2025/6/13
【令和7年6月定例会:一般質問④】
〜常磐地区市街地再生について〜
先日行いました一般質問についてご報告させていただきます。
今回は最後の質問、地元の常磐地区についてです。
🎤 一般質問と答弁まとめ:常磐地区市街地再生について(2025年6月議会)
🟧【背景】
令和6年、いわき市の年間観光入込客数は706万8,737人と、コロナ禍以降3年連続の増加を記録しました。令和3年の約380万人からの大幅な回復は、市や関係団体の誘客施策の成果と受け止めています。
一方で、観光の中核である「いわき湯本温泉」の入込客数は21万7,248人にとどまり、震災前の約60万人からはいまだ大きな乖離があります。市全体の回復に対し、湯本が取り残されている現状は、地域の皆さまにとっても深刻な懸念材料です。
この状況を打開し、まちの再生を本格化させる鍵となるのが、「湯本駅周辺土地区画整理事業」と「駅前交流拠点施設の整備」です。これらは単なる施設整備にとどまらず、地域の未来像を共有し、実現していくための核となる事業です。
🟦質問1:湯本駅周辺土地区画整理事業について
▶ 質問内容:
これまでの取組状況、今後の進め方、個別店舗への対応、冠水対策について
▶ 答弁要旨:
• これまでの取組み:
令和5年10月の事業認可後、説明会・個別面談・審議会設置などを通じ、合意形成と情報発信を継続。
• 今後の進め方:
地権者調整を経て仮換地指定を実施し、「みゆきの湯」解体や移転補償も進める予定。
• 個別店舗への対応:
営業継続希望者には、共同店舗構想や仮店舗に関する支援を提供。
• 冠水対策:
現地調査を踏まえ、排水勾配や水路堆積の課題に対し計画的な対策を講じる。
🟦質問2:駅前交流拠点施設の整備について
▶ 質問内容:
施設に集約される機能、これまでの取組み、今年度の進め方、観光の玄関口としての役割、体制整備について
▶ 質問の背景:
湯本駅前は、いわき湯本温泉の“玄関口”であり、常磐地区再生の象徴的な場所です。予定されている「駅前交流拠点施設」には、老朽化した公共施設の統合と、温浴施設やカフェなど民間機能との複合化による、“たまり場”の創出が期待されています。
しかしながら、施設の具体像が不明確なままであることに不安の声が上がっており、特に温浴施設の民設民営には「採算面・運営面で高いハードルがある」との調査結果も出ています。市民・民間の双方にとって持続可能なスキームづくりが急務です。
また、「観光の玄関口」としての湯本駅前の役割を考えると、単なる施設集約では目標とする年間60万人の来訪には届かず、利便性と賑わいを両立する構想が必要です。
▶ 答弁要旨:
• 集約される機能:
支所、公民館、図書館、体育館などを再編し、民間収益施設と複合化。
• これまでの取組み:
市民アンケートや説明会、サウンディング調査により、地域・事業者の意見を反映。
• 今年度の取組み:
公募に向けた実施方針や要求水準書を策定。事業者との対話も継続中。
• 玄関口としての役割:
多世代が集える空間、防災・文化発信機能など複合的な施設を目指す。
• 体制整備:
総合政策部を中心に準備を進め、今後は庁内横断の専任体制を検討。
🔚 総括メッセージ
現在の進め方では、駅前交流拠点施設の具体的な中身が市民の皆さまにも、関係者の皆さまにも十分に見えておらず、このままでは、再開発の根幹にある“未来像”が地域に共有されないまま、地域の熱意や期待が空回りしてしまうのではないかと強く懸念している。
とりわけ、土地区画整理という人生にかかわる大きな決断をしてくださった事業者の皆さまにとっては、「移転後に何ができるのかもわからない」まま、再起を図らなければならないという、あまりにも厳しい現実が突きつけられている。
それでも、「湯本がよくなるならば」と、この再開発に理解と協力を示してくださっている皆さまの存在があるからこそ、私たちはこの事業を進めることができているのだと思います。そしてだからこそ、行政には、その信頼と想いに真摯に応える責任があると、私は強く感じております。
交流拠点施設は、このまちの将来を左右する“起点”であり、“象徴”でもあります。にもかかわらず、完成像が見えないままスケジュールだけが先行するような進め方では、市民の信頼を失い、せっかく芽生えた民間の活力の流れも止めてしまいかねません。
今、私たちが進めるべきは、「予定どおり」の事業ではなく、「納得と共感のもとにある再生」であるべきでございます。
体制を見直し、庁内の縦割りを越えて横断的に調整を担う専門組織を設け、スピードと柔軟性、そして責任感をもってこの事業に臨んでいただきたい。
交流拠点施設は、湯本再生の「象徴」であり、「試金石」であります。
ここをどう活かせるかが、この先の再開発全体の行方を決めると言っても、決して過言ではありません。
どうか、市民の想いや期待に真正面から応えていただけますよう、そして前例や形式にとらわれることなく、湯本の未来にふさわしい、柔軟かつ大胆な取り組みをもってこの事業を進めていただけますよう、行政に対し、強く要望しました。
#いわき市議会
#常磐地区市街地再生



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