2025/5/20
大阪、枚方市に出張に行ってまいりました。第七回日本ICT教育アワードで、初のデジタル大臣賞を受賞された市。プレゼンターで参加しましたがいつか絶対に視察にいきたいなと思っていました。
やっぱり現場をみることが一番大事だといつも思っています。今回も実際にがんばっている方々の声を聴き、現場の学生をみることで本当に勉強になりました。報告します。
昨日の報告です。
〇枚方市の教育、小学校44校、中学校19校にコロナ前からGIGAスクール構想を採用しタブレット導入を進めました。それもiPadでLTEですのでどこでもネットにつながる環境をつくったのです。
ダブレットも持ち帰りができるようにして、家でも学校でも同じ環境を作り上げることができました。一人一台のタブレットをいち早く実現した地域でもあります。通信をいれれば日本初です。
そのタブレットを使った先生の授業をみました。理科、英語、社会の授業を聞いて、想像をこえるような楽しい授業で、このICT教育のすごさを改めて感じました。
理科の授業、ARで地球儀を3DのiPadでみて、大きくしたり小さくしたり。地球の大きさを実感したうえで、大気にある空気の重さをどのように測るのか、そんな議論が展開されました。3Dの地球で考える大気。学生の学習意欲向上も理解の深化もいうまでもありません。
英語、「百問繚乱」という採点ソフトを使い、採点作業の効率化と学生の中で自分の位置を理解させ、さらに自分の弱点をみながら、どんな問題を作ればそれが身に付くか、自ら作ってもらうのです。その出来た問題を他のクラスの児童に解かせていく。学力が上がらないわけがないのです。
社会、第一次世界大戦がなぜ起きたのか。これが原因だよ、と決めつけることなく子ども達に考えさせること、それが目的なのです。ネット上の情報が正しいとかではなく、現実と結果から自ら考えさせ、歴史を定着させる授業でした。先生はコーディネーターでした。
すごいのは、ICTとアナログの融合です。大事な部分は、紙とペンで自分の意見を書かせるのです。普通はPCのデジタルの意見でもと思いますが、紙とペンだと、その意見を書くための、下書き、言葉の躊躇、消しゴムの量をみてその学生の進捗を見れるのです。そこまで考えているのです。
また、それぞれの授業で、先生がすべてを教えるのではなくて、学生同士が教えること、教え合うことにも力点を置き、多角的に考えさせることも重要視しています。さらに雰囲気作りで、自分の意見をだすことを恐れていないのです。
先生から出された課題。友人同士で語り合った課題。どちらが学習意欲を高められるかといえば間違いなく後者、それを先生が見事に導いて子ども達のやる気を引きでしているのです。見事でした。でもこれもICTを活用しているからこそです。
この導入に当たり、教育委員会の上からの押し付けではなく、現場の先生が「やりたい!」と思える段取りを踏んできたのです。最先端の取組を一部ではなくみんなで進めている、そんな印象です。
実際に先生の意見を聞いたらこのICTの流れを非常に肯定的に、積極的に捉えていました。デジタル大臣賞を得るに値する取組ですし、これが全国に広まればいいなと本当に思いました。更なる進化を目指している学校、期待しています。
〇枚方市役所に伺い、伏見市長と意見交換をさせていただきました。教育と政治は分離されていますが、予算をつけるのは政治だし、方向性を示すのも政治です。
その中で、タブレットの予算、人事の予算など、大英断で進めているのです、やっぱり市長のリーダーシップの賜物です。これだけの教育行政を進められる自治体は市長の覚悟が本当に半端ではないのです。
枚方市は教育政策も、環境政策も力をいれています。真摯に市民と向き合う政策が行政の後押しになっているのです。すごく勉強になりました、これからの横展開も図っていければと思います。
〇出張チームでの懇親会。デジタル庁の職員は文科省や総務省、経産省、自治体、様々なバックボーンがある職員がいます。だからこそ意見交換が本当におもしろかったです。勉強になりました、これからも国民のためにみんなでがんばっていきましょう。
本日もはりきってまいりましょう。
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