2026/4/30
〇東京財団時代にご指導をいただいた御厨貴東大名誉教授の論考。一つ一つ肯かざるを得ない。
【戦後の日本政治で、ここまで野党第1党が弱体化したことはありません。国会論戦を見ていても、衆院選で負けすぎて政権を追及する力もないという状況です。「高市人気」のなかで追及すれば、批判の矛先は自分たちに向かうと恐れ、及び腰になっている面もあります。権力監視という野党の役割を果たしているとは言い難いでしょう】
野党が選挙に負けると必ず出てくる「提案型野党」。中道改革連合的に言うと「建設的野党」。提案型や建設的というより、与党の多数にビビって戦うことから逃げていることが国民に見透かされている。
【いつの頃からか国会論戦が「ショー」と化してしまったと感じます。予算委員会で質問に立つ議員はテレビ映りをとても気にするようになりました】
その代わりに、政権再交代の2012年以降は安住氏の国会対策路線でこればかり。最近ではネットの評価ばかりを気にする。そこに政党や政治家としての信念はないから、見栄えやネット上の評価ばかり気にする。言葉で国民を巻き込み国を動かしていくというのではなく、自分が当選するための固定支援者へのサービスと国民への迎合ばかり。それも、国民に見透かされている。
【立憲民主党と公明党の衆院議員による衆院解散・総選挙直前の中道結成が選挙対策だったことは明らかで、「滅びの道」になりかねません】
私はここまでストレートには言えないが、政治資金問題や選挙制度改革で何度も議論した中北浩爾中大教授が言うように(コメント欄参照)、「中道」ができたからダメになったというのではなく、「立憲の段階でオワコン状態」ということだったのだろう。
【中道の敗北により、源流である民主、さらに前の社会党からの系譜が終わったとみています・・・今回の衆院選で「民主党的な流れ」は終焉(しゅうえん)を迎えたと言えるでしょう】
私も、これには完全に同意する。
【有権者の不信感は、民主までさかのぼると考えています。民主には政権運営の稚拙さなどの問題があったのは確かです。しかし、決定的だったのは2012年に政権の座を失った際の「事後処理」に失敗したことでした・・・幹部経験者らの回顧録では、自己弁護や他者への批判が目立ちます。「反省しない政党」という印象が固定化しました】
これも、そのとおりだ。先に投稿した『週刊SPA!』の岡田克也氏のインタビューに、それがまさに表れている。選挙で国民から厳しい審判を受けたことを率直に受け止めていない人たちが、政権再交代以降の2012年以降も旧民主党系政党の幹部を務めてきたことが、「民主党的な流れの終焉」に繋がったのだろう。
【保守自民と肩を並べる中道リベラル勢力は必要ですが、いまの中道では厳しい。野党再編が起こるなどして新しい政党が誕生しなければ、無理でしょう。いまは光が見えないものの、政治史を振り返れば、ある時に強烈な個性を持った人物が現れ、政治が大きく「化ける」ことがある。この先、野党に地殻変動が起きるかもしれない。これが政治の面白いところでもあります】
私は「強烈な個性を持った人物」ではないが、政治を面白くするために、浪人の身を活かして在野でちょっとでも暴れなければならない。
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