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井町 よしたか ブログ

議会報告 一般質問に登壇しました(令和8年度6月定例会)

2026/6/18

みなさん、こんにちは
岡崎市議会議員の 井町よしたか です。

 

令和8年6月定例会で一般質問に登壇しましたので、その内容を報告いたします。
(登壇したのは6月1日です)

 

  1 矢作川流域治水について


(1)現状の取組みの確認
 

Q1 矢作川流域では現在「矢作川流域治水プロジェクト」が進められているが、このプロジェクトにおける本市の役割は?
A1 矢作川流域治水プロジェクトについては、近年激甚化・頻発化している水害や気候変動による今後の降雨量の増大に備えるための治水対策である。
 令和2年8月に矢作川の管理者である国を主体に、流域の愛知・岐阜・長野の3県と本市をはじめとする6市1町2村、およびダム管理者(中電)を構成員として「矢作川流域治水協議会」が設立された。
 本プロジェクトはこの協議会において、流域全体での水害の軽減と、日本の産業を支える「ものづくり拠点」を水害から守ることを目的として策定されたものである。
 この持続可能な治水対策については、「氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策」、「被害対象を減少させるための対策」、そして「被害の軽減、早期復旧・復興のための対策」の3つの取組みを軸に進められている。
 その中における本市の役割は、策定された対策を関係機関と共有・連携し、流域全体として水害の軽減を図ることである。

 

Q2 矢作川流域治水プロジェクトにおける岡崎市内での計画は?

A2 市内の主要な計画としては、ハード整備として、国が実施中の矢作川堤防の整備をはじめ、県管理河川である乙川などの改修、市で進めている下水道(雨水)整備、市民の方や事業者様の協力による雨水貯留浸透施設の設置や水田貯留、森林整備・保全等が計画されいる。
 ソフトの面で実施している立地適正化計画に基づく防災指針の策定では、水害などのリスク分析を行い、防災・減災の課題を明らかにし、課題に対応するための施策を設定している。
 また、住民の主体的な避難行動を促す取り組みとして、浸水センサーの設置及び、その情報の周知や、防災出前講座の実施が計画されている。
 さらに、被害軽減対策として、矢作川避難計画の策定や周知、要配慮者利用施設避難確保計画作成の推進により住民避難の重要性や実効性を確保していくための取組等が計画されている。

 

Q3 岡崎市内の計画に対する河川改修状況は?

A3 河川改修の取組みは、矢作川では、洪水氾濫を防ぐ対策として堤防整備や河道掘削が進められており、矢作川流域治水プロジェクトが策定された令和3年以降では、岩津、細川、高橋、佐々木、八帖、赤渋の各地区で堤防の整備や河道掘削が進められたことを国から聞いている。
 また、県管理河川では乙川において下流から河道拡幅整備が進められ、現在大平町地内の御用橋付近まで完了するとともに、砂川において若松町地内の橋りょう3橋の架け替えに加え、JR東海道本線横断部の拡幅整備が進められていると県から聞いている。

 

Q4 岡崎市内の計画に対する下水道雨水整備と雨水貯留浸透施設設置補助などの取組状況は?

A4 まず下水道整備について、ハード面では、令和3年から新八帖雨水ポンプ場に流入する八帖北及び愛宕雨水幹線の整備に着手しており、これまでに全計画延長約1.4キロメートルの内、約1キロメートルの整備が完了した。
 引き続き、雨水幹線整備並びに効果的な雨水排除に向けた関連雨水施設工事を進める。
 ソフト面では、平成12年東海豪雨や平成20年8月末豪雨での浸水実績を、平成21年からホームページや窓口で公表している。
 これにより、住民の皆さまが災害リスクを把握し、主体的に避難行動を取れるよう促している。
 次に雨水貯留浸透施設設置補助は、平成11年度に新世代下水道支援事業制度が国により創設され、雨水が下水道や河川に急激に流出するのを抑制することを目的に、平成16年4月に本市においても補助制度を創設した。
 補助対象は公共下水道事業計画区域内の宅地又は雑種地に設置する雨水貯留浸透施設で、既設浄化槽からの転用や、雨水貯留タンク、雨水浸透ます、雨水浸透管、浸透側溝である。 

 補助額については、種目毎に対象経費の2分の1に相当する額とし、上限をそれぞれ9万円、6万円、8千円、8千円、8千円としている。
 主に既存浄化槽の雨水貯留槽への転用や雨水貯留タンクの設置に活用されており、これまでに960件の実績となっている。
 今後も市民の皆様への周知に努める。
 

Q5 岡崎市内の計画に対する水田貯留の取組み状況は?

