2022/6/21
篠崎高校「探究学習」成果発表会(金井たかしの「江戸川区情報」)
2022年6月15日、東京都立篠崎高校で実施されている「探究学習」の授業の成果発表会に参加させてもらう機会を得ました。この探究学習とは、これまでの暗記型の学習スタイルではなく、自らが課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めている学習スタイルです。
篠崎高校の生徒は江戸川区内の公立中学校の出身者が多く(自転車通学者が8割を超えます)、篠崎高校は、地元企業の課題解決を通して将来地域社会に貢献できる人物の育成を目指しています。このような方針の下、篠崎高校では、地元・江戸川区の魅力創生についての探究学習を行っています。
この探究学習では、江戸川区中葛西に本社がある株式会社ポポラマーマと江戸川区農業経営者クラブから探究学習の実施テーマ(課題)を出してもらい、それに対する解決策を考えることとなっています。そして、この探究学習には、株式会社StudyValley(本社:江戸川区中葛西)が探究学習のカリキュラムの作成やワークショップ実施、発表会のコーディネート等に参画し、生徒の学習の支援をしています。今回、このような探究学習においてテーマ(課題)の背景を考えた途中の成果を生徒が発表する成果発表会が開催されたものです。
篠崎高校の探究学習のテーマ(課題)は以下の通りとなっています。
株式会社ポポラマーマからのテーマ(課題)
①生パスタを使った新メニュー開発
②時と場所を鑑みた広告宣伝アイディア
③食材ロスを減らすアイディア
江戸川区農業経営者クラブからのテーマ(課題)
①農家の人手不足を解消するためのアイディア
②小松菜のブランディングアイディア
③農のある風景を継続していくアイデイア
私は武蔵野大学法学部でマーケティング法の講義を担当していた経験があることから、「小松菜のブランディングアイディア」と「時と場所を鑑みた広告宣伝アイディア」の発表を聞きました。「小松菜のブランディングアイディア」の発表では、小松菜の知名度をあげるため、グッズの製作・販売、ゆるキャラの制作などのアイディアの発表がなされ、JA東京スマイル経済営農指導部と江戸川区農業経営者クラブの専門家からのコメントがなされました。また、「時と場所を鑑みた広告宣伝アイディア」の発表では、高校生らしいSNSの最新の利用方法に基づく広告方法のアイディアが出されており、企業の担当者との質疑は興味深く感じられるものでした。
これからも、今年2022年12月と来年2023年3月に探究学習成果発表会が開催される予定となっています。篠崎高校で探究学習をしている生徒に皆さんには、株式会社ポポラマーマ、江戸川区農業経営者クラブ、また江戸川区役所の方々からのアドバイスを受けて、江戸川区の魅力創生に繋がる実効性のある素晴らしいプランの提案を期待しています。(筆者金井たかしのプロフィール)
自治体スクールコンプライアンス研究所 (東京都江戸川区)
代表 弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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