
5月7日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、自民党内で高市早苗氏を支援する新グループ「国力研究会」発足について政治ジャーナリストの今野忍記者が解説します。麻生太郎副総裁を筆頭に総裁選候補が名を連ね、『総主流派体制』へのうねりができた狙いは高市政権の足場固めだけではない?今後の注目ポイントをMCの選挙芸人・山本期日前氏が訊きます。
MC期日前氏:今日も早速ゴールデンウィーク明けにニュースが出てきて、高市(早苗)さんを支えるグループ「国力研究会」が出来た。
今野記者:永田町は動いているんですよ。すごいね、「こくりょくけんきゅうかい」。自民党国会議員各位に今日出回った紙があります。
MC期日前氏:(この書類に記載されている)発起人のメンバーがすごいんですが、麻生太郎さん、茂木敏充さん、加藤勝信さん、西村康稔さん、萩生田光一さん、小泉進次郎さん、小林鷹之さん、中曽根弘文さん、松山政司さん、有村治子さん、山谷えり子さん……という錚々たるメンバーです。
今野記者:総裁選のメンバーがみんな出てきているようで、1人抜けてませんか?

MC期日前氏:あれ?あの「119」の名前が。
今野記者:正解!(閣僚の不祥事や突然の辞任などの緊急事態に登用されるケースが相次いだことから「政界の119番」とも呼ばれている)林芳正さんは露骨に外されたな。これ、なんでか分かります?
MC期日前氏:なぜですか?
今野記者:(ヒント)これは誰が仕切ってる会ですか?発起人は?
MC期日前氏:発起人は、一番上に載っている麻生太郎さん。
今野記者:そう、この勉強会の仕掛け人は麻生さんですよ。最近「高市いいだろ」ってずっと言ってるから。もう引退されてますけど、その麻生さんと関係が悪い福岡の政治家といえば?
MC期日前氏:古賀誠さんですね。
今野記者:そうです。そして、林芳正さんといえば、古賀誠さんの一番弟子じゃないですか。
MC期日前氏:なるほど!
今野記者:だから、ここには福岡の人間関係が反映されてるんですよ。一応、林さんの名誉のために言うと、高市さんが林さんのことを嫌いで外したとか、林さんが来年の総裁選に出ようとしてるから林さんだけ外したとか一部で書かれてるみたいだけど、そういう話じゃないと思うよ。
MC期日前氏:林さんっていうよりも、古賀誠さんなんですね。
今野記者:そう。林さんと麻生さんも仲が悪いから。なんで悪いのかって言ったら、それは麻生さんが林さんの後ろに古賀さんを見るからだよ。
MC期日前氏:昔、岸田(文雄)さんが総裁選に2回目出ようとしてるとき、麻生さんに「古賀を切れ」と言われたと聞いたことがあります。
今野記者:そう言われて、古賀さんに宏池会の名誉会長を辞めてくださいと言いに行った。本当に切ってくるっていうね。総理になる執念を感じるよね。

MC期日前氏:本当に切るパターンがあるんですね!そこから宏池会も岸田さんでまとまってるのかと思いきや、やっぱり古賀さんはよく思っていなくて……。
今野記者:だから今、林さんと岸田さんで別々でしょ。
MC期日前氏:古賀さんは岸田さんというより、林さんの方に近いということですか?
今野記者:岸田さんも古賀さんのところに通っていたけどね。ただ、総理終わって今はどうだろうな?どっちかっていうと林さんだよね。そうすると、去年の9月の総裁選の時に”麻生詣で”が流行ってたじゃん。あの時、林さんだけ行かなかったでしょ。行けなかったというのが正確かもしれないけど。小泉さんも高市さんも、小林さんも行ったじゃない。
MC期日前氏:確かに!詣でてた人が軒並み(国力研究会に)入ってますね。
今野記者:そう。だから麻生さんにしてみれば、総主流派体制的なものをこれで作った。そもそも、なんでこういうものを作るのかって言ったら、派閥が解散してなくなったけど、最近ちょっと派閥っぽくなってきてるじゃないですか。武田良太さんが二階(俊博)さんの跡目を継いで派閥的なものを作ってみたり、茂木さんのところも集まったり、岸田さんや林さんも別々に集まったり。やっぱり400人もいると、何かしらの理由をつけて人は集まる。それを派閥と呼ぶのかグループと呼ぶのかは知りませんが、だんだん派閥っぽくなってくる。高市さんってどっちかっていうと一匹狼的な政治家スタイル。一匹狼であっても、今は支持率が高いから多少高市さんに思うところがある人も面従腹背でついていくけど、良い時ばかりではないからさ。夏ぐらいにはイラン情勢のせいで経済が悪くなる可能性もあるし、とりあえず一回、高市さんの足場となるようなものを作った方がいいんじゃないかと。これは麻生さんが高市さんのためにというよりも、自分のためにやるんですよ。政治家はみんな自分のためにやるんです。もちろん「支える」んだけど、正確に言うと、麻生さんにとって高市さんを支えることは自分にとってもプラスだから。麻生派が唯一残った派閥として、総理を支える主流派の派閥でいられるし、数も増えている。さらに、高市さんはそういうことをやらないから、俺が代わりに党内を統治するという意味にも、外形的には高市さんを支えるという意味にもなる。
あと、これに松山政司さんが入ってるのもポイントだよね。石井準一さんが参議院で自分のグループを作られたじゃない。石井さんへの牽制の意味もあるんじゃないのかな。

MC期日前氏:松山政司さんといえば、麻生さんにぶち切れられてるシーンが有名ですけど。
今野記者:松山さんも麻生さんもJC(日本青年会議所)出身じゃないですか。麻生さんは「松山さんは福岡でJC出身だから俺のところに来る」と思ったら、なぜか宏池会(古賀派)に行っちゃったから。でも、松山さんも一生懸命、麻生さんのところにも顔を出したりしてるから、全く関係が悪いわけでもないですよ。
MC期日前氏:じゃあ、あの時はたまたま参院の人事とかで怒られただけで、関係性が悪いわけではないんですね。この発起人メンバーの中に松山さんが入っているのは意味があると。
今野記者:そう。中曽根弘文さんは元々高市さんの後見人的な立場で、麻生さんとも近いし。本当に高市さんを支えるメンバーが入ってるね。入会申し込み書によると、会費は300円。あと、5月21日16時からの1回目の会合には、トランプ大統領・高市首相による日米黄金時代のビジョンをテーマに、グラス駐日アメリカ大使がゲスト講演をします。お問い合わせ事務局は「山田宏事務所」。
MC期日前氏:山田宏さん!もうめちゃくちゃ高市さんを支えているメンバーですね。
今野記者:この「国力研究会」っていうタイトルは、高市さんの最近出版した本のタイトルからだよね。(中略)極めて高市さんを支える会みたいな形で、党内の麻生さんや主流派の人たちで作った会ですね。だから、こういう時は「入ってない人」を見た方が面白いんですよね。
MC期日前氏:今は発起人のメンバーは分かってるけど、参加者はまだですものね。
今野記者:そう。基本的には入会申し込み書を配ってるから、誰かを排除するものではないし「派閥ではない」ということですよね。
MC期日前氏:じゃあ、例えば石破(茂)さんが出席しても大丈夫なんですか。
今野記者:大丈夫でしょ。「自由民主党国会議員各位」って(書類には)書いてあるから届いてないってことはないと思う。
MC期日前氏:でも、このメンバーみるとみんな入ろうと思うんじゃないですか。
今野記者:何人くらい集まるのか、今の高市さんや麻生さんの力がよくわかる。5月21日は見ものですね。
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