A5 水田貯留事業である田んぼダムは、農業者の皆様のご理解とご協力のもと、田んぼの排水桝に小さな穴の開いた流量調整板を設置するものである。
 具体的な仕組みとしては、通常の堰板より背の高い流量調整板を設置することで、通常の田んぼの水位より上に雨水を一時的に貯留し、河川や水路への流出量の抑制を図るもので、本市では、令和8年度に着手予定である矢作の長瀬地区のほ場整備事業において、約60ヘクタールを対象に田んぼダムの機能を導入する計画を進めている。

 

Q6 立地適正化計画に基づく防災指針における取組み状況は?

A6 立地適正化計画に基づく防災指針については、令和7年3月に策定、公表をし、イオンモール岡崎で開催される岡崎防災展などを通じて、市民に対し水害リスクの周知・啓発活動を行い、防災意識の向上とリスクの軽減に取組んでいる。

 

Q7 防災に対する取組状況は?

A7 浸水センサーについては、路上浸水警報装置を15箇所に設置しており、現地でのサイレン発報のほか、おかざき防災緊急メール「防災くん」による配信、防災ポータルへの表示にて周知している。
 防災出前講座については、令和7年度は78件開催しており、そのうち、水害に対する講座は42件開催している。
 矢作川避難計画の策定や周知については、令和3年6月に策定し、より現実的な避難計画の実行の向上を目的として令和7年4月に見直しを行いった。
 今年度は対象地域にお住いの市民への周知を図っていく予定である。
 要配慮者利用施設避難確保計画作成の推進については、作成が義務付けられている事業所のうち未作成の事業者に対し、所管部局の協力のもと作成を促す通知を行うとともに、作成の支援を行い、継続的に計画作成の推進を図っている。

 

(2)ダム運用と洪水軽減効果の確認

 

Q1 上流ダムにおける事前放流※の運用実績と岡崎市への通知連携体制の確認はどのように実施しているのか?

※ダムの事前放流とは、台風や大雨による洪水被害を防止・軽減するため、気象予測に基づき、大雨が降る前にあらかじめダムの水を放流して空き容量を確保しておく操作のこと

 

A1 矢作川の上流には、国土交通省が管理する水位調整および洪水調整を担う矢作ダムがあり、その下流には中部電力が発電の用に管理する矢作第二ダム、越戸ダムがある。
 それぞれのダムにおける水位調整および洪水調整のための放流の直近3か年の実績は、矢作ダムでは令和5年度6回、令和6年度7回、令和7年度実2回、矢作第二ダムでは令和5年度15回、令和6年度11回、令和7年度8回、越戸ダムでは令和5年度25回、令和6年度18回、令和7年度は9回となっている。
 中部電力が管理するダムについては、洪水調整用のダムではなく発電取水用のダムであり、取水量の上限を超える流入分についてゲート操作により放流を行っているため、放流の頻度が高くなっている。
 また、岡崎市への通知連携体制については、国土交通省、中部電力、愛知県、沿川自治体、関係機関から成る矢作川ダム放流連絡会に属しており、例年4月に連絡会議を開催し、連絡先等体制の確認を行い、5月には伝達訓練を行う。
 通信手段については、FAXとメールで夜間休日含め確実に受信確認できる体制を整えている。

 

Q2 ダムの事前放流により、矢作川の水位低減効果がどれほどあると想定できるのか?

A2 事前放流は、ダム下流河川の沿川における洪水被害の防止・軽減を目的としている。
 矢作川の水位低減効果の算出にあたっては、雨の降り方やダムの水位等各ダム管理者との調整や確認が必要であるため、一律に想定はできない、と国から聞いている。
 しかし、下流の河川に余力がある時点でダムの水を放流することで、洪水発生時のダム貯水可能量が増え、その分下流河川への流出量を減少させることができることから、水位低減に対して大きな効果があると期待している。

 

(3)森林保全と水源涵養

 

Q1 矢作川水源基金を活用した事業が行われていると思うが、まずは矢作川水源基金の目的と、その基金を使った事業について伺う。

A1 矢作川水源基金は、矢作川水系における間伐などの森林整備をはじめとする水源林地域対策を支援し、流域の治水や水資源の安定的な確保を図ること、そして、上下流地域の交流事業を促進することにより、関係地域の振興と流域全体の一体的な発展に寄与することを目的としている。
 本市は、この基金を活用し、水源涵養機能をはじめとした森林の多面的機能の維持向上を図るため、造林や除間伐等に要する事業費の補助を行っている。

 

Q2 矢作川水源基金を活用しない事業も含めて水源涵養機能向上に向けた本市の取り組みは?

