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松尾 和樹 ブログ

【可児市議会】人と犬が共生できるまちづくりについて

2026/6/15

人と犬が共生できるまちづくりについて一般質問しました

今回の一般質問では、「人と犬が共生できるまちづくりについて」取り上げました。

このテーマは、単に「ドッグランをつくってほしい」という要望にとどまるものではありません。

犬と暮らす市民が一定数おられる中で、飼い主の責任やマナー、公衆衛生、安全面への配慮を前提としながら、犬を飼っている方、飼っていない方、犬が苦手な方、そして公園を利用する子どもや高齢者を含め、誰もが安心して過ごせる公共空間をどのように整えていくのか。

そのような視点から質問しました。


今回の一般質問の主な論点

今回の一般質問では、主に次の点について市の考えを伺いました。

・人と犬が安心して共生できる環境整備に対する市民ニーズを、市としてどのように把握していくのか
・今後の公園整備や公園活用に、人と犬の共生という視点を反映できないか
・犬の飼い主のマナー向上について、禁止看板や注意喚起にとどまらない前向きな取組につなげられないか
・市民や専門的な知見を持つ方々の協力を活かし、市民協働の取組として育てていく可能性はないか

結論から申し上げると、市は現時点で、人と犬の共生に関する新たな施策展開や市民ニーズ調査を行う予定はない、という慎重な答弁でした。

一方で、トイファクトリーの丘の再整備については、市民ニーズや民間の企画力、管理運営力なども踏まえて検討していくとの答弁がありました。

また、再質問の中では、犬との共生が地域コミュニティ、防犯、観光振興、防災など、まちづくりのテーマになり得る可能性については、参考にしていきたいとの趣旨の答弁もありました。

現時点で具体的な施策が動き出したわけではありません。

しかし、人と犬の共生というテーマが、可児市のまちづくりの論点になり得ることを議場で共有できたことは、今回の一般質問の一つの成果であると受け止めています。


市民ニーズをどのように把握するのか

まず、市に対して、人と犬が安心して共生できる環境整備に対する市民ニーズについて、どのように認識し、今後どのように把握していく考えなのかを伺いました。

私自身、今回の一般質問に向けて、オンライン上で意見募集を行いました。

この意見募集は、私の知人や特定の団体に直接依頼して回答を集めたものではなく、不特定多数の方に表示される有料広告を通じて実施したものです。

また、回答にあたっては、匿名で誰でも自由に書き込める形式ではなく、可児市民を対象として、メールアドレスや郵便番号といった情報を入力していただく必要があり、一定のハードルがある中で実施しました。

その結果、質問時点で50件の回答が寄せられ、そのうち47件が賛成意見でした。

もちろん、議員個人が限られた予算の中で行った調査であり、これをもって市民全体の意見であると申し上げるものではありません。

しかし、一定の手間をかけてでも意見を寄せたいという市民の声があったことは、人と犬が安心して共生できる環境づくりに対する市民ニーズの存在を示す一つの材料であると感じています。

実際に市民の皆さまからは、

「犬と安心して過ごせる場所が少ない」
「大型犬を十分に走らせる場所がない」
「市外のドッグランまで通っている」
「マナーを守りながら共生できる公園がほしい」

といった声が寄せられました。

また、単なる娯楽施設としてではなく、飼い主同士の交流、地域コミュニティ、健康づくり、観光振興、防災など、多様な視点からの意見もありました。

さらに、ぎふワールド・ローズガーデンでは、今年4月に「犬祭り」が初開催され、多くの犬と飼い主でにぎわいました。

通常はペット同伴不可の施設ですが、イベントとして開催されたこと、そして多くの来場があったことは、犬との共生や交流に対する一定の市民ニーズを示しているものと感じています。

議員個人による調査には、予算面や周知面で限界があります。

だからこそ、市として、より多くの市民が安心して意見を届けられる形で、市民ニーズを把握していく視点が必要ではないかと考えました。

これに対して、市からは、人と犬の関係性や環境整備については、公衆衛生及び環境衛生の観点から、犬の登録管理、狂犬病予防注射、注射済票の交付、ふん害防止などの飼育マナー啓発等を行っているとの答弁がありました。

一方で、人と犬に関して、これ以上の施策展開をする考えはなく、市民ニーズについても把握する予定はない、という答弁でした。

この答弁は、かなり慎重なものでした。


公園整備や公園活用に、人と犬の共生の視点を反映できないか

次に、今後の公園整備や公園活用の検討において、人と犬が安心して共生できる環境づくりの視点を反映していく考えはあるのかを伺いました。

本市では、令和8年度施政方針において、トイファクトリーの丘について、「再整備に向けた新たな一歩を踏み出します」とされています。

また、「市民の皆様が思い思いの時間を楽しむことができる遊び・寛ぎ・癒しの場」として、さらに「市外からも多くの方が訪れ、地域の活力へとつながる新たな賑わいの拠点」へ進化させていく方向性が示されています。

