2022/7/13
区民世論調査 ヤングケアラーに関する質問(金井たかしの「江戸川区情報」)
2022年6月17日付けの「都政新報」において、ヤングケアラーについて「各区が実態把握へ調査 個別の聞き取りと支援も」という見出しで、ヤングケアラーに関する報道がなされました。ヤングケアラーは、本来は大人が担う家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもを指していて、江戸川区での調査についても報道されていました。この記事を見た際に、江戸川区民世論調査において「ヤングケアラーについて」の質問項目があることを思い出しました。そこで、今回は、ヤングケアラーに関して区民世論調査においてどのような結果が出ているかについて見てみたいと思います。

江戸川区公式ホームページ 「令和3年度<第34回>江戸川区民世論調査」の中の253頁から「ヤングケアラーについて」という項目となっています。
問29「あなたは、ヤングケアラーを知っていますか。」という質問があり、「聞いたことがあり、意味も知っている」は46.6%、「聞いたことはあるが、意味は知らなかった」は10.3%、「初めて聞いた」は41.4%となっています。「聞いたことがあり、意味も知っている」と「初めて聞いた」で回答が二極化しているということになります。
問30 「あなたは、ヤングケアラーの問題が解消されない理由は何だと思いますか。(〇はいくつでも)」という質問については、まず、家庭と子どもの問題として、「さまざまな事情でヤングケアラーを容認してしまう家庭がある」と考えている回答が43.6%であり、また、「ケアを担っている子どもたち自身が自分の状況を認識していない」と考えている回答が30.3%となっています。「『ヤングケアラー』という言葉と意味が認識されていない」(42.2%)ことが理由となり、このような回答がなされているのかもしれません。そして、外的な要因・理由として、「ヤングケアラーを支援する団体や取り組みが少ない」という回答が43.9%で、また、「ケアを担っている子どもたちの相談窓口が充実していない」という回答が42.0%となっています。
ヤングケアラー問題をどのように解決していくかの前提として、家庭・親と子ども自身に「ヤングケアラー」の意味を認識してもらうことが必要であると思います。家庭・親と子どもに「ヤングケアラー」問題の認識がなければ、ヤングケアラーを支援する団体が増えて、また相談窓口の設置が増えたとしても、それらの利用がなされないものと思います。江戸川区でヤングケアラー問題の実態調査がなされることになっていますが、ヤングケアラー問題がより親・子どもに認識されるよう施策が実施されることが期待されます。(筆者金井たかしのプロフィール)
「金井たかし 江戸川区の政策研究(金井たかし公式HP)」 (東京都江戸川区)
弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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