2026/6/16
国内での人工芝開発は1970年。
民間だけでなく公共施設でも
幅広く使用されてきた人工芝。
ただ近年、EUでは、
使用時にマイクロプラスチックを
放出する製品の販売を禁止したり、
人工芝を自然芝に戻す動きもある。
■〔質問2-1〕スポーツセンター整備事業に人工芝を使用する件
地球環境問題への意識の高まり等
社会全体が変わってきている。
今回は、利用者側、地球環境、
将来的な観点から考えていく。
以下、質問報告。
青:質問要旨
黒:回答
緑:意見・その他
*以下は抜粋・要約。
*議事録ではありません。
*************
人工芝は熱を吸収しやすいため
夏の野外人工芝温度は60度超
という報告もある。
脱水症や低温やけど対策は必須。
市の見解は
第4種公認陸上競技場として、
やり投げや円盤投げなどの
投てき可能な人工芝を採用する。
当該製品は、芝の断面が深く、
充填剤の表面は珪砂が主体の
配合として多く含まれており、
天然芝構造に近いことにより、
ロングパイル人工芝等と比較し、
温度上昇を一定抑える効果を、
メーカーから聞いている。
テニスのハードコートは、
太陽の照り返しが強く、
熱を蓄えやすい特徴がある。
従来から砂入り人工芝を採用。
比較的表面温度が上昇しにくい。
野球場は外野部分が人工芝。
競技時間は限定的なので、
影響は少ないと考えている。
実施設計業務の中で、
暑さ対策な検討する。
運用面での暑さ対策も重要。
休憩時に使える日陰ベンチ、
空調完備の屋内施設設置など
安全に施設をご利用いただく。
天然芝より人工芝の方が
膝や足首に負荷がかかる懸念は。
人工芝は、サッカーやラクビー等
実績があるため安心して欲しい。
様々な見解があり、
一概に身体的影響の評価は困難。
人工芝は使用頻度に関係なく、
プラスチックが劣化するため、
一定期間で張り替えが必要だ。
その度に大量の廃棄物が出る。
人工芝の多くが使い捨てとなり、
最終処分場に埋められると聞くが。
多くの場合、焼却処理され、
焼却時に熱回収された後、
再生利用できない焼却残渣が、
最終処分場に埋め立てられている。
循環型社会への配慮から、
リサイクルも始まっている。
使用済み人工芝を防草シートや、
充填剤珪砂を建設用砂に再利用
などの事例もある。
環境に配慮すると共に、
法令遵守のもと適切に対応する。
再利用する際には
化学物質の流出も考えて欲しい。
処分費、再購入費、工事代・・。
人工芝張り替えには費用がかかる。
長期的視点で見た場合、
人工芝は低コストなのか。
損傷具合や運用状況でも異なるが、
10~15年程度で張替えが必要。
天然芝は初期費用が人工芝より
安価だが、維持・管理コストと、
芝養生期間は施設休止が必要。
長期的にコスト比較した場合、
人工芝と天然芝の大差は無い。
[東京都町田市の場合は天然芝の方が低コスト]
人工芝マイクロプラスチックを
環境汚染、健康被害の観点から
どのように捉えているのか。
マイクロプラスチックは、
5mm以下のプラスチック片。
自然分解されず環境中に残り続け、
生態系・人体への影響を懸念。
国は流出対策として、
人工芝や容器包装や衣料品など、
包括的な対策が進められている。
健康被害への影響は、
明らかになっておらず、
継続的研究が必要と認識。
マイクロプラスチック問題に対し、
(公財)日本スポーツ施設協会の
「ガイドライン」等に基づき、
従来品より耐摩耗性が高く、
高耐久性製品を採用。
流出抑制効果が期待される
側溝・集水桝の金網やメッシュ状の
フィルターを設置するなど
実施設計の中で検討している。
人工芝を施設外に持ち出さなよう、
衣服などに付着した人工芝を落とす、
人工芝を傷めない専用靴をはくなど
周知徹底をはかる。
陸上競技場床面に
マイクロプラスチック捕捉設備や、
エアーブラシなどを設置し、
環境や健康面にも配慮した
施設整備や管理を進める。
[残念ながら流出抑制は難しい]
海や川で見つかる
マイクロプラスチックの
最も多い流出源は人工芝。
増やさないことが大切だ。
SDGsの取組みを進めている本市が、
あえて人工芝を選択した理由は。
一番の理由は天然芝の養生期間。
利用回数・時間が制限される。
年間200日程度の芝養生期間が必要。
本市中核施設の陸上競技場としては、
非常に大きなデメリットと判断。
設置して50年以上が経過し、
初の大規模改修となる。
競技力向上や健康づくり、
いつでも誰でもスポーツを
楽しめる整備事業を進めていく。
子どもの安全・安心、
地球環境問題の観点からも、
立ち止まることが必要では。
まだ間に合う。
市長の見解は。
将来を担う子ども達が、
仲間と共に練習に励み、
世界へ羽ばたくきっかけとなる、
そんな施設を作っていきたい。
環境にも最大限配慮しながら、
施設整備を進めていく。
《参考》
■「“体にやさしい”は思い込み」伊達公子が批判
… 日本で5割を占める“砂入り人工芝”コートと、育成の大改革案とは
答弁を振り返ってみても
人工芝採用の理由は、
「天然芝の養生期間だけ」。
芝養生期間200日程度になると
「人工芝一択」になる。
本当に200日程度必要なのか。
天然芝運営の競技場はある。
人工芝で突き進むのではなく
天然芝の先進事例を調査すべき。
市長の英断を求める。
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