A2 水源涵養機能など森林の多面的機能向上のためには、適切な森林整備を実施していく必要があるが、担い手不足などのために、手入れが不足している森林が多くある。
 そこで、本市は、令和元年度に施行された森林経営管理法に基づき、森林所有者の方から森林の管理を市に委ねたいとの申し出があった場合には、林業経営に適した森林については意欲と能力のある林業経営者の方に再委託をし、林業経営に適さない森林については、森林環境譲与税を活用し、市が管理を行っている。
また、木材を利用することは、森林を管理することにつながるため、都市部住民の皆様にも、森林の役割とともに、市産材の利用促進などもあわせて、御理解していただけるような取り組みを引き続き進めていく。
 上下水道局では水源涵養機能の向上に向け、令和2年度から「未来へつむぐ岡崎の水プロジェクト」に取り組んでいる。
このプロジェクトは、市民生活に欠かせない水道水を安定的に供給するため、森林の育成・管理に、水道関連企業のCSR活動と一体となって公民連携で取り組み、水源地保全の重要性や水道事業への理解・信頼を高め、地域社会に貢献していく事を目的としている。
 令和5年度から第2期目に入っており、額田地域内での水源調査、乙川源流地域での清掃活動、枝打ち・間伐等を安全に行うための実技講習などを実施している。
 また、令和7年度には、矢作川に流れ込む乙川水系の水源となる桑谷山を新たな活動拠点と定め、森づくりで水を守り、水循環と上下水道の仕組みを多くの人に伝えるための活動をスタートしている。
 引き続き、本プロジェクトを通して持続的な水源保全活動に取り組む。

 

Q3 水源涵養機能向上に向けた事業が進められている中、鹿による食害で源流の山が荒廃している事例が日本全国で散見されてる。矢作川流域において、鹿による食害で水源涵養能力の低下が懸念される事例はないか?。
また、環境省のHPによると国内の鹿の個体数は非常に多い状態が続いているが、矢作川流域治水プロジェクトの中に鹿食害対策はあるのか?なければ本市から提案してほしいと考えますが本市の考えは?

A3 鹿の食害として、下層植生の消失や植栽木の枯死による水源涵養機能の低下があることは認識している。本市においても、鹿による林業被害額は、令和7年度で約420万円となっており、鹿の頭数増加、生息域の拡大に伴い、森林への影響が懸念されるものと考えている。
 矢作川流域治水プロジェクトにおいて、鹿食害対策として位置づけられているものはないと認識しているが、矢作川水源基金の森林整備事業においては、獣害対策として柵設置等も対象となっている。
 このような事業及び、現在本市で実施している、捕獲等も推進し、獣害対策に取り組みたいと考えている。

 

(4)森林資源の活用と啓発について

 

Q1 水源涵養機能向上には山の保全が必要であり間伐することも非常に大事なことと認識している。その間伐材を利用したベンチを製作し、市内中にベンチを設置することを提案する。
 昨年の全国都市問題会議で、ウォーカブルなまちの推進には座れる空間も大切との話もあった。
 既に本市でもQURUWAエリアでは取り組んでいると承知をしているが、間伐材を利用したベンチを市内中に設置することは、ウォーカブルなまちの推進にも寄与し、山の保全と市民の健康、更には観光客の滞在時間の延伸、まちの活性化にもつながり、多くのメリットを得ることが出来ると考えるが、本市の考えは?

A1 適切に森林整備を実施するためには、木材を利用していくことが必要であり、本市では、市産材調達基金を活用して、公共建築物をはじめ、市内外における市産材の利用促進を図っている。
 また、本市では「公共建築物等木造化推進委員会」を設置しており、公共建築物に限らず、木造化・木質化や木材利用について全庁的に推進している。
 提案の間伐材を活用したベンチについても、木材利用の推進や市産材のPR、さらには、木のぬくもりを感じられる空間づくりにつながるものとして、関係部署と連携し、木材利用の推進に努める。

 

Q2 1828年に矢作川の堤防が決壊し、大きな被害を受けた「天王堤切れ」から、再来年で200年が経過しようとしている。
 矢作川の水害の歴史を風化させず、市民の皆さんが今後も防災の意識を持ち続けるための取り組みを実施するとよいと考えるが、本市の考えは?

