2025/11/4
【小中学生の「不登校」2024年度は過去最多35万3970人】
文部科学省が2025年10月29日に公表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(※1)によれば
「不登校」(学校を年間30日以上欠席)とされた小中学生は2024年度は過去最多の35万3970人。前年度より7488人増。
12年連続増加している。
長期欠席全体(不登校を含む)は50万6970人。
前年度より1万3530人増で過去最多。
不登校の内訳
小学生 13万7704人 前年度より7334人増
中学生 21万6266人 前年度より154人増
高校生 6万7782人 前年度より988人減
全国の小・中・高・特別支援学校で2024年度に認知されたいじめは
76万9022件 前年度より5.0%増 過去最多
子どもの心身や財産に深刻な被害が生じるなどした「重大事態」 1405件
前年度より同7.6%増 過去最多
【大学生の自殺 昨年434人 小中高生の自殺者数も過去最多】
厚生労働省が2025年10月24日に公表した「自殺対策白書」によれば、就職などを控える大学生の自殺者が434人と、とても深刻な状況。
2024年の自殺者総数は、2万320人(前年比1517人)と1978年の統計開始以来、2番目に少なかったが自殺者数全体数が減る一方で、子ども、若者の自殺者は増加。
2024年の小中高生の自殺者数は529人で過去最多。
大学生の自殺者数は前年比24人増加の434人。
年齢別では21歳(現役合格であれば3年生、4年生に相当)が最も多い。21歳自殺者の原因・動機の割合では就職など「進路に関する悩み(入試以外)」が最も高い。
22~24年の若者の自殺者のうち過去に未遂歴があったのは、男性では約2割、女性では約4割。
【真鍋の視点】
独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査」(2022年)によると、なんらかの奨学金を借りている大学生(昼間部)は55%。前回令和2年度の調査よりも約5.4ポイント増加。(※2)
労働者福祉中央協議会の「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査(2024年6月調査)」によれば、日本学生支援機構の貸与型奨学金利用者の借入総額の平均は344.9万円(中央値312.1万円)。過去の調査と比べて平均、中央値とも、最も高い。
今後の奨学金の返済に7割が不安を、返済の負担感に4割半が苦しさを実感。「結婚」「出産」「子育て」への影響を返済者の4割前後が実感しているとのこと。(※3)
年々加速する少子化により22歳人口の減少が続く中、新卒の就活市場は学生優位の「売り手市場」と言われているが、その中でも何十社受けても納得のいく内定を手にできていない学生の話も見聞きする。
300万円以上のローンを抱えている学生であれば就職先の選定はなおさら慎重になるだろう。
ただでさえこれまでの自分が試される、メンタルが激しく揺さぶられる就職活動の先に、大きな不安が募る未来があるとしたら…
これ以上子どもや学生の自殺者数が増えないよう、早急に対策が必要なことは皆、わかっているのになぜ解決しないのか。若者の自殺者が増え続ける原因に、日本の学校教育の内容や制度、若者をトータルに支援するための制度設計に関する不十分さも影響していることは容易に想像がつくが…
2023年4月1日に発足したこども家庭庁と文部科学省はどのような連携をしているのか?
子ども•若者は社会の宝。
子ども•若者は社会の未来。
子ども•若者を切れ目なくトータルでサポートすることで、どんな子どもたちにも明るい未来を。
文部科学省、こども家庭庁、そして厚生労働省は分野横断的にこども•若者をサポートする政策を積極的に打ち出していただきたい。
【笠岡市の現状について】
令和7年9月1日現在、笠岡市の小学校における長期欠席の出現率はこの2年間ほぼ横ばいの状況。中学校は3年連続で長期欠席の出現率は減少。
今後は、小学校の長期欠席の出現率も減少する見込みが見られるなど、笠岡市の状況は全国的に見ても、不登校対策において貴重な先行事例となってきています。
不登校対策については笠岡市議会本会議や総務文教委員会、
予算決算委員会における予算審議、決算認定審議の要望事項でも質疑、質問、提案、要望が様々に行われています。
(※1)出典 文部科学省
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf
(※2)出典「令和4年度学生生活調査」(日本学生支援機構)
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2024/03/25/data22_all.pdf
(※3)出典 労働者福祉中央協議会
「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査(2024年6月調査)」
https://www.rofuku.net/CMS24/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
(写真 昨日見た雲 空から降りてくる赤ちゃんと、赤ちゃんを受け止めようとする手にみえて)
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