2021/8/31
江戸川区の小学校・中学校のオンライン授業
(金井たかしの「江戸川区情報」)
江戸川区の小学校・中学校におけるオンライン授業の開始の可否について、様々な情報が流れています。保護者の方としては、大変心配な問題であると思います。しかし、オンライン授業のことについて、江戸川区のホームページでは、新しい情報がほとんど掲載されていません。このような中で、8月20日に「NHK 首都圏ナビ」で記事が掲載されていました。
「うちの子 オンライン授業受けられる? 東京23区の現状」
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20200820.html
この記事では、江戸川区では一世帯に一台タブレットが配布されていますが、NHKからの取材に対して。江戸川区教育委員会は、「1世帯に1台は整備するが、オンラインで学びが身につくか判断してから進める必要があると認識」と答えているとのことです。
これは、まだ、区立学校全体として、オンライン授業の準備が整っていないということであると考えられます。しかし、「オンラインで学びが身につくかを判断してから進める」というのでは、この新型コロナウイルスのコロナ禍の緊急事態においては、遅すぎるものと考えられます。
江戸川区の区立小中学校のオンライン授業の状況については、小林あすか区議が報告をしてくださっています。https://asukakobayashi.com/what_it_will_be/ 「江戸川区2学期はどうする?どうなる?問題について」
私自身、大学(武蔵野大学法学部・江東区)で教員をしていますが、昨年度(2020年度)は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、大学から、いきなり「4月からオンライン授業をしてください」と言われ、大学からのオンライン授業のやり方についての指示がほとんどない中で、多くの教員が戸惑いながら、コンピュータに詳しい教員からやり方などを教わりつつ、なんとか1年間、オンライン授業をこなしました。その期間中、教員同士で経験を共有する会が何回か持たれました。
また、私はIT業界の仕事に約20年従事していますが、ITの分野は、完全なシステムやソフトができてから動かすのではなく、少しくらいの欠陥(バグ)があっても動かしてみて、動かしながら欠陥(バグ)を取り除き、よいものに修正していくという仕事のやり方がなされる分野です。オンライン授業は、教育分野の問題ですが、IT分野の視点でも考えて、「オンラインで学びが身につくかを判断してから進める」という完璧主義的な思考をする必要はないと思います。
大学教員やIT系の仕事をしてきている経験から書かせていただくと、このコロナ禍という緊急事態を考えると、とにかく、オンライン授業をやり始めることが大切で、生徒の学びを遅らせることはできるだけ避けなければならないことが一番大切であると思います。江戸川区教育委員会は、公立学校へオンライン授業に関するマニュアルなどの作成をして、公立学校の手伝いをしなければならないものですが、他方、学校側としても、自助努力で、できるだけオンライン授業を実施することの努力をしていただきたいものです。公立学校の先生方には、生徒の学びを遅らせないように頑張っていただきたいものです。
また、江戸川区長は、教育委員会で教育長の経験がある方ですので、公立学校の実情を理解してくださっているはずです。江戸川区長、そして、江戸川区教育委員会には、頑張っていただきたいと思います。
自治体スクールコンプライアンス研究所 (東京都江戸川区)
http://www.jsc-i.jp 代表 弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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