限りでは、単品での出火事案は見つけられませんでした。

例えば、電池を10個ほど入れていて発火したという例も、あくまで「ボタン電池」であり、通常の乾電池ではありませんでした。コインやボタン電池ではあれば確かに必要性はあるとは思いますし、通常、それらを大量に使用している家庭は多くないと思います。
■ ゼロリスクを求め過ぎではないか
例えば乾電池は貯めて捨てようと思っていた家庭では、急なルール変更で対応も大変面倒なことになります。また、一般的に馴染みのない対応を求められるため、知らずに廃棄する方も多いでしょう。
合理的な安全対策 を実施すべきです。
例えば、大阪市はそのような対応をしていません。
参照:電池の回収について(大阪市)
同じ兵庫県であれば、西宮市(48万人都市)も同等です。
参照:小型充電式電池・ボタン電池のリサイクル(西宮市)
尼崎市は目指すべき市ですね。だって、乾電池燃やしてもいいんだもん^^さすが尼崎市やで!
参照:小型充電式電池・ボタン電池(尼崎市)

尼崎市…非常に合理的で素晴らしいです。
一方、箕面市や伊丹市は、いずれの電池にもテープを貼るようにしていますね。この点は、工業会からの回答も踏まえ、改めて論じたいと思います
■ 原因は政治
このようなルール変更の背景には、国の政策動向もあるのではないでしょうか。
環境省では、「2030年までにリチウムイオン電池に起因する重大火災事故ゼロ」を目指す政策を掲げています。

ターゲットは充電が可能な二次電池(リチウムイオン電池)だったはずが、いつから「全部の電池を絶縁」というトレンドが生まれてしまったのだろうか。
“本当に危険なもの”と“従来から別回収していた通常乾電池”を分けて考えるべきでは?
ごみ問題は、生活と政治は密着しているなと感じていただける最たるものです。
政治に参加しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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