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免許のない教育者たち・勉強編 高松くんの研究報告 第6話 保育と人間関係②(2の2)

2023/11/21

免許のない教育者たち・勉強編

高松くんの研究報告 第6話 保育と人間関係②(2の2)

2012年5月

 幼稚園での指導を円滑に行うには、園児に「愛着」を持ってもらう必要がある。

それには2つの方向性があり、1つ目は前述の通り、カウンセリングを行うように、幼児を受け入れてあげることである。だがこれだけでは円滑に指導ができない。園児に愛着を持ってもらうには、もう一つ重要な方向性がある。

 その2つ目の方向性は、幼児を引きつけるという姿勢である。

保育は一人の教師が複数の幼児を相手に行うものであるから、教師がリーダーシップを示すという『縦の関係』を中心とした信頼関係が構築されるべきであると報告者は考える。

幼児は、保育者に対して、自分たちが知らない事を色々教えてくれる存在である事を期待している。だから、幼児にとって保育者は『あこがれの対象』である必要がある。また、教えられた事を実際に行って、保育者に評価されたり褒められたいという『上下関係の対象』である。だから、音楽や体育など、園児が「先生みたいになりたい」と思って貰えるような態度も重要であると考えている。

虫取りに興味を持ってくれた先生がお習字をしていた。その姿に憧れて、自分もお習字をしたいというようになったようで、小学校に入ってから中学受験をするまで、家からバスで有名な書道教室に週2回通うようになった。

 このように、保育者は幼児にとってよき相談者であり、あこがれであるという位置づけを手に入れることが出来たら、指導は非常にうまくいくと考える。

また一方で、幼稚園は「縦社会」だけでなく「横社会」の構築も学ぶことになる。

だから幼児同士の人間関係構築の援助を行うことも、保育者の重要な役目である。

 幼稚園で、仲間集団の中での活動は、『遊びの楽しさを共有する』事によって始まる。だから、保育者は、幼稚園教育要領が指摘するように、環境構成を行い、幼児に自由な遊びを行えるようにしなくてはならない。それには段階があり、保育者は、幼児が自由に『一人遊び』ができるようにすると考えている。そうすることで次第に、同じ遊びを行う幼児は、他の幼児の存在に気づくようになり、互いの接触がおこる。この時、保育者は、個々の幼児の行動特性や発達の程度を観察するとともに、幼児同士のやり取りそのものに注目して援助を行って行く必要がある。

 幼稚園の中で幼児がとけ込んでいく過程は、①園生活に慣れて保育者やクラスの仲間に親しみを持つ時期、②数人の仲間と遊ぶ中で自己を発揮できるようになってくる時期、③仲間と役割やストーリーを決めて遊びを展開できるようになる時期、④相互に協力しあってクラスの活動を展開するようになる時期、と、段階を追って進んでいく。

報告者の場合は、自分が園児だった時代にはそれほど「園の中心」にいて活動していたわけではない。どちらかといえば隅っこで本を読んだり、虫の絵を描いたりしていた。

だが一方で、初めはぎこちなかったのに、いつの間にかゾウ組の中心になって活動する「どいくん」というのがいたのを覚えている。

どいくんは、誰にでも話しかけてちょっかいをかけるタイプだったように思う。報告者は当時も今も、そういうタイプは苦手である。でも、どいくんの周りに人が集まっていったのは、幼稚園の人間関係形成のプロセスにピッタリハマったからだと思う。そして担任の先生も今を思えば、彼らの活動を後押ししていたように思う。

ただ、クラスの中にはさまざまな子がいて、どいくんのように集団形成する子もいれば、報告者のように黙って隅っこにいる子もいる。

保育者は、どの段階に各幼児並びにクラスがあるのかを把握して、適切な援助を行う必要があると私は考えている。まだ幼稚園に慣れない①の時期には、一人遊びができるような遊具を多く準備したり、保育者が積極的に関われる読み聞かせなどの『保育者と個々の幼児』という関係で行える活動を行うなどの環境構成・活動計画を行うべきである。

また、幼児が相互に協力しあって活動できるようになる時期に達したら、保育者は幼児と幼児の間の利害関係・感情の対立の調整を図る必要がある。テキストに「リサちゃんに抱きついたアサミちゃんの例」などという話が掲載されていた。感情が昂ったリサちゃんが、突然アサミちゃんに飛びかかって、それ以降あさみちゃんがリサちゃんを怖がってしまうようになるというお話だ。

自分の感情をコントロールが出来ない幼児などに、大人が『どうあるべきか』をゆっくり考えてもらうような援助をする必要があるし、また、集団にとけ込めない子どもの観察も、この時期は必要である。

 さらに、幼児が幼稚園内でどのような人間関係の段階にあるかは、保護者と連絡を密に取り、情報を共有して適切な援助を行うとともに、保護者の相談にも耳を傾ける必要がある。現在、少子化により、はじめての子育てのお母さんが多くなり、また核家族化により、育児で困った問題が発生しても、経験者に相談することも出来ない母親が多い。幼稚園教育要領にあるように、幼稚園は『地域における幼児期の幼児期の教育センターとしての役割を果たす』ことで、より良い子育てが可能になる。そして、子どもは地域全体で育てる、というつもりで、保護者同士の横どうしの繋がりもサポートしていく必要が、現在の保育者にはあるといえる。

幼児が適切な人間関係を構築できるかどうかは、周りの大人の体制がきちんと出来ていないと難しく、その環境を適切に構成することも、現代の保育者に必要な専門的能力の1つであると報告者は考えている。

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