
2026年9月11日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、中道改革連合の伊佐進一衆院議員をゲストにお迎え!中道と立憲民主党、公明党の合流断念をめぐって指摘されている政党交付金の扱いの問題や今後の3党の関係性などをMCの選挙ドットコム編集長・鈴木邦和がインタビュー!毎朝のライブ配信で積極的に情報発信をする狙いと、その裏の葛藤とは?
MC鈴木:(3党の合流断念について)連日報道なども出ていますが、現時点(9月9日)ではどうなりそうなのでしょうか。
伊佐氏:基本的には今いる中道の人たちは、旧公明系の人と旧立憲系の人に分かれます。分かれて、旧公明の人たちは公明党に戻る。旧立憲の人たちは新党を立ち上げる、ということにおそらくなります。何人入るかという議論もあるんですけど。ただ、中道改革連合として1人だけ残る、ということになります。中道改革連合という党を一つ作ったけれど、それを無くすのも一定の時間がかかります。清算処理、あるいは全部の選挙区でできている総支部を1個1個閉じる処理には数カ月かかります。そういうこともあるので、中道改革連合というのは残しておかなきゃいけないので、1人だけ残って清算処理を担っていただく。あとは1回戻って分かれるけれど、衆議院の活動としては基本的に一緒にする。つまり、統一会派として、おそらく国対も統一して、国会対応は一緒にやるということになると思います。

MC鈴木:なるほど。色んな手続きが必要だというお話はおっしゃる通りだと思うんですけど、多分一般の方から分かりにくいんじゃないかなと思うのは、特に1人残すというのが、「政党交付金を受け取るためなんじゃないか」とかっていう言説が一部から出ています。選挙ドットコムちゃんねるの出演者でもそう言っている人がいるんですけども、ここをちゃんと教えていただいてもいいですか?
伊佐氏:それを今日は言いたかったんですよ!政党交付金は、年に数回に分けて交付されていて、まだ入っていない分があります。その入っていない部分を財布に入れるためにわざわざ残しているんじゃないかという方もいます。事実関係を申し上げると、まず政党交付金というのは当然、最初の基準日というのがあって、我々中道ができた時の人数で基準日が決まって、それに応じた額が来ることになっているわけですよね。元々、私たちが中道を作った時って、4月に政党交付金が入るので、選挙を戦った時って金庫にお金がゼロだったんですよ。
MC鈴木:交付金を受け取れない時期だったからですね。
伊佐氏:はい。でも、党として一番お金のかかるイベントって何かというと選挙なんですよ。だから、選挙をお金がないままやるから、結局ポスター刷ったりとか色んなことに選挙費用が必要なわけですよね。全部「借金」したんですよ。
MC鈴木:一般の方からすると、公明党と立憲がこう衆議院の方でくっついたからそこの部分でお金を出しているのかなと思ったんですが違うんですか?
伊佐氏:いえ、私たち離党しているから。違うんですよ。しかも政党交付金は私たちは中道としてもらうことになっているから。さっき申し上げた通り、その基準日に基づいて4月に初めて1回目が来るわけですよね。そうすると、公明党にも立憲にも私たちは入っていないので、そっちにはお金がいかないですよね、当然。だから、中道にしかいかないので中道の財布でやるしかないんですよ。で、中道の財布でやる時に一番お金がかかる選挙を金庫ゼロでやったので、はっきり言うと借金が数十億円あるんですよ。
MC鈴木:そんなにあるんですか?
