2025/12/4

横浜市会議員(磯子区)の二井くみよです。
昨年の令和5年度決算第二特別委員会において、私は「水道局の災害対応」について集中的に質問を行いました。能登半島地震の教訓をはじめ、大規模災害時に市民の命を守るためには、水の確保は最も重要なインフラのひとつです。
あれからちょうど1年が経ちました。今年の決算特別委員会では、昨年投げかけた課題がどこまで前進したのかを確認しました。(今回の水道局への質問はR7年10月10日に実施)
今回のブログでは、
・私の指摘が市の施策の中でどのように改善につながったのか
・現在の取組はどこまで進んだのか
・残された課題は何か
が分かるように整理してみました。今後の活動のためにも現在地をまとめます。
【昨年の課題】
緊急給水栓は作業工程が多く、開設は発災後4日目以降とされていました。
特に磯子区では給水開始が遅れるエリアが広く、私は「初動を早める体制づくり」を強く求めました。
【今年の進捗】
➡ 水道局の動員体制を拡充し、発災直後からの開設を想定した運用へ改善。
➡ 横浜市管工事協同組合などとの連携の流れも確認し、実践的な訓練を開始。
【評価】
昨年の質問をきっかけに、“4日後”から“できる限り初動で”の方向に転換したことは大きな前進と捉えます。災害発生直後の飲料水の確保は本当に重要ですので、水道局のこの一年の取組みに感謝しています。

【昨年の課題】
災害時の給水所の開設情報は、
・現地に行かないと分からない
・ポータルサイトでも羅列される「文字一覧」の中から該当箇所を探すしかない
という状況で、市民にとって分かりづらいものです。
【今年の進捗】
➡ 水道局ウェブページ+SNSでの発信を継続
➡ 今後、避難所のように「地図での分かりやすい表示」へ改善する方向性を総務局と協議することへ
【評価】
まだ現状では「実装」には至っていませんが、
“文字羅列からの脱却”に向けて、地図表示への検討が始まった点は、昨年の問題提起が動いた成果と捉えます。ポータルサイトでの表示の改善に向けて引き続き提言していきます。

★多くの市民が災害時に最も確認するであろう「防災情報ポータル」の画面。
この画面に給水所の開設情報を載せるべきと提言を続けている最中です!
【昨年の課題】
市民の飲料水備蓄率は27%、容器+運搬具は19.6%。
私は「備蓄があまりに少ない」と指摘しました。
【今年の進捗】
➡ 市は「広報よこはま」「使用水量のお知らせ」「動画」などで周知を継続
➡ 総務局・資源循環局・区役所と連携した多角的な啓発を強化している
ただし、備蓄率自体は依然として伸び悩んでおり、課題が残っています。。。
【評価】
啓発メニューは増えましたが、実際の行動変容にはつながっていないのが現状です。
私は、今後も「行動に移せる工夫や仕掛け」の必要性を提言していきます。
【昨年の課題】
能登地震では、敷地内の給水管破損が原因で水が出ないケースが続出しました。
私は「メーター下流の耐震化を市民に周知すべき」と提案しました。
【今年の進捗】
➡ 令和7年2月から、市ホームページやポスターなどで本格的な周知を開始
➡ 給水工事センター・水道事務所でも普及啓発を実施
【評価】
昨年の提案が、今年は具体的な広報施策として形になった点は評価しています。
ただ実は給水管の耐震基準そのものの設定がないのが現状で、市としても耐震基準を国が設定してくれるように要望を行っているところです。引き続き、国に対して給水管の耐震基準の整備をするようしっかり働きかけて欲しいです。
【昨年の課題】
能登の現場では、福祉避難所に給水できない事例が発生。
私は「横浜市も設備状況を把握すべき」と求めました。
【今年の進捗】
➡ 健康福祉局が 受水槽の有無・貯水量・給水車の駐車スペース などを調査を開始
➡ 調査後は、水道局と連携して給水方法を検討する方針との回答
【評価】
昨年の問題提起を受けて、今年度から本格的な調査がスタートしたことは大きな成果と捉えています。
支援が最も必要な方々を守る体制づくりを現実的かつ具体的に進めて頂きたいと思いますので取組みを注視していきます。
今年の決算委員会における質疑では、昨年指摘したそれぞれの課題について、
・体制強化
・広報開始
・調査着手
・改善検討の開始
という形で前進したことは確認できました。
もちろん、まだまだ道半ばの部分も多くあります。
しかし、こうした過去の質疑が具体的な改善策につながることは、議会活動において大切なことであると実感しています。
私自身、「水が届かなかったら市民の命が守れない」という強い危機感のもと、これからも現場を歩き、地域や現場の声を踏まえながら、引き続き着実な改善を提案していきたいと思います。
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ホーム>政党・政治家>二井 くみよ (フタイ クミヨ)>横浜の水道災害対策は、どこまで前進したのか ―改善された点と、まだ残る課題について― (水道局)