令和8年度当初予算では、トイファクトリーの丘の再整備に関する事業として、公園整備事業者選定支援業務委託料1,900万円が計上されています。

トイファクトリーの丘は、ぎふワールド・ローズガーデンに隣接し、広大な芝生広場や大規模駐車場を有するなど、本市の地域資源として大きな可能性を持つ施設です。

今回、市民から寄せられた意見の中でも、ドッグランや犬と共生できる環境を求める声に加え、人と犬が共生できる環境づくりが地域活性化や交流人口拡大につながることを期待する声も見られました。

そこで、今後の公園整備や公園活用の検討において、人と犬が安心して共生できる環境づくりについても、重要な視点の一つではないかと考え、質問しました。

市からは、現在、公園内での犬の放し飼いは禁止しており、散歩をするときには必ずリードをつけ、用便をした際には必ず持ち帰っていただくようにしているとの答弁がありました。

また、犬がリードをつけていたとしても、公園内の芝生広場への出入りは禁止としているとのことでした。

その理由として、子どもたちや家族連れの利用者が安心して芝生広場で寝そべったり、子どもが素足で元気に走り回ったりできる環境を確保すること、また、ふん尿等による衛生面への配慮が挙げられました。

一方で、市からは、多くの方々に公園を利用していただけるよう、犬を飼っている人、飼っていない人、双方が安全・快適に過ごせる公園を整備する必要があるとの考えも示されました。

さらに、今後再整備を予定しているトイファクトリーの丘については、議員の意見や、民間活力を導入することで得られる企画力、管理運営力、市民ニーズ等も踏まえながら、市民の遊び、寛ぎ、癒しの場として、また市外からも多くの方が訪れ、地域の活力につながる新たなにぎわいの拠点となるよう、管理運営面も含めて整備内容を検討していくとの答弁がありました。

現時点で「犬との共生エリアを整備する」と決まったわけではありません。

しかし、トイファクトリーの丘の再整備において、議員の意見(人と犬の共生)や市民ニーズ、民間の企画力・管理運営力も踏まえて検討していくという答弁が得られたことは、今後につながる一歩であると感じています。


マナー違反をどう減らすか

再質問では、まず犬の飼い主のマナー向上について伺いました。

公園の管理運営上、衛生面や安全面の課題があることは理解しています。

排泄物の放置やリード未着用などのマナー違反については、決して軽視してはなりません。

犬を飼っていない方、犬が苦手な方への配慮も当然必要です。

一方で、マナーを守って犬と暮らしている飼い主の方も相当数おられます。

実際に、飼い主の方からも、糞尿が放置されている現状を憂う声を伺っています。

つまり、これは犬を飼っている方と飼っていない方を対立させる問題ではありません。

一部のマナー違反をどう減らし、ルールを守っている方々も含めて、地域全体で安心して公園を利用できる環境をどう整えていくかという課題です。

そこで、市として、犬の飼い主のマナー向上について、単に禁止看板や注意喚起にとどめるのではなく、苦情の傾向や発生場所を把握しながら、啓発、しつけ教室、イベント、関係団体との連携など、より前向きな取組につなげていく考えがあるのかを伺いました。

市からは、現時点で、人と犬の関係性について市の行政が進める部分は、公衆衛生・環境衛生の観点が第一であるとの答弁がありました。

また、ふん尿被害について、飼い主へのマナーの徹底を図ることが重要であり、犬が苦手な方も市民の中には大勢いるとの認識が示されました。

具体的にどのような形で啓発していくかについては、現時点ですぐには答えられないとのことでしたが、公衆衛生や環境衛生の観点から、人と犬との関係性の保持について施策を展開しているとの答弁でした。


市民協働の芽をどう育てるか

さらに、市民協働によるマナー向上や公園活用についても再質問しました。

今回、市民の皆さまから意見を伺う中では、単に施設整備や公園利用を求める声だけではなく、「可児市のためになるなら協力したい」という声も多く寄せられました。

例えば、愛知県内の動物園で飼育員として働かれている可児市民の方からは、犬と一緒に過ごせる環境づくりは、市外からの誘客や交流人口の拡大にもつながるのではないかという前向きな賛同の声をいただきました。

また、約20年にわたり、ディスクやアジリティといったドッグスポーツに携わっている市民の方からは、しつけ教室やイベント開催などについて協力に意欲を示す声がありました。

さらに、愛犬家のご夫婦からは、仮に市民団体が公園管理に協力していくような仕組みができるのであれば、ぜひ加わりたいという申し出もいただいています。

こうした声は非常に重要です。

人と犬が安心して共生できる環境づくりは、行政だけで完結するものではありません。

むしろ、マナー啓発やしつけ、イベント、見守り活動などは、市民や民間の力も活用しながら進めることで、より実効性のある取組になる可能性があります。

そこで、市として、人と犬の共生に向けたマナー向上などの取組を進めるに当たり、意欲ある市民や専門的な知見を持つ方々と連携し、市民協働の取組として育てていく可能性について、どのように考えるのかを伺いました。

市からは、犬との共生を良好に保つことが、地域コミュニティや地域防犯、さらに観光振興や防災などにつながる可能性があるという趣旨は受け止めたとの答弁がありました。

そして、犬との共生を地域の活性化やまちづくりにつなげる可能性は確かにあると思う、との認識も示されました。

一方で、現時点で行政の施策展開上の優先順位としては、そこまで考えていないのが現状であるとの答弁でした。

ただし、今後、行政施策展開を考えるに当たり、犬との共生がテーマになり得るという点については、今回の質問を参考にしたいとの答弁もありました。

私は、この答弁も大切な一歩だと感じています。

現時点では優先順位が高いとは言えない。

しかし、犬との共生がまちづくりのテーマになり得ることは共有できた。

ここに今回の一般質問の意味があったと受け止めています。


一般質問を終えて

今回の一般質問を終えて、まず申し上げたいのは、市の答弁を決して悲観的に受け止めているわけではないということです。

市からは、人と犬に関して、これ以上の施策展開をする考えはなく、市民ニーズについても把握する予定はない、という慎重な答弁がありました。

しかし、現時点で市がそのように答弁することは、ある意味では自然なことだと受け止めています。

なぜなら、人と犬の共生をまちづくりの施策として進めていくことは、単発の事業ではなく、公共空間の使い方、マナー、公衆衛生、公園管理、市民協働、地域活性化などを含む、大きな構想に関わるテーマだからです。

令和8年3月定例会(予算議会)において、人と犬の共生を推進する施策が位置づけられていたわけではありません。

そのため、数か月後にただちに補正予算を組み、新たな施策として進めていくという性質のものではないと考えています。

これは、感染症対策や物価高騰、エネルギー価格高騰への対応のように、臨時的・緊急的に優先して取り組む事業とは異なります。

むしろ、人と犬の共生を進めていくのであれば、可児市のまちづくりをより魅力的にし、癒し、くつろぎ、にぎわいを生み出す一つの構想として、じっくりと市民ニーズを把握し、課題を整理し、段階的に検討していくべきものだと考えています。

その意味で、今回の一般質問は、「今すぐ何かを実施してほしい」と迫るものではなく、人と犬の共生が可児市のまちづくりにとって一つの可能性を持つテーマであることを議場で示すための質問でした。

そして、今回、私が実施したアンケートや市民の皆さまから寄せられた声を通じて、このテーマに一定の市民ニーズがあることは示すことができたと考えています。

また、単に要望があるだけではなく、マナー啓発、しつけ、イベント、ドッグスポーツ、公園管理、見守り活動などに協力したいという前向きな市民の声もありました。

これは、非常に大切なことだと感じています。

行政だけで進めるのではなく、市民や専門的な知見を持つ方々の力を活かしながら、公共空間をより良くしていく。

そのような市民協働の芽が、今回の一般質問を通じて見えてきました。

もちろん、人と犬の共生を進めるためには、飼い主のマナー向上、ふん尿対策、リード着用、犬が苦手な方への配慮、公園管理上の安全性など、クリアすべき課題があります。

だからこそ、禁止か自由かという二者択一ではなく、ルールを明確にし、マナーを高め、エリアを区切るなど、丁寧に共生の可能性を探っていくことが必要です。

今回の一般質問は、ゴールではなく、スタートラインだと考えています。

今後、このスタートラインから、人と犬が安心して共生できるまちづくりの可能性を後押しできるよう、引き続き市民の皆さまの声を伺いながら、調査研究と提案を続けてまいります。

引き続き、市民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 


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私、可児市議会議員の松尾和樹は、可児市・岐阜県の未来のために、 #次世代人材育成 に注力します。 

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著者

松尾 和樹

松尾 和樹

選挙 可児市議会議員選挙 (2023/07/30) [当選] 1,520 票
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肩書 NPO法人 顧問
党派・会派 無所属
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