A2 矢作川の水害の歴史を風化させず、防災への意識を持ち続けることは、大変重要な視点であると認識している。
 本市では今年の秋、愛知県と共催により、市制110周年記念事業「ブラアイチin岡崎」の開催を予定している。
 このイベントは、市内の過去の水害や治水対策を学ぶ「防災」に加え、「まちづくり」や「産業」の歴史を参加者の皆様に紹介するウォーキング形式の事業で道路や河川といった社会基盤の必要性を理解してもらうとともに、岡崎市の魅力を発信し「観光推進」を図ることを目的としている。
 今回のイベントでは、矢作川等の治水対策について取り上げる予定であり、指摘の趣旨に沿う取組になるものと考えている。
 なお、本市は平成29年に開催された第1回の自治体であり、今回予定通り開催されれば、記念すべき20回目、そして県内で初めて「2回目の開催」を果たす自治体となる。
 また、イベントでは他にも、乙川に架かる殿橋が来年で架橋100周年の節目を迎える乙川の「殿橋」にスポットを当てる。
 長い年月を経てもなお、その姿を残す殿橋が、岡崎市の発展にどのように寄与してきたのかなど、多くの皆様に関心を持っていただける内容を企画していく。
 市内外の多くの方々に対し、岡崎市がこれまで水害と向き合いながら治水を進めてきた歩みを伝えると同時に、本市の魅力ある土木施設の紹介にも努める。

 

 

  2 スポーツ施設の使用料改定について

 

Q1 スポーツ施設使用料を値上げしたことによる市民の反応は?

A1 料金の改定から約2か月が経過するが、これまでに利用率が大きく低下した事実はなく、利用者からの目立った苦情や強い反発は把握していない。
 事前に周知を行ってきたことや、昨今の物価高騰の状況などもあり、一定程度のご理解をいただいているものと考えている。
 ただ一方で、「いきなり1.5倍は影響が大きい」といった声が一部あることは認識している。

 

Q2 テニスコートの利用状況について
 中央総合公園テニスコートの夜間使用料金と龍北テニスコート利用料金は改定後およそ倍半分と差が開いている。
 市民が使用する場合、中総の夜間の利用料は土日で2880円、一方龍北は1450円。
 そのことを踏まえて確認する。 
 中央総合公園テニスコートと龍北総合運動場テニスコートの利用状況について、特に利用の多い夜間の利用について、4月1日前後の比較および前年対比についても伺う。

A2 

【令和8年3月と令和8年4月のテニスコート稼働率比較】19-21時  稼働率:%

施設名

令和8年3月

令和8年4月

中央総合公園テニスコート

72%

65%

龍北総合運動場テニスコート

87%

86%

 

【令和7年4月と令和8年4月のテニスコート稼働率比較】19-21時  稼働率:%

施設名

令和7年4月

令和8年4月

中央総合公園テニスコート

77%

65%

龍北総合運動場テニスコート

74%

86%

 

Q3 使用料収入の市に入る割合、指定管理者に入る割合について伺う。

A3 指定管理者制度を導入している両施設においては、利用料金は全額、指定管理者の収入となる「利用料金制」を採用している。
 ただし、今回の利用料金の引上げに際しては、増収分の2分の1について、「利用料金調整金」として市に納付することとなっている。

 

Q4 龍北においては、利用料据え置きですから市への調整金の納付は発生しないため、稼働率を上昇させ増収につなげるという経営的判断が今のところ良い結果を生んでいると思うし、利用者にとっては非常にありがたい判断と考える。
 さて、この度の増収分については利用料金調整金として市に納付するとのことだが、これは、指定管理者との契約が更新されるまでの暫定なのか?今後も継続されるのか伺う。

A4 利用料金の調整対応については、利用料改定の影響を正確に見込めないことによる暫定的な対応である。このため、利用料金の改定による収入を把握できる状況になれば、年度協定における指定管理料に反映することになる。

 

 

意見

龍北においては、市民目線に立った対応だと思う。
いきなり上限(1.5倍)いっぱいに上げず、利用者に理解いただけるよう徐々に様子を見ながら上げていくという考えではないかと考える。

事業者の考えを尊重し、値上げの圧力を市からかける事がなきようお願いする。

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著者

井町 よしたか

井町 よしたか

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