2023/1/10
江戸川区「妙見島」の地名の由来(金井たかしの「江戸川区情報」)(筆者金井たかしのプロフィール)
2023年1月で神社についてのブログ記事をいくつか書いているなかで、江戸川区北葛西の宇喜田稲荷神社のことを書いていて、仏教の菩薩に関係する江戸川区の地名のことを思い出しました。そこで、今回は菩薩に関係する妙見島の地名の由来を確認してみることにします。

江戸川区に「妙見島(みょうけんじま)」(江戸川区東葛西3丁目の一部)があり、この妙見島は、東京都江戸川区と千葉県浦安市の間を流れている、旧江戸川にある島(中洲)です。南北の幅は約700メートル、東西200メートルと非常に小さい島ですが、東京23区内で唯一つの自然島になっています。
この妙見島の名称の由来については、はっきりとわかっています。最古の記録として、南北朝時代(1337年から1392年)の貞治元年(1362年)に、この土地に妙見堂が建立されたことが記録されており、それが「妙見島」の名前の由来とされています。ウイキペディアでの「妙見島」の項で、文献の引用があり説明がなされています。
そもそも、この「妙見」とは妙見菩薩のことです。妙見菩薩は、インドの菩薩信仰と道教の北極星信仰が習合して日本に伝来し、特に軍神として崇められた天神といわれています。この妙見菩薩に対する信仰は、のちに戦国大名となる下総の豪族だった千葉氏が信仰していた日蓮宗とも密接に関わるものです。
この日蓮宗は中山法華経寺(所在地:〒272-0813千葉県市川市中山2-10-1)を中心に布教が行われていたもので、この島に妙見菩薩を祀った経緯や目的ははっきりしないようです。ただ、妙見堂の建立は千葉氏が葛西地区(昔の葛飾郡西部地域)へ進出する足がかりだったということが言われています。
妙見島の名称の由来を調べるとかなり古い時代まで遡ることになり、南北朝時代まで遡ることになりました。このような由緒ある「妙見島」の地名は長く残したいものです。(筆者金井たかしのプロフィール)
「金井たかし 江戸川区の政策研究」(金井たかし公式HP)を見る
弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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