和光市長選挙は新人と現職の戦い!5月18日投票 埼玉県
2025/05/15
2026年8月11日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、横浜市の山中竹春市長が職員にパワーハラスメントをしていたと第三者調査で認定されたニュースを取り上げます。認定による市民、市会、市職員、それぞれへの影響は?そして、選挙戦になるのか否か?タウンニュース横浜デジタル編集室編集長の門馬康二記者が徹底解説。MCの選挙芸人・山本期日前氏が深掘りします。
MC期日前氏:まずは一連の経緯についてお伺いできればと思います。そもそも全国的には山中市長のパワハラ問題というのがあんまり伝わっていなかったのかなと思いますが、発端は今年の1月ですよね。
門馬記者:そうです。今年の1月に当時の市の人事部長の久保田さんという方が、文春の方に訴え出るような形で「山中市長からパワハラを受けていた」ということを告発したのが始まりでした。
実際にこの中でどういったことが語られていたかというと、例えば久保田さんが山中市長に事業の説明をしに行った時に、市長室で書類を投げられたとか怒鳴られたということだったり、あとは深夜や休日に市長から電話やメールで連絡があった。あとは事業を説明するために市長室に行こうと思ったんだけども、市長から出入り禁止を命じられたというような、いくつかのことを訴えて山中市長の言動に関して是正を求める訴えをしたのが始まりでした。
MC期日前氏:最近、各自治体でパワハラが認定されたり認定されなかったり色々な報道がります。今回の内容については、今お話しいただいたもの以外でも「銃撃ポーズ」や「切腹」というワードが出てきたり。あとは人事権を使うような「粛清」というワードが出てきました。色んな人がこの内容を聞いて思うところはあると思うんですけど、割と今までの市長よりもかなり強めなワードを言われていて、ここを告発された方が1人いらっしゃったと。この内容だけでももっと話題になってもおかしくないのかなと思うんですけども、これが告発されたタイミングが……
門馬記者:1月中旬でしたね。
MC期日前氏:皆さん、この頃に「何があったのか」と言いますと、衆議院解散が行われていたので、全部ニュースがそっちになっていったのが1月のタイミングでありました。それこそ「中道改革連合」がどうなるのかみたいなところだったりとか、選挙ドットコムちゃんねるもひたすら衆院選で(中略)てんやわんやになっていました。実際、パワハラ告発というのは地元だとかなり話題になったんですか?
門馬記者:もちろん地元のメディアはこの件を扱っていたんですけども、結果的に衆院選になったことで、そこでフェードアウトしてしまったというか。それ以上の新しい動きもなかったということで止まってしまったという感じですね。
MC期日前氏:あと、告発のタイミングで顔出しをされていたというのもインパクトがありました。
門馬記者:そうですね。本当に実名で自らの言葉で記者会見もされたということで、これは市の職員の方の中にも非常に衝撃というか、名前を出して語るというのはリスクがあることですから、非常に驚きが広がりましたね。
MC期日前氏:普通は匿名でという形ですし、例えば市長選の日程から考えてもだいぶ先と言いますか、そういうタイミングで告発されたというのは一つインパクトがあります。1月の告発の後の流れをちょっとお伺いできればと思います。
門馬記者:その後、議会でも対応がありまして、とにかく久保田さんが言っていることと山中市長が言っていることが食い違っているところが多い。「実際のところはどうなんだ」ということがあって、真相究明を求める決議というものが市会の中から出て、これが全会一致で可決されました。全員が真相究明を求めるということを議会としても求めていこうとなりました。それもあったことで、その後、第三者調査が必要だということになって、市の方で弁護士に依頼して実際に3月から第三者による調査が始まったという感じです。
MC期日前氏:これは政党関係なく一致してやっていこうと。あんまり政局的な動きとは関係ない流れだったんですか?
門馬記者:そうですね。ここまで内容が食い違っていると「どうなんだ」ということをまずはっきりさせないと前に進まないということで、真相究明を求めることは全会一致だったということです。
MC期日前氏:福岡県議会でも話題になっていますけど、第三者委員会は基本的に中立な立場で調査をされていく機関です。
門馬記者:3人の弁護士が第三者の調査委員として調査を始めまして、もちろん市長であったり告発した当事者の久保田さんにお話を聞く。あと、関係する職員、市長とのやり取りが多くあった職員を中心に実際に聞き取り調査をする。あとそれ以外の職員に対しても、アンケートの形でフォームを用意して「自身が見たこと、聞いたことを教えてください」という調査をずっと3月以降行っていたという感じです。
MC期日前氏:これが7月に結果が出ましたと。この結果はまずどのように見られましたか?