伊佐氏:あるんですよ。で、これを返済していかなきゃいけない。これもし党を誰も残さずに1回解散しますとなったら、ひどい話、借金を踏み倒すことになるわけですよ。もちろん、踏み倒しても民事上の責任はあるので裁判とかになると思いますが、ただ公党としてそんな踏み倒しなんて絶対やっちゃいけないし、やるべきじゃない。ちゃんと返済しなきゃいけない。そうなると、党として返済できる原資って政党交付金しかないんですよ。だから、党としていただくのが決まっていた政党交付金を予定して選挙をしました。そこで借金している。そこはやっぱり政党交付金で返していかなきゃいけないですよね。
だから誰かの財布に入るわけではありません。だってそもそも公明党に戻る我々と、新党を作る立憲の人たちには中道に入るお金は1円も入らないわけですよ。入るのは、1人残った中道改革連合の人だけですが、この人は同時に借金も抱えています。だから、その人には予定されていた政党交付金で当初の債務を返していくことになりますね。
MC鈴木:その政党交付金で実際入ってくる金額よりも借金の方が大きいですよね。だから何かそのお金を得るために残しているわけではなくて、借金返済のために仕方なく残しているというそういう状況なんですね。
伊佐氏:しかも、我々は逆に言えば、公明党に戻ったとして、公明党の基準日に私たちはいなかったので。でもお金かかるじゃないですか。だから公明党としては別に人が来たからって政党交付金がこっちに入るわけでもない。逆に財政は苦しくなる。旧立憲は新党をつくるとお金がゼロで始まる。中道は中道で債務がある。今はこういう状況です。だから誰が得するとか、誰かがお金を得るためにやっているとか状況は全然違います、。
MC鈴木:年末年始のタイミングで政党ができたり崩れたりっていう交付金に関連する話はよくあるじゃないですか。そういうケースと今回は全然違うということですね。
伊佐氏:今回はまず債務の返済があるということと、当初元々予定されていたものがあって選挙をやったので、それを返済に充てさせていただきたいということです。
MC鈴木:なるほど。そうすると、やっぱり中道改革連合という政党を1人議員さんを残して、一旦借金返済と手続きのためにやる。最終的にはここもなくなるわけですか?
伊佐氏:最終的にはその方、1人残った方も新党に合流して、中道は無くなるということになります。

MC鈴木:そうすると28人と21人に分かれて、ただ衆議院での統一会派は組むということですか?
伊佐氏:そこはもう合意事項になっています。
MC鈴木:衆議院では政策的な一致が一定できているということなんですね。
伊佐氏:そうですね。とりわけ国会対応をしっかり一緒にやっていきましょうということになりますね。
MC鈴木:それは希望のある話ですね。
伊佐氏:だから、逆に言えば、組織として一緒になるということは相当文化の違いもあったし、選挙のやり方も違うわけですよね。そこを乗り越えて一緒になろうとしたわけですが、会派という形だと「中道」という目指すものは一緒で、より緩やかな連携なので、逆に言えばちょっと広げやすいというか、他の人たちも「一緒に入りませんか」と言いやすくはなります。全部自分の組織から離れて新しい組織に入らなきゃいけないというわけではないので。より柔軟性がありますね。
MC鈴木:一部報道では、「公明党がまた自民党と近づこうとするんじゃないか」という邪推もありますが?
伊佐氏:いや、それはないです。それはないです。連立離脱もそうだし、中道に入ったこともそうですが、ある意味長年自分がやってきた公明党も離れて、私の場合だったらやりたかった小選挙区も全部諦めて比例に回ってやってきたことなので、そんな単純なものじゃないというか。やっぱり私たちが目指したのは、元々自公連立が四半世紀やってきたことはすごい意味があったと思っていますが、ずっと続けていたとしても多分ジリ貧だったと思います。それは自民党にとっても良くなかったと私は思っています。
MC鈴木:どういうことですか?
伊佐氏:例えば最終局面、ご存知の通り「政治とカネ」の問題で色んな課題がありつつも、それでも公明は推薦を出したりとかという事態にもなっていたので、これはもう1回ちゃんと緊張感を持たせた方がいいし、国民の皆さんから「慣れ合い」と指摘されても仕方ないような状況に陥っていて、自公自体が信頼を失いつつあったというのがこれまでの流れだったので、ここで1回私たちも原点に帰るという思いで出て行ったわけです。また、自民党と一緒になろうとか、もちろん政治なので長い目で見れば今後10年とか20年とかどういう政治状況になっているか分かりませんので、その時に色んなことがあったとしても、私は直近「これで自民党に戻れる」と考えている人は公明党の中にはいないと思いますね。

(中略)
MC鈴木:「選挙ドットコム」としては「選挙どうなるのか」が気になるんですよ。一旦統一地方選とかは多分それぞれ戦うと思うんですけど、衆議院で統一会派を組まれているということは、次に衆院選が来た時ってどうなる可能性が高いんですか?
