2025/12/14
郡山市中心市街地の北西部、JR郡山駅から約1.5kmに位置する伊賀河原地区では、都市計画道路や区画道路、公園などの整備を柱とした土地区画整理事業が、長期計画のもとで進められてきました。

私自身、富久山町に暮らす一市民として、この地域の道路整備や市街地形成が、周辺地域の交通や生活環境にも影響を与える重要な事業であることは実感しています。
これまでの整備状況を見る限り、東部幹線をはじめとした主要なインフラは着実に形となり、令和5年度末時点で事業費ベースの進捗率は約80%に達しているとのことです。

都市の骨格を整えるという点で、この事業が一定の成果を積み重ねてきたことは否定できません。

一方で、施工期間は令和18(2036)年度までとされており、今後も10年以上にわたって事業が続く計画です。
進捗率80%という数字は心強く見えるものの、期間で見ればまだ相当な時間が残されており、事業としては決して「終盤」と言い切れる段階ではありません。
だからこそ、今後の事業運営や財政管理のあり方が、より重要になってくると考えています。

令和7年12月議会には、まずこの補正予算が出され、
●議案第170号 伊賀河原の土地区画整理事業補正

次に新たにまた
伊賀河原土地区画整理事業特別会計に対し、90万円の補正予算が計上されました。

内容は極めてシンプルで、
歳入:一般会計からの繰入金 90万円
歳出:土地区画整理事業費(主に職員給与費)90万円
というものです。
新たな工事や追加整備ではなく、事業運営にかかる人件費を一般会計で補う形となっています。

伊賀河原の区画整理事業は、国庫補助や市債、保留地処分などを活用し、特別会計として進められてきました。
その中で、事業開始から約30年が経過し、なお今後10年以上続く事業において、職員給与費を理由に一般会計からの繰入が必要になるという点には、正直なところ疑問を感じざるを得ません。
金額の大小の問題ではありません。
長期にわたる事業であればこそ、
人件費はどの程度見込まれていたのか
今後も同様の補正が繰り返される可能性はあるのか
事業全体の収支見通しはどうなっているのか
といった点が、より丁寧に説明されるべきだと考えます。
富久山町に住む立場から見ても、伊賀河原地区の整備は無関係ではありません。
交通動線や周辺環境の変化は、日常生活に直結しますし、その財源が一般会計から繰り入れられる以上、市内全域の市民が間接的に負担している事業でもあります。
事業の意義や方向性を評価することと、財政運営に疑問を呈することは、決して矛盾しません。
伊賀河原土地区画整理事業は、これまで一定の成果を上げてきた重要な都市基盤整備事業です。

伊賀河原地区の区画整理事業は、都市計画道路の整備や市街地形成という点で、市全体の将来像を支える重要な事業です。
その意義が揺らぐものではありません。
しかし同時に、特別会計としての自立性という観点から見ると、今回の補正は一つの節目とも言えます。
本来、土地区画整理事業は、
国庫補助金
市債
保留地処分金
などを組み合わせ、事業会計の中で完結させていくことが基本です。
その中で、職員給与費について一般会計の繰入に頼らざるを得ない状況が生じているという事実は、今後の事業終盤に向けた運営を考える上で、丁寧な説明が求められる部分だと感じます。

前向きな都市づくりを本当に市民の理解と納得のもとで進めるのであれば、
「なぜ今この補正が必要だったのか」「今後はどうなるのか」
その説明こそが、今、求められているのではないでしょうか。

いまはなき
げんこつ屋

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