2025/7/21
2025年7月20日に投開票された参議院選挙で、日本保守党がついに国政の扉を開きました。テレビでもおなじみの弁護士・北村晴男氏(69)が比例代表で当選し、同党としては初の参議院議席を獲得後、党首の百田尚樹代表も当選しました。
テレビ出演でも知られる弁護士・北村晴男氏(69)は、今回が初の国政選挙出馬。「このままでは日本が壊れてしまう」との危機感から2023年に同党の法律顧問に就任し、立候補を決意しました。
選挙戦では「ゴジラ」を自称し、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokを駆使して全国に情報を拡散。「最初は知名度が足りなかったが、SNSで『北村が立候補している』と広めてもらったことが勝因」と語っていました。
当選後の第一声では、「使命感なき国会議員を排除し、有能な若者へと入れ替えていく。それが私の役目」と力強く語り、「論理的で筋の通った政策論争で、国会のあり方を変えていく」と意気込みました。

同党代表で作家の百田尚樹氏(69)も、比例代表で当選を確実としました。日本保守党が発足以来掲げてきた「真正保守の復権」が、ついに国政の場で実を結んだ形です。
百田氏は開票センターで「北村さんの当選は予想通りでした。私自身も当選できてありがたい」と語りつつ、「だがちょっと物足りない。全員当選を目指していたから」と悔しさものぞかせました。

また、「これは小さな一歩に見えるかもしれないが、日本の政治にとっては大きな一歩だ。…って、これはアームストロング船長のセリフやけどな」と、持ち前のユーモアも交えて場を和ませたが意味不明との声も。
有本香事務総長も「2議席は保守党としては歴史的。だが、これは始まりにすぎない」と気を引き締めているようです。
今回の選挙で日本保守党が掲げた目玉政策は「食料品の消費税率を恒久的にゼロにする」というもの。物価高に苦しむ庶民の暮らしを守るというメッセージは、確実に一定の層へ届いたようです。これは野党全般に言えることですが、もう消費税をなくせというのが今回の流れではないでしょうか。
ただし日本保守党では、選挙区での候補者は全員落選し、比例代表の2議席にとどまります。百田代表は「これは実力。だが満足はしていない」と述べつつ、「今後も他党との連携はあまり考えていない。自分たちの言葉で、直接有権者に訴える政治を続けていく」と強調しています。連携がなくて政策が実行できるのかという疑問は残ります。
「行列のできる法律相談所」などで知られる北村氏と、ベストセラー作家であり保守言論界の顔でもある百田氏。ともに“言葉の力”で注目されてきた2人が、今度は国会の場でその実力を発揮するでしょうか。
百田氏は「北村さんには法廷以上の迫力で国会議員を追いつめてほしい」と述べ、論戦型の政治スタイルへの期待をにじませています。
今回の選挙結果は、「既存政党では物足りない」と感じる保守系有権者の受け皿が確かに存在することを示しました。だが、それを一過性の旋風に終わらせるのか、新しい政治の波へと育てていくのか――日本保守党のこれからの歩みに注目が集まります。
北村晴男氏や百田尚樹氏の当選によって、日本保守党は“言論の力”を携えて国政に登場しました。参政党と並び、「既存政党に対するオルタナティブ」を掲げて支持を集めた勢力といえましょう。
だが、ここでひとつ立ち止まって考えたいのです。
これらの新興保守政党は、「カリスマ性」「明確な敵の設定」「直接対決型の言葉」「物理的な拠点と仲間づくり」など、どこか“土の時代”の象徴に通じる特徴を持っているようにも映ります。
「私たちの政党にこそ正義がある」という強い自己主張は、ともすれば“他者を排除する力”として作用します。その意味では、日本保守党も参政党も、戦うことを前提とした“土の時代”の政党スタイルに留まってはいないでしょうか。
風の時代に必要とされるのは、“つながりの政治”であり、“共鳴から始まる対話”です。
情報や価値観が多様化する中で、「一つの正しさ」を叫ぶのではなく、「対立を包み込む知恵」や「共感と調和を導く言葉」が必要になります。
そこには、カリスマや派手な言説ではなく、「内面から湧き出る真実」と「共に考える場」が求められます。
北村氏が語った「使命感なき政治家を排除し、有能な若者に入れ替える」という言葉には一定の正しさがあります。しかし、「排除」に傾くその姿勢は、“風”の時代にふさわしいとは言い難いでしょう。むしろ、「どうすれば使命感を取り戻させるか」「共に育てるか」という問いこそ、風の時代のリーダーに必要な視点ではないでしょうか。
日本保守党や参政党の登場は、日本の政治に新しい風を吹き込んでいます。しかしその「風」が本当に軽やかで、自由で、誰かを傷つけないものであるためには、「誰が勝つか」ではなく、「どう共に生きるか」が問われなければと思います。
もはや、政治は「地盤・看板・カバン」では動きません。共感・共有・共鳴――そんな“風のキーワード”を軸にした、新しい政治のあり方が、今まさに求められているような気がします。
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●大坂 佳巨(おおさか よしきよ)
元・拉致問題担当大臣秘書。土木技術者。
郡山市を拠点に、「共感・調和・つながり」の政治を推進中。
地域通貨、減価通貨、武道精神などを軸に、郡山から“風土型経済”を構想中。
2016年 参議院議員荒井広幸秘書
2025年 郡山市長選挙 立候補者


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