2026/9/17
【葛飾区】区議会一般質問から始まる住み良い葛飾の実現①
《豪雨・内水氾濫から区民を守るために》
「これまで大丈夫だったから、これからも大丈夫」とは言えない時代になっています。
令和8年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」では、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震により、宇城市と氷川町で最大震度7を観測しました。
また、8月には千葉県を記録的な豪雨が襲い、葛飾区に隣接する松戸市でも「緊急安全確保」が発令されました。
こうした災害を葛飾区に置き換え、「もし葛飾で起きたら、どうするのか」という視点から、葛飾区議会第4回定例会にて、我が会派の伊藤よしのり議員の一般質問で防災対策が取り上げられました。
今回は、その中でも私たちの暮らしに身近な「豪雨・内水氾濫対策」について、質問と区の答弁、そこから見えてきた成果、そして今後の課題をご紹介します。
🔷 「内水氾濫」を知っていますか?
大雨による水害というと、荒川や中川などの河川があふれる「洪水」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、もう一つ注意しなければならないのが「内水氾濫」です。
短時間に大量の雨が降り、下水道などで雨水を排水しきれなくなることで、道路や住宅地などが浸水する現象です。
近年は線状降水帯の発生などにより、時間100ミリを超えるような猛烈な雨も決して「想定外」とは言えなくなっています。
そこで一般質問では、
「内水氾濫の危険性や、浸水した際に注意すべき場所について、区民にどのように知らせていくのか」
という点が取り上げられました。
🔷 葛飾区の「内水氾濫ハザードマップ」を更新
区からは、東京都下水道局による浸水想定区域図の見直しを受け、令和8年3月に「内水氾濫ハザードマップ」を更新したとの答弁がありました。
さらに、令和8年8月の千葉豪雨などを踏まえ、
・広報かつしか
・ハザードマップの説明会
・地域への出前講座
などを活用して、内水氾濫の危険性について周知を進めていく方針が示されました。
ここで重要なのは、単に「大雨に注意してください」という呼びかけだけではなく、
「内水氾濫」という独立した災害リスクとして区民に知ってもらう方向性が示されたことです。
ハザードマップの更新という具体的な対応も進んでいます。
🔷 大切なのは「作った」「配った」で終わらせないこと
一方で、ハザードマップは作成すること自体が目的ではありません。
実際に浸水リスクの高い地域に住んでいる方が、
「自宅の周辺はどのくらい危険なのか」
「大雨のとき、どこを通ってはいけないのか」
「どの段階で避難や安全確保を考えるのか」
を理解して、初めて意味があります。
特にスマートフォンやインターネットから情報を得ることが難しい高齢者などに、どう情報を届けていくのかも重要です。
今後は、「ハザードマップを何部配ったか」ではなく、「必要な人にどこまで情報が届いたか」という視点で取り組みを確認していく必要があります。
🔷 アンダーパスが冠水したら、どうする?
もう一つ取り上げられたのが、道路冠水への対応です。
短時間に猛烈な雨が降ると、周囲より低くなっているアンダーパスなどに一気に水がたまる危険があります。
そこで、
「道路が冠水した場合、自動車が進入してしまうことをどのように防ぐのか」
について質問が行われました。
区の答弁では、冠水情報を受けた職員が現場を確認し、安全な通行を確保できないと判断した場合には、警察や消防と連携し、
車両の進入防止や迂回誘導を行う
ことが示されました。
また、冠水センサーを設置しているほか、状況に応じて表示板、職員の配置、進入防止柵などによって安全確保を図るとのことです。
🔷 「冠水を検知してから」が勝負
今回の答弁によって、
冠水センサーで把握
→職員が現場を確認
→安全性を判断
→通行止め・迂回誘導
という基本的な対応の流れが明確になりました。
しかし、ここにも今後確認すべき課題があります。
線状降水帯などによる局地的豪雨では、わずかな時間で道路の状況が大きく変わります。
「職員が現場に到着するまでに冠水が進んでしまったらどうするのか」
という問題です。
今後は、
冠水センサーが異常を検知してから実際に交通規制を始めるまで、どの程度の時間が必要なのか。
さらに、遠隔監視や自動表示板などを活用して、より早くドライバーに危険を知らせる仕組みを導入できないのか。
こうした点についても確認していく必要があります。
🔷 災害対策は「起きてから」では遅い
今回の一般質問では、熊本地震や千葉豪雨を教訓として、豪雨・内水氾濫対策だけでなく、災害時のトイレ対策や帰宅困難者対策についても取り上げられました。
災害の形は一つではありません。
地震による断水、猛暑の中での避難生活、短時間豪雨による道路冠水、鉄道の運休による帰宅困難者の発生など、複数の問題が同時に起こることも考えておかなければなりません。
だからこそ大切なのは、全国で発生した災害を「大変だった」で終わらせず、
「同じことが葛飾区で起きたらどうなるのか」
と考え、事前に一つずつ備えていくことだと思います。
区議会の一般質問は、質問して終わりではありません。
質問する。
区の考えや現状を確認する。
改善につなげる。
そして、その後どうなったのかを追い続ける。
この積み重ねが、住み良い葛飾、そして災害に強い葛飾につながっていきます。
今回示された取り組みについても、「答弁をいただいたから終わり」ではなく、実際に区民の安全につながっているのか、今後もしっかり確認していきたいと思います。
※今回の伊藤議員の一般質問は、葛飾区政を考えるうえで重要な案件でいっぱいでした。次回もまた紹介させていただきます。
#葛飾区 #線状降水帯 #ハザードマップ






この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>高木 信明 (タカギ ノブアキ)>【葛飾区】豪雨・内水氾濫から区民を守るために