2026/5/17
議会では、市長から提出された議案について審議を行います。
もちろん意見の違いはあります。
しかし実際には、大きな対立になることはそれほど多くありません。
むしろ、議員同士で強く意見がぶつかるのは、別の場面です。
特に意見が対立するのは、議会改革や議会運営委員会など、議会自身のルールを決める場面です。
今あるルールを変えようとすると、強い反発が起こることがあります。
特に、
「議員側の負担が増える」
と感じられる提案には、猛烈な反対が出ることがあります。
私は、このことに議会の難しさがよく表れていると思っています。
例えば私は、一般質問や質疑の場で、市長をはじめとした執行部側にも「反問権」を認めるべきではないか。
そう提案したことがあります。
議員だけが質問するのではなく、執行部側からも質問できるようにする。
その方が、より緊張感のある議論になるのではないか。
そう考えたからです。
しかし、この提案には、ある会派から猛烈な反対がありました。
結果として、今も実現には至っていません。
議会改革は、外から見ている以上に難しいものです。
変えた方がよいと思うことでも、そこに関わる人たちの受け止め方や負担感によって、前に進まないことがあります。
議会運営は、基本的に全会一致を重視します。
つまり、全員の合意がなければ、なかなか前に進みません。
もちろん、多数決で強行的に進める方法もあります。
ですが私は、議会運営は納得と合意のもとで進めるべきだと思っています。
だからこそ、進まないこともあります。
この点に、議会のもどかしさと大切さの両方があるのだと思います。
議会では、「正しいと思うこと」を言えば進むわけではありません。
信頼関係。
調整。
納得。
そうした積み重ねが必要になります。
対立だけでは、物事は前に進まない。
それを強く感じています。
相手を打ち負かすことよりも、どうすれば合意点を見つけられるか。
その視点がなければ、議会改革も前に進みにくいのだと思います。
政治や議会改革は、とても時間がかかる世界です。
すぐに変わることは少ない。
それでも、少しずつ前に進めていくしかありません。
私はそう思っています。
理想を持ちながらも、現実の中で一歩ずつ積み重ねていく。
それが、議会の中で物事を動かすために必要なのだと思います。
議員として長く活動を続ける中で、私は「地方政治の未来」についても考えるようになりました。
人口減少。
高齢化。
財政。
地方自治体を取り巻く環境は、大きく変わっています。
次回は、これからの地方政治に必要なものについて書きたいと思います。
草加市議会議員
斉藤雄二

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