2025/10/20
災害時における「尊厳」を守る/沖縄県総合防災訓練見学報告
この度、沖縄県で唯一のエンバーミング施設である株式会社敬天様のお声がけにより、「令和7年度沖縄県総合防災訓練(救出救助等訓練、遺体収容・検視訓練)」を瑞慶覧長風 沖縄県議会議員と見学させていただきました。主会場は那覇市でしたが、南部圏域の各市町村も共催し、広範にわたる実働訓練が同時に行われました。私たちは、那覇市民体育館で実施された遺体安置所の設置・運営訓練に注目し、拝見いたしました。
◆遺体安置所訓練の意義と目的
この訓練は、「遺体安置所の効率的な設置・運営方法を習得し、関係機関との連携を確認することで、迅速かつ適切に対応し遺族や社会への配慮を図る」ことを目的としています。
災害発生時、ご遺体の適切な管理と取扱いは、単なる事務手続きではなく、被災された方々とそのご遺族の尊厳を守るために、極めて重要な人道支援です。
沖縄県内の行政関係者が役割分担し、ご遺体の搬入から、検視、特徴届出票の作成、遺族対応、そしてエンバーミングを経て納棺・搬出に至るまでの一連の流れが訓練されました。平時から準備しておくべき事項についての説明もあり、災害時対応における多くの課題と知見を得ることができ、非常に勉強になりました。
◆ご遺体への尊厳とエンバーミングの役割
災害により亡くなられた方々は、最後まで人としての尊厳を持って扱われるべきです。迅速かつ適正な対応は、感染症予防といった公衆衛生上の観点だけでなく、ご遺族が故人と尊厳ある最期のお別れをするための、グリーフケア(悲嘆のケア)の第一歩となります。
ここで、エンバーミングの役割が極めて重要になります。エンバーミングとは、ご遺体の状態を可能な限り生前の姿に近づけ、衛生的かつ長期的に保全する技術です。
・ご遺体の保全と衛生管理
特に、夏場や広域災害で搬送・安置に時間を要する場合、ご遺体の状態の悪化を防ぎ、感染症のリスクを抑えます。
・尊厳ある姿での対面
災害の状況によっては、ご遺体の損傷が激しい場合があります。エンバーミングによってご遺体を修復・整えることは、ご遺族が深い悲しみの中でも、穏やかな故人の面影と対面し、受け入れる助けとなります。これは、ご遺族の精神的な回復に大きく寄与する、市民に寄り添った取り組みです。
【平時からの備えの重要性】
玉城デニー知事も現地に入られ、この訓練の重要性を共有されました。この訓練を通じて、ご遺体収容・安置が、防災対策の最終段階であり、同時に人道的な側面が最も強く問われる段階であることを改めて認識しました。
この経験を松戸市での今後の防災・危機管理対策に活かし、災害時においても市民の皆様の「命の尊厳」と「悲しみに寄り添う心」を守るための政策提言に繋げてまいります。
(参考:沖縄県総合防災訓練について https://www.pref.okinawa.lg.jp/bosaianzen/bosai/1003548/1036734.html)












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