2025/11/12
大阪府吹田市 商店街の空き店舗活用等 視察レポート(2日目)松戸市議会議員 岡本ゆうこ
視察テーマ:空き店舗活用と「ソフト施策」による地域密着型活性化
令和7年11月7日、松戸市議会建設経済常任委員会の視察2日目として、大阪府吹田市の「商店街の空き店舗の活用等」について調査を行いました。
吹田市内の商店街が抱える課題は、松戸市と共通しており、特に、吹田市現況調査(令和6年度)よりますと、「後継者不足」「経営者の高齢化」「魅力ある店舗が少ない」が同率で最多の項目となっていました。こうした構造的な課題に対し、吹田市がどのように対応しているかを詳細に検証しました。
【吹田市・商店街活性化のための補助】
https://www.city.suita.osaka.jp/sangyo/1018028/1018029/1021242/1011520.html
◆空き店舗の多角的活用と「tocotoco...」事例について
吹田市は、空き店舗を単なる新規出店に留まらず、「多目的ホール、研修室、チャレンジショップ、駐車場、駐輪場」など、地域住民の生活を支える公共的な機能として活用する事業を推進しています。
1️⃣子育て世代向け施設「tocotoco...」
視察の焦点の一つであった旭通商店街の「tocotoco...」は、「吹田市商店街等魅力向上促進事業補助金(空き店舗活用事業)」を活用した事例です。
・事業内容→カフェ・レンタルスペースとして、子育て世代の新たな交流拠点となっています。
・採択時期→令和3年度に吹田市旭通商店街で採択されました。
・補助制度→ 改装費等は上限200万円、広告宣伝費は上限100万円で、補助率は1/2です。
・他の活用事例→令和2年度には栄通り商店会に「Ani」(飲食店)、旭通商店街に「Smalt Bike」(自転車店)といった、商店街に不足していた業種を誘致し、地域経済の循環に貢献しています。
2️⃣ 現地調査で見た「アサヒキッチン」
現地調査では、新旭町通り商店街を中心とした「アサヒキッチン」エリアを巡りました。このエリアは「美味しいやこだわりの食料品」に焦点を当て、「ローカルな食のグルメゾーン」としてブランディングされています。
単に店を誘致するだけでなく、商店街全体を一つのテーマで「ブランディング」し、集客力を高めるという、「吹田市商業活性化コンサルタント派遣事業」の目的の一つである「商店街のブランディング」が具現化された例として非常に参考になりました。
吹田市は、ハード整備(アーケード、防犯カメラなど。上限500万円)に加え、松戸市が特に重視すべき「ソフト支援」を充実させている点が特徴的です。
◆旭通商店街理事長に学ぶ「当事者意識と行動力」
商店街事務所にて、理事長様より直接、これまでの取り組みについて情熱に満ち溢れたご説明をいただきました。特に印象的だったのは、理事長様がもともと地域の出身ではない、いわゆる「ヨソモノ」の視点をお持ちであったという点です。
この「外部の視点」と、旭通商店街に対する強い想いと行動力こそが、伝統的な商店街の枠組みを超え、「若い層や子育て世代を商店街へ呼び込む!」という明確なビジョンを打ち出し、tocotoco...などの成果を生んだ原動力であると強く感じました。これは、松戸市の各商店会におけるリーダーシップの重要性を再認識する貴重な機会となりました。
現場で感じたのは、昭和レトロな歴史ある店舗と、新しいカフェといった「個性豊かな店舗の多様性」です。それぞれの店舗が強い個性を放ちつつ、エリア全体が「思わず立ち寄ってみたくなる」魅力的な空間を形成していました。
今回の視察では時間が限られていたことが本当に残念でしたが、この活気を生み出す背景には、行政による多角的な支援に加え、商店街の「主体性」が何よりも重要であると確認いたしました。
改めて時間を作り、ゆっくり食べたり飲んだり買い物したりと、市民目線でこの商店街の魅力を深く探りたいと考えています。






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