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城戸 佳織 ブログ

人工的に作られたものは毒なのか

2023/12/25

最近お料理YouTuberで有名な、バズレシピのリュウジさんが、味の素をレシピで多用するということで炎上しているそうです。私はお料理大好きな人なので、有名な料理YouTuberの動画はたくさん見ており、「バズレシピ」もよく拝見しています。

私自身は化学調味料をほとんど使わない派ですが、味の素を使うことに特に抵抗があるわけでもありません。味の素の成分はグルタミン酸ナトリウムというアミノ酸の一つで、これは昆布のうま味成分の一つとして知られ、自然の食品にもたくさん含まれています。例えば完熟トマトなどにはたくさん含まれているため、完熟トマトで作るトマトソースは美味しいのです。イタリア人はパスタに、インド人はカレーに、トマトをこれでもかというくらい使いますが、それはこのグルタミン酸ナトリウムのうまみ成分にある種の中毒性があるからだと思います。グルタミン酸ナトリウムはチーズにも大量に含まれているので、イタリア料理はグルタミン酸ナトリウムの含有量が極めて高い料理の一つです。

中毒と言うと危ないもののように聞こえるかもしれませんが、そんなことはなく、美味しいものをまた食べたいと思うのは人間なら普通のことです。身近なところではお砂糖やカフェイン、アルコールにも中毒性はあります。要はなんでも取りすぎはよくなく、ほどほどにすれば問題ありません。

お料理で使う味の素は、一回に何十グラム、何百グラムと使用するわけではありませんから、人体に影響はありません。グルタミン酸ナトリウムのうま味は天然の成分であるがゆえに、「いつか食べた美味しい記憶」として人間の脳にインプットされているからこそ、世界中で「味の素」が普及したのだと考えます。昔、グルタミン酸ナトリウムは神経毒という噂が流れたことがありましたが、お料理に使う量で人体に影響が出るという研究結果は今までのところ一つも発表されていません。

そしてリュウジさんの味の素論争に関しては、味の素が米・遺伝子治薬の医薬品開発製造受託機関であるForge Bologicsを買収したしたことで一気にヒートアップしたようです。この話を聞いて、初めは??でしたが、リュウジさんの、「味の素否定派=反ワクチン派である」という投稿が物議をかもしている最中に、味の素の買収の話があり、反ワクチン派(?)が「やはり味の素はワクチンに製造に加担する危ない企業」だという話になった模様です。

この買収については、味の素が元々アミノ酸や核酸の研究開発に強みのある企業で、コロナ禍のずっと前から、医薬品向けのペプチドや核酸の受託製造機関でもあることから、味の素の強みをさらに補完するようなビジネスシナジーのある買収であると考えます。個人的には、なんの矛盾も感じられないのですが、陰謀論の一部と解釈される人もいるということに驚きを隠せません。

世の中には天然物はすべてよく、人工的に作られたもの、添加物はすべて悪と決めつけて考える方もいらっしゃいますが、必ずしもそうではありません。

例えば今でも日本には赤ちゃんを育てるためには母乳が一番よく、人工栄養は良くないと考える人がまだたくさんいます。母乳の出ないお母さんはとても肩身の狭い思いをすることがあるのです。ですが現在の粉ミルクは、母乳を研究し尽くして作られている上に、一部母乳にないけれども、赤ちゃんには必須な成分も添加されています。その一つがビタミンKです。このビタミンKは出血を止めるために必須の成分ですが、母乳にはあまり含まれていません。ですから今は、母乳保育の乳児にビタミンKシロップを定期的に投与することになっています。

乳幼児はビタミンK不足でビタミンK欠乏性出血症をおこし、重篤な障害を引き起こしたり、最悪の場合は死亡したりすることもあるのです。1980年度に実施した全国調査では、ビタミンK不足による乳児の出血は出生10万人あたり18人でしたが、ビタミンKのシロップを投与することで、2005年の調査では1.9人まで減っているそうです。

ですが添加物は一切体に良くないと信じる一部の人たちが、この母乳保育の乳児へのビタミンK投与を拒み、結果的に乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡し、裁判にまで発展したケースがあります。ちなみにこのビタミンK投与を拒んだのは「ホメオパシー医学協会」に所属する助産師でした。

ウィキペディア 山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故

この助産師がなぜビタミンKの投与を投与したフリをしたのかは定かではありませんが、もう少しサイエンスを勉強していれば、ホメオパシーの支持者だとしてもビタミンKの投与を拒絶することはなかったのではと思います。

また、最近一部の母乳至上主義の人達向けなのか、最近メルカリなどの転売サイトで母乳を販売していたりしますが、どのような人(健康状態や投薬の有無など)が、どのような条件で(衛生状態や保管状況など)調整したかわからない母乳を購入して乳児に与えるとことの方が危険であると思います。少なくとも日本で現在売られている粉ミルクは安全なのですから、母乳が足りないと思ったら粉ミルクを併用すればよいと思います。母乳が出ないとクヨクヨしたり、ストレスをためたりすることの方が、母体にも乳児にも良くないと考えます。

現在は便利で安全なものがたくさんあるのですから、上手に使うべきと思っています。心配なら専門書で調べたり、詳しい人に聞いたりして確認してから使用すればよいと思います。ただしインフルエンサーの言葉を鵜呑みにするのはお勧めではありません。

どんな宗教、信条を信じるか、その教義に基づいて実行するのかどうかは個人の勝手だと思っていますが、極端に走りすぎるのは個人的には良くないと考えています。宗教なども深く学んでみると、実はものすごく合理的にできていて、いろいろな意味で人々が安全に、平和に日々暮らせるような教えがたくさん詰まっていることの方が多いです。極端な教えを強いるのは、少々危ない思想ではないかと考えています。

とはいえ食品添加物の問題が心配という人は、添加物の多い食品を多量に摂取しないようにすれば良いでしょう。近年若年世代のがんが増えているのは、一部で食品添加物が原因ではとも言われていますが、定かではありません。若い世代よりも、現在の高齢者の方が、よっぽど危険な食事に公害まみれの日本で若いころ生活してきたはずです。もしかすると食生活やライフスタイルの変化や、ストレスなどが、若い世代のがんの多発に関係しているかもしれません。ですが結局よくわからないのです。

確かなことは、ひとは遅かれ早かれ死ぬということです。そのタイミングがいつかは誰にもわかりません。あまり神経質になりすぎて生活そのものがつまらなくならないよう、前向きに楽しく暮らすことをまずは目指すべきではないでしょうか。

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著者

城戸 佳織

城戸 佳織

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