2025/12/19
草加市立病院の経営再建に向けて草加市は、病院分析を大手コンサルティングファームである“PwCコンサルティング”に業務委託することを決定しました。
これまでの市議会で、財政当局(市側)が病院の経営実態を正確に把握せず、根拠の乏しい操出金を行ってきたことを指摘してきました。今回の外部委託は、その「不透明な状況」を改善するための第一歩です。一方で、私自身は、この動きに対して「期待」と同時に「懸念」も抱いています。

今回の業務分析に対しては、「すでに草加市立病院経営強化プランなどがある」「また同じものを作るのか」「効率化という名の下に、必要な医療が削減されてしまわないか」などの切実な声も寄せられています。
コンサルタントによる分析は、あくまで「ツール(道具)」に過ぎません。どんなに立派な報告書や提案が出されても、それを実行する市と病院の覚悟がなければ、税金の無駄遣いに終わってしまいます。
私はこの委託に賛成する立場ですが、決して手放しで称賛するつもりはありません。
病院経営を数字だけで見れば、赤字の不採算部門をカットすれば良いのかもしれません。しかし、市民の命を守るために重要な一方で民間ではできない不採算部門を提供できることこそ「公立病院」が存在する最大の理由です。
現場の医師や看護師が疲弊し、モチベーションを失うような改革は、組織を崩壊させます。どんなに厳しくても医療現場がいきる改革案になっているかを問い続けます。
病院にだけに「経営努力」を強いるのは不公平です。市側も「基幹病院を維持するために、どの程度の公金投入が適正なのか」という問いに、正面から向き合わなければなりません。今回の調査が、市が責任を果たすための「正当な根拠」となるのか、それとも責任逃れの「口実」になるのかを見極めます。
根本原因は、国の医療制度の歪にありますが、それを訴えているだけでは解決しません。
今回の委託は、市立病院にとっての「ラストチャンス」だという危機感を持っています。
一時借入金の借り換え(借金の先送り)という禁じ手まで実施せざるを得ない、預金残高が底をつきかけている今、もはや「分析」だけで時間を浪費する余裕もありません。
この800万円の委託料が「病院を解体するための予算」ではなく、病院を再生させるための「投資」となるよう進捗をチェックしていきます。
コンサルティングの成果が、本当に市民の命を守るための改善につながるのか。それとも単なる延命措置に終わるのか。結果を出すのはコンサルではなく、政治と行政の決断にかかっています。
委託業務の詳細は、草加市役所ホームページ➨ 「地域医療環境等及び市立病院機能等検討業務委託」の公募型プロポーザルに参加する事業者を募集します。【参加表明の受付は終了しました】
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>佐藤 のりかず (サトウ ノリカズ)>草加市立病院×PwCコンサルティング。再建への「投資」となるか