長田 たくや ブログ

【防災・防犯】 「津波てんでんこ」に学ぶ自助の本質―親子間の信頼が重要―

2026/2/24

兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
みなさんは津波てんでんこ」をご存知でしょうか?

「てんでんこ」とは「各自で」「それぞれに」という意味になります。
津波が来たらてんでばらばらに逃げろ―――その”教え”が岩手県釜石市の小中学生の命を守ったというお話です。


津波災害からの教訓の伝承
岩手県には、度重なる津波被害によって多くの犠牲者を出してきた歴史がありました。
それらが、防災文化として定着している地域があります。三陸の言い伝えである「津波てんでんこ」の精神と言われています。

これは、大人も子ども関係なく、一人でも「てんでんこ」に避難できるよう知識を学んでいるというのです。


釜石の奇跡
岩手県の釜石市では、約1,300人もの人が死亡・行方不明となりました。
鵜住居地区も、津波で壊滅状態となりましたが、この地区の鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童・生徒約570人は、全員無事に避難することができたのです。

【奇跡の軌跡】
地震直後、小学校では校舎の3階に児童が集まりました。その時、隣の中学生が校庭に駆け出していました。合同練習していたこともあったので、自らの判断で校庭に駆け出したのです。

児童・生徒は約500m先の高台にあるグループホーム「ございしょの里」まで避難しました。
建物の裏の崖が崩れるのを見た生徒が、「教師にもっと高いところに避難しよう」と伝えました。

児童達は、さらに高台の介護福祉施設「やまざき機能訓練デイサービスセンター」まで避難しました。

津波が堤防を越えたという情報に反応して、子どもたちはさらに高台の石材店まで駆け登ったのです。
結果的に、ございしょの里あたりまで津波が押し寄せました。

そのまま学校に留まっていたら、570人の命が失われていたかもしれません…。

何が良かったのか
日頃から防災教育を徹底していました。
自らの手で登下校時の避難計画を立て、津波の脅威を学ぶため、年間5~10数時間の防災授業を受けていたのです。
参照:総務省消防庁 釜石の奇跡

年に1回、小中学校の合同訓練が実施され、「小学生を先導する」「まず高台に逃げる」という教えも徹底されており、子どもたちは、次の「避難3原則」を徹底して身につけていたのです。

①想定にとらわれない
②状況下において最善をつくす
③率先避難者になる


自分勝手?
「津波の時は、親でも子でも人のことなどは構わず、銘々ばらばらに逃げなさい。」という言葉の表面だけを捉えて「津波てんでんこは利己的で薄情」という評価が懸念されていると報告されています。
参照:「津波てんでんこ」の誤解と理解

そんなこと感じないけどなぁというのが正直な感想ですが、人によってはそう感じるかもしれません。

津波てんでんこを実践しようとするならば重要なことが1つあります。それは家族間の”信頼”です。災害が起きるときはみんなが一緒にいる時間とは限りません。だからこそ、「自分の子どもは一人で逃げられる」という”自信”と”信頼”がなければ成立しないのです。

これは防犯についても同じと考えられます。

防犯ブザー
子どもたちに配布されている「防犯ブザー」。下記調査によれば、防犯ツールとして最も多いです。

防犯ブザーを鳴らしているイラスト
​【調査タイトル】:子どもの防犯に関する意識調査
【調査時期・対象】:2020年1月実施 長子が5歳~9歳の25歳~49歳男女 1,030名
参照:我が子を思う気持ちと対策の大きなギャップ!

【調査サマリー】
・ 子どもの防犯に対する意識は約8割だが、対策ツールの所有率は約6割とギャップ
・ 防犯ツール、4割が未所有。所有ツールは防犯ブザーが約8割強
・ 困っている子どもに声をかけると「不審者と誤認される」不安が 約7割
・ 防犯ブザーが鳴っていれば、9割の男性が子どもに声をかけられる

この結果を見ますと、防犯ブザーの重要性がわかります。
しかし、急な出来事に特に子どもは硬直(フリーズ)します。

【すくみのメカニズム】
強い恐怖や急な危険に直面すると、自律神経が急激に反応します。通常は心拍数や筋緊張が高まり「逃げる・闘う」反応が起こりますが、危険が非常に近い場合には逆に身体が一時的に固まり、心拍が下がり、動きが止まるのです。それを「すくみ(フリーズ)反応」と言います。
参照:Defensive freezing and its relation to approach–avoidance decision-making under threat

つまり、「いざという時に防犯ブザーを使えなかった」。そんな状況がありえるということです。
「犯罪に遭わないこと(ゼロリスク)」を願うのではなく、事前に察知し、万一被害を受けても最小限に抑えられる力を育てる。「自助」には親子間の信頼こそが必要だと思います。


自助とは自分勝手ではなく、1人でも多く生き残るという”生存戦略”です。生物として最も重要な観点ですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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肩書 薬剤師で市議会議員
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