選挙ドットコム

松浦 克行 ブログ

免許のない教育者たち・青春編 高松くんの初めてのヨーロッパ旅行 第18話 ビザ取得リターンズ

2023/11/5

免許のない教育者たち・青春編

高松くんの初めてのヨーロッパ旅行 第18話 ビザ取得リターンズ

1988年9月・ドイツ民主共和国(東ドイツ)東ベルリン

東ドイツ滞在中にやらねばならぬことがある。チェコスロバキアのビザ申請である。

日本人は「日本人である身分証明書」であるパスポートだけで短期なら滞在可能な国が多いが、「入国先の国から入国許可証」であるビザを取得しなくてはならないということをついぞ忘れがちだ。

西側諸国はパスポートだけで取得が可能だが、東側社会主義諸国はビザが必要だ。

本来はウィーンの滞在中に済ましておきたかった。いや、というよりはウィーンのチェコスロバキア大使館が「2回入国ビザ」を出してくれれば問題なかった。しかし、1回入国しか出さないというのでしょうがない。あとプラハとブルノに行ってウィーンに戻るので、チェコスロバキアの1回入国有効7日間のビザをもう一回取れば十分だ。

朝9時。僕は路面電車に乗ってチェコスロバキア大使館に向かい、パスポートを預けた。

さて。今日はどうしようか。

現状はパスポートがないので、駅で遠距離の切符を買うことはできない。

実は東側諸国の住民は、パスポートを二種類持っている。

1つは、僕が日本国外務省で発行してもらったような「海外用パスポート」だ。

もう1つが共産主義諸国独特の「国内用パスポート」だ。

日本人は、東京駅で現金さえあれば切符を購入できる。しかし、こちらでは、国内用パスポートの提示が必須になっている。長距離移動は職場で休暇の許可を貰って初めて可能となる。「ぶらり東ドイツの旅」は、亡命を疑われてしまうようだ。だから、外国人であっても鉄道やバスの長距離切符を買うには、身分証明書の提示が必須であり、パスポートがない限りベルリンの外には出れない。

「全く、厄介だなあ…」

大使館に行く前に明日のプラハ行き切符も買った。やることは終わってしまった。

「じゃあ、ベルリンの壁の周りを一周してみるか!」

僕はそう考えて今日はベルリンの壁の周りを観光してみることにした。

宿で聞いてみたところ、ベルリンの壁の周りは監視が厳しく、近づくことは困難だから無理なんじゃない?と言われた。僕は青空市場で売られていたボロボロの地図を購入した。それを広げてみると、南の端っこはベルリン空港がありそこから壁沿いに進んでいくとポツダムという街がある。

ポツダムとは、日本人にとっては「ポツダム宣言」で有名なあのポツダムだ。

昭和20年(1945)8月15日。日本は米・英・仏などの国際連合の提示してきた「敗戦条件」を飲んで、第二次大戦は終結した。

正確には、降伏文書に署名した9月2日が国際的な終戦日だが、日本人にとっては天皇陛下の玉音放送が流れた8月15日の方が印象深い。

国際連合の米・英・仏・ソ連は事前にソ連内の黒海クリミア半島にあるヤルタで密談し、南樺太と千島にソ連が侵攻して占領する同意を得ていた。その上でのポツダム宣言である。

だから、もちろんソ連のスターリンの共産主義独特の矜持の一切ない膨張主義が1番の害悪だが、それを認めた米・英・仏も現在の北方領土問題においては同罪だと思う。

日本は戦前、一種の宗教でしかない「共産主義教」に必死に抗っていた。

共産主義が宗教でしかないことは、出身高校の日本史教師Y先生の、授業内での狂いっぷりで十分理解できた。50分のうち40分は社会主義の「崇高で有益なww」お話、日本史の授業10分でプリント配って終わりとか、正常な神経では無理な所業だ。

中学生の僕は、平等な社会を実現する社会主義の方がいいんじゃないかと思ったこともある。あのY先生と同じとは恥ずかしいが、逆に言えば中学生の境地に過ぎない「社会主義がいい」という感性から、40歳になっても抜けられないY先生は一体長い人生で何を学んだのか考えたときに、もはや宗教という「思考停止モード」に入っているという結論に達した。

そして、社会主義の幻想から綺麗さっぱり卒業させてくれてある意味Y先生には感謝だ。

で、そのポツダムを今日の目的地とした。

でも、ここに向かうバスはどこから出ているかわからない。

そこで、一旦空港まで移動して、そこでポツダムへ向かうことにした。

空港へは、ベルリン中央駅の横っちょからバスが出ているらしい。僕が行ってみるとみんな並んでいたので僕も並んでまった。大体20分くらいでオンボロバスがやってきた。みんな乗り込むので僕も乗ったところ、車掌が乗車してきて料金を徴収していった。

空港には1時間弱で着いた。

「えー?地図だと近いのにこんなにかかるの?」

僕は不安になりつつも空港のインフォメーションセンターで情報収集した。

すると、ポツダムは「市外」なのであの建物の中にある切符売り場で、パスポートを出して予約して買うと言われてしまった。

「やれやれ…」

僕は再び1時間かけて市内に戻った。まあ空港見学だと思おう。

夕方、ビザを受け取りにチェコスロバキア大使館に行った。すると、パスポートだけ返された。

「ビザが入っていないようですが…」

すると係官は

「ああ、パスポートにスタンプが押してあるから。」

そう言った。確認すると別紙ではなく大きなスタンプが押されていた。

そして気づかなかったが、ソ連・ハンガリー・チェコスロバッキア・ポーランド・東ドイツのスタンプも、一番最後のページに押されていた。

社会主義国家って、揃いも揃ってなんでそこなの?

さあ、明日は最後の国だ!

この記事をシェアする

著者

松浦 克行

松浦 克行

選挙 足立区議会議員選挙 (2023/05/21) 653 票
選挙区

足立区議会議員選挙

肩書 日本美化委員会代表
党派・会派 日本改革党
その他

松浦 克行さんの最新ブログ

松浦 克行

マツウラ カツユキ/57歳/男

松浦 克行

松浦 克行 トップページへ

寄付して応援する

「松浦 克行」をご支援いただける方は、是非個人献金をお願い申し上げます。
※選挙ドットコム会員登録(無料)が必要です。

月別

ホーム政党・政治家松浦 克行 (マツウラ カツユキ)免許のない教育者たち・青春編 高松くんの初めてのヨーロッパ旅行 第18話 ビザ取得リターンズ

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtubeicon_postcode