門馬記者:7月30日に結果が公表されるということはあらかじめ分かっていて、最初に久保田さんが告発したいくつかの言動が「パワハラと認定されるのか否か」というところが最大の焦点だったんですね。出てきた結果を見ると、ほとんどがパワハラと認定されたということで、多くの人が思っていたよりもかなり深刻な状況だったんだなというのがそこで分かったという感じですね。
MC期日前氏:市のホームページでも調査報告書が出されておりまして、ほとんどの内容がパワハラと認定されています。例えば先ほど言った「切腹発言」というのが、令和5年6月26日に市長の公舎で「TICAD(アフリカ開発会議)を誘致できなければ切腹だぞ」と言われたというところで、市長側は発言は認めるが自身への責任を指した言葉だったと言われていたんですけど、まず発言自体は認定されたという形です。「自分への言葉だ」と言ったとしても、聞いた人は「これは辞めないといけない」と想像することは容易で、精神的苦痛を与えるものだと。
あと銃撃ポーズですね。「お前、裏切ったらこれだからな」と銃口を自分に向けられたと前の人事部長は言われていて、市長側は「銃撃ポーズをした記憶がない」と。そんな中で認定事実として、銃口を向けた事実を認定したと。これは銃口だけじゃなくて色んな人に調査していたら、ハサミで切る
門馬記者:そうですね。「チョキチョキ」というポーズをやっていたと。
MC期日前氏:いや、怖い。やられたら恐怖でしかないですけど。これも認定され、人事部長以外にも別の方が目撃していたと。
門馬記者:そもそも、最近は一般の人も含めて「バーン」というポーズってあんまり見ないですけども。
MC期日前氏:そうですね。大阪の人が「バン」とやったら関西人はすぐポーズを取るのかみたいな実験はありますけど、市長が部下に対してやる内容ではないですし、「裏切ったらこれだからな」というのは発言としてありました。あと、「机を叩く」というところは真偽不明です。
門馬記者:そうですね。立証が難しいということで、どちらか分からないということで真偽不明になった。あとそれ以外に、催し物に来ていた市会議員に対して市長が容姿を揶揄・中傷するような発言があったけども、これも証拠がきちんと揃っていないということで真偽不明になり、認定されなかった。
MC期日前氏:認定されたところでいうと、「怒鳴る」という部分と「書類を投げつける」、そして「切腹」、「銃撃ポーズ」。
門馬記者:あと、他の市の幹部や職員を「ポンコツ」とか「ダチョウ」とか「人間のクズ」というような、人格を否定するような言い方をしていた。言われていた中に当時の副市長も含まれていたりして、市長に非常に近いところの人でもこういったことが言われていたというのは、逆に近すぎるが故に止めることができなかった。後に久保田さんもおっしゃっていましたけども、本来ならば止めるべき立場にあった副市長もこうしてパワハラを受けていたんで止めることができなかった。
MC期日前氏:側近ですら基本的にやられていて、誰も指摘することはできなかったと。あと深夜と休日を問わない私用のメールとか、休みの時間に資料を提出するように求めているところがあったりしたのと、あと「市長室の出入り禁止」、これもパワハラと認定された形です。
門馬記者:そうですね。報告書の中にあった事柄として、出入り禁止だったり「意図的な無視」というものもあって。職員の人が市長に事業の説明をしている時に、市長はその説明を聞きたくないと思ったら後ろを向いて別の人と話すということもあったということで。これは確かに説明している側としてはかなりショックが大きい言動ですよね。
MC期日前氏:先ほど「側近の方もそういった状況があった」ということでしたけど、2期目じゃないですか。去年の夏に横浜市長選挙がありましたが、この事実というのは2期目の段階で把握していたのか把握していなかったのか、その辺りはどうなんですか?
門馬記者:なかなか難しいところなんですけども、山中市長の言動に関して「厳しい言動がある」というのは、1期目の時から色んな職員が言っていたんですよね。じゃあそれを市会議員がどういう風に受け止めていたかというのは何とも言えないんですけども、ただ「何にもそういうことがなかったよね」と思っている人は少なかったんじゃないかなという風には思います。もちろんその程度の大小はあると思うんですけども、それが今回かなりはっきりした形で認定されたというのは、多くの人が「ここまでだったのか」と思ったんじゃないかなと思いますけどね。
MC期日前氏:今後の展開としては、まずどういう風になってきそうなんですか?
門馬記者:まず7月30日にこの報告書が公表されました。それを受けて市会では委員会が開かれて、調査を行った第三者の弁護士に対して市会議員が質問をするというのがその日にありました。ここからが市長側の受け止めだったり、その先の展開なんですけども、まず市長の方はコメントをその日に出したり、一部の記者に対応して自ら反省する部分があるということと、実際に反省を示すために横浜市には色んな「局」と呼ばれるセクションがある、あと区が18あって区役所が当然18個ある、そこの局や区役所を回って市長自らの言葉で謝罪に回るということをやっていました。
あと、これを受けた久保田さんの方に対して市長から「直接謝罪に行きたい」という申し出があった。この時に久保田さんがいくつか条件を出していて、一番大きいのは「私が最初に告発した事柄をすべて事実と認めて文書の形で残してほしい」と。それをやってくれるんであれば謝罪に来ていただいて受けますよということだったんですね。これに対して山中市長は、久保田さんの話によると「文書で残すことはできない」「すべてを認めることはできない」「けれども、一旦とりあえず行かせてほしい」という申し出があったということで、報告書が公表された翌日に市長が久保田さんのところに来たと。ただ、久保田さんとしては条件に合っていないわけで謝罪としