2023/3/21
長引くコロナ禍の影響で、引きこもり状態や孤立状態になっている方が市内でも増えているといわれており、私はとても懸念しています。
加えて、市内での自殺死亡率も平成22年以降は減少傾向にありましたが、令和2年度は増加しています。
コロナ禍に加えて原油高や物価高の中で賃金は上がらず、じわじわと日々の暮らしは苦しくなってきており、当面は物価高も続くといわれている中で早期に抜本的な解決策は見出しにくい状態だと思います。
こうした今の厳しい社会環境の中で、行政の支援ニーズも高まってきていると思いますし、支援体制をしっかり強化していかなければならないと考えます。
横浜市では今でも生活に困窮している方やひきこもり状態にある方への支援体制を組んでおり、例えば「ひきこもり相談専用ダイヤル」という相談電話を開設しています。この電話は子どもも大人も匿名で無料で相談できるものなので私はぜひ活用して頂きたいと思って私のYouTube動画などでもご紹介をしてまいりました。しかし、「なかなか行政には相談しにくい」とのご意見をうかがったこともあり、いざという困った時こそ行政に相談してもらえるようなイメージを持っていただけるようにも取り組んでいかなければならないと考えています。
併せて今後は精神保健センターや精神科医療機関との連携強化、相談窓口や対象となる方への介入システムなどの施策をより一層推進し、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな支援ができるようにも取り組んでいかなければならないと考えています。
既存の様々な制度も広報の方法に少しでも工夫を見出せないか再点検を行い、対象となる方やお身内の方の目線から見たときに、もっと一体的に分かりやすく提示していくことも大切だと思います。
私は、一人ひとりが安心して暮らせる横浜市をつくりたいと思って横浜市会議員を志しました。実は私も学生時代に少しひきこもりのような状態になった経験があって、そういう時期ほど自力で何とか抜け脱したいと頑張ってもなかなか難しいのではないかと思います。私の場合はその後は自力で社会に出ましたが、今振り返ってもとても苦しい時期でしたが、行政に相談しようと思ったことは一度もありませんでした。
こうした苦しい状態のときこそ、誰かがそっと手を差しのべてくれる、そこから安心感を得て一歩前に踏み出そうとすることができる、苦しくてもどこかのタイミングでは好循環に乗っていけるような支援体制を構築していくことが理想だと考えます。横浜市の様々な支援施策が対象となる方にとって大切で欠かせないセーフティーネットとなっていけるよう、私は引き続き、市政に優しさを求めより良くなっていけるように取り組んでいきたいと思います。
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