伊佐氏:これはまだまだそこまで議論が至っていないです。基本的には、私たちが目指すような中道思想の思いを同じようにしてくれる人がいれば、そこは連携できると思うんですよね。それはある意味会派になったので少し幅ができるというか。例えば、もしかすると、自民党の中で中道の思いがあってやっておられて「目指すものが一緒じゃん」となったら、それはそれでまたパターンとしてあり得るでしょうし、色んなパターンがあると思います。ただ、これは決まったものはまだ何もありません。目指すものは中道の塊をいかに大きくするかだから、そこは個別具体的に考えていくことじゃないかなという風に思っていますね。
MC鈴木:その理念に共感する人とだったら選挙も一緒にやれるかもしれないし、でもそうじゃなかったらやっぱりやれない。そうすると政党の枠組みというより個人個人で一緒にやるかどうかを決めるみたいな。
伊佐氏:それは全然あり得ると思います。はい。もちろん、例えば立憲あるいは新党の方であったとしても「自分は中道じゃないんだ」という方であれば、やっぱりそこはなかなか連携できないですよね。
MC鈴木:なるほど、そういうことですね。伊佐さん、この半年間色んなことがあって、多分ご苦労されてきたと思います。私はメディアの立場からすると、表に出て喋っていても、伊佐さん個人の考えが毎回党の考えに全部反映されるわけじゃないじゃない。議員さんとしてのお考えなどを外に向けて伝えていかなきゃいけないというズレの中で、すごい苦しまれたんじゃないかなと私は正直思っていますが、どうですかね?
伊佐氏:やっぱり応援していただいている方も、視聴者の皆さんも、国民の皆さんから見て「これを知りたい」というのがあるわけじゃないですか。でもそれって「今まだ決まっていないから言えません」ということもいっぱいあるわけですよね。ところが、報道ではすでに出てしまっていて、「どうなっているの?どうなっているの?」と盛り上がって、応援してくれている人に批判が来たりとかね。(中略)だからそういう意味では、たまにちょっと矩をこえて、「これは個人的な見解ですがあえて言わせていただきます」と言うことも正直あります。だって毎朝発信していますからね。説明のサイクルが、大体党よりも先に私の「モーニングライブ」(※編集部補足:伊佐氏の公式チャンネル「衆議院議員いさ進一 チャンネル)で配信している生配信コンテンツ)の方が先なんですよ。だから何か言わざるを得ないです。(中略)その辺のジレンマも感じながら見ていただければありがたいなと。(中略)
MC鈴木:今まで例えば公明党さんだったら支持者の方に対して伝えてきた内容と、伊佐さんのライブ配信とは全然違うというか。ライブ配信じゃないとやっぱり伝わらないものはあるなと私は思うんですけど、それは感じてらっしゃいませんか?
伊佐氏:そうですね。やっぱり公明党時代は、党としてどちらかと言えば、しっかり決まったことをお伝えすることが多かったと思うんですね。私のスタイルは、できるだけ今動いているものをできるだけ失敗のないようにリアルタイムで伝えたいと思っています。だから時には「伊佐さんあれは言い過ぎだよ」とか「ちょっとあれはどうなの」というお叱りを受けることもありますが、それはもう覚悟の上でやっている状況ですね。
MC鈴木:この流れで1個お伺いしたいんですけども、8月31日のご自身のYouTubeチャンネルで、「公明党の方から『もうやめます』みたいな話は一切ない、誤報だ」とおっしゃっていました。公明党の方から(3党合流を)「やめます」という話をしているみたいな報道があったのかなと思うんですけど、それに対してコメントをされていました。結果的には、執行役員会の方で公明党議員が離脱をして公明党に復党するという方針が固まった。当時その8月31日時点のご発言と、その後の実際の展開の違いというか、どう受け止めてらっしゃいますか?
伊佐氏:これは何があったかというと、公明党側から「三行半を突きつけた」「もうやっていられない、全部引き揚げだ」というようなことを言っているとの報道が出たので、「いや、それは違いますよ。公明党側から『合流をやりたくない』と言って出ていくことはあり得ません」ということを8月31日の朝のモーニングライブで申し上げたんですよね。それに対してすぐネットニュースで産経新聞が出したんですよ。そのタイトルが「公明系議員の離脱報道は『誤報』」というタイトルでボーンと出たんですよ。私そんなこと言っていないんですよ!
でもそれを見た瞬間、「これで最終的に離脱したら、伊佐進一は何も分かってないじゃないか」と言われると思ったので、この産経の報道が出た時にすぐXで、タイトルがこうなっていますがミスリードです。私が言ったのは「公明党から離脱だと言い出すことはない」と言っただけなのに、将来的に伊佐進一が言っていることは間違いだと言わそうとしているタイトルですよねという内容をポストしたんですよ。絶対誰かがこれは誤解すると思いましたから。(中略)もちろん公明党の中の話は、支援団体の創価学会とのやり取りもあるでしょうし、私は中道ですから公明党の細かいことまで全部知っているわけではないですけど、誤解する人が出てくるだろうなと思って一応Xでも何度か言いいました。結局今SNS上では伊佐進一は分かっていない、という誤解が多いので、「そうじゃないんです」ということは是非ご理解いただきたいです。
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