2022/8/19
【長寿命化工事を考える②南部近隣センター】
報告が遅くなりましたが、先日の長寿命化工事視察の後半、南部近隣センターについて書こうと思います。
柏市には23の近隣センターがあります。
市によって様々な形で整備しているのでしょうが、市役所の出張所や、図書館の分館、会議室や調理室などの貸し部屋など、市民生活に近い機能を詰めこんで地域ごとに建てられた公共施設です。
外向けにはどこにも書いてないのですが、出張所が入っている全体が広いA館、出張所がない貸し部屋主体のB館、シルバー人材センターに委託運営されているC館と区分けして、行政内では呼ばれています。
内訳はA館が9館、B館が11館、C館が3館です。
高度経済成長期に建てられた館が多く、どの建物も昭和の雰囲気を色濃く漂わせています。
この日見に行った南部近隣センターは建築面積1179㎡、延床面積1537㎡と、A館の中でも広い施設です。
1979年に建築された鉄筋コンクリート造の2階建て。
リノベーション前には、私はたぶん1回しか来たことがなく(それも待ち合わせ場所にしただけ)、ほとんど印象に残っていませんが、恐らく他の近隣センターと同じような、重厚なタイルを使った暗い雰囲気の建物だったのではないでしょうか。
近隣センターはどこもそうですが、南部近隣センターも地域住民の障害学習や憩いの場、町会やふるさと協議会の活動、地域防災の拠点として長らく利用されてきました。
経年劣化やニーズの変化に対応するために大規模リノベーションをすることに決まりましたが、近隣センターの大規模改修は柏市で初めてだったので、議会でもとても注目されました。
特に注目されたのは、市民の声をどのように反映していくのかという部分です。
南部近隣センターでは地域支援課(現市民活動支援課)が主管課となり、市民ワークショップを全9回実施しています。
ワークショップには自治会の夜勤、センター利用者、子育て世代などが参加し、市民アンケートで意見のあったキーワード「多世代交流」「公園との一体化」などをコンセプトに、館内の機能や利用のルールが検討されました。
その結果、以下の機能が収まりました。
・市役所の出張所機能
・図書館分館(床暖房)
・こどもの広場(床暖房)
・地域いきいきセンター(社会福祉協議会の分所)
・憩いのラウンジ
・ふれあいギャラリー
・会議室3つ
・多目的活動室
・ふるさと協議会事務室
・調理実習室
・ウッドデッキ
・エレベーター
長寿命化工事のがっかりな例も見ているので、南部近隣センターもあまり期待はしていなかったのですが、まず全体として思った以上にきれい!
そして無理なく多世代交流できるような機能が収まっているなと思いました。
やはり一番魅力的なのは、図書館分館とこどもの広場の充実です。
児童センターや図書館分館も古く狭い施設を見慣れているので、こんなに広くてきれいで明るい図書館分館やこどもの広場が、子育て中に近くにあったらよかったなーと羨ましくなりました。
コロナ対応でラウンジなどが使えなくなっている(こーゆーのは反対)ことを除けば、あちこちに市民が滞留しておしゃべりできるようなスペースがあり、いいデザインだなと思いました。
また、1階に某お料理教室が彷彿とされるガラス張りの調理室が!!
調理室は多くの近隣センターで2階の隅に追いやられていますが、ロビー近くだし、こどもの広場の近くだし、ここでこども食堂開催したら、すごくやりやすいなーと柏市こども食堂連絡会事務局として思いました。
こども食堂立ち上げ講座をここでやろうかなー。
会議室3つは壁を取り払って1つの大きなホールとして使うこともできます。
電動の舞台が設置できるようになっていて、実際に動かして見せてもらいました。
多目的室は鏡貼りになっていて、ダンスなどのレッスンに使えます。
多目的室は何と言っても眺めが素晴らしい!
隣の公園の緑が窓いっぱいに広がります。
ヨガとかやれば、森に包まれながらの雰囲気になって気持ちよさそうです。
和室については「和室なんていらない」意見が強く、ワークショップの中でかなりもめたそうです。
結局は避難所になった時に寝るスペースが必要という意見もあり、残したそうですが、そうやって住民同士が話し合って決めていくことが何より良いと思います。
同じような建物を新築で建てるとおよそ9億円かかるそうです。
今回の大規模改修の工事費は約5億円。
その金額差で、これだけ満足できる施設をつくることが可能なら、大規模改修もなかなかいいなと思いました。
私がいまいちと思ったのは、昔老人施設のお風呂があった名残の煙突を「地域の象徴」としてわざわざ残したこと。
普通に撤去すればよかったのに、残すためにアスベスト対応をしなければいけなくなり、余計な工事費が使われたと聞いています。
煙突が見られるのは、2階に上がる階段にある窓のところだけ。
どれだけの人がこの煙突を見て懐かしむのだろうか。
「象徴」として大切に残すことを望んでいた人はどれくらいいたのだろうか。
この1点だけは疑問です。
南部近隣センターの大規模改修が全体として上手くいき、次は高田近隣センターの大規模改修が予定されています。
同じように、住民によるワークショップを行うということ。
できれば、市民が話し合うその場を視察したいなと思いました。
対応してくださった、センター職員の皆さま、市民活動支援課の皆さま、ありがとうございました。
m(_ _)m
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