2025/10/31
都立病院で令和6年度(2024年度)に外国人患者の未収金が1.7億円に達した、というニュースが報じられました。前年も1.5億円超。民間病院にも公金で一部補填が入っているとの指摘もあります。これは現役世代が社会保険料の上昇に直面する中で、負担感・不公平感を一段と強める事態です。放置すれば社会の分断や制度不信を招きます。facebook.com+1
私は、訪日外国人に対する「民間の旅行医療保険加入の事実上の義務化」を含め、以下の三層の対策を検討すべきだと考えます。ポイントは、①救急は守る、②未収は減らす、③公平を担保する、の3点です。
多くの国・地域では、観光客や短期滞在者に医療保険を求める制度がすでに一般化しています。例えば:
日本はビザ免除国が多く、入国時に保険証明を求めていません。「ビザ要否に関わらず、一定の医療補償を満たす保険契約を求める」という国際標準を、観光立国の現実に合わせて導入すべきです。チェックは航空会社の搭乗時・入国審査での書類確認とし、オンライン事前登録(ワクチン接種証明で用いた仕組みの横展開)を検討すれば、現場の負担も最小化できます。
※なお、政府は2025年6月に「医療費を踏み倒した訪日客の再入国拒否」等の方針を示していますが、**未然防止(加入義務化)**とのセットで初めて実効性が高まります。The Japan Times
入国スクリーニングと併せて、院内の回収実務も強化すべきです。参考になるのは英国の仕組みです。
日本でも、(1)救急・分娩などは無条件で受け入れる一方、(2)計画的・非緊急の診療は前受金やデポジットを基本にする、(3)多言語請求・即時カード決済・国際回収の手順をガイドラインで標準化する、(4)保険未加入者への院内販売型の簡易保険を整備—といった現実的なメニューが考えられます。
現状、公的病院・民間病院ともに未収金が発生し、結果として公金補填に頼る場面が出ています。これは日本の患者・保険料負担者からみれば二重の負担感をもたらします。だからこそ、
社会保険料は事実上の給与税であり、現役世代の可処分所得を圧迫し続けています。だからこそ、制度の外側で生じる未収・不払のしわ寄せを見過ごすべきではありません。救急医療へのアクセス確保は大前提として守りながら、訪日客の保険加入義務化と受療段階の回収標準化を早急に進めるべきです。
それは観光客にとっても「万が一」に備える安心を高め、受入れ側の医療機関にも明確な運用ルールを提供します。結果として、日本の医療と観光の持続可能性、そして現役世代の公平感を守ることにつながるはずです。
最後に。現役世代が納める社会保険料は青天井ではありません。「必要な負担は支える、制度の外側の穴は塞ぐ」。当たり前の改善を積み上げ、安心と公平の両立を図っていきます。今回の議論を、来年度の制度・運用見直しにつなげてまいります。
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ホーム>政党・政治家>おときた 駿 (オトキタ シュン)>訪日客の「医療費未払い」—現役世代の不公平感を抑えるために、保険加入の義務化を含む実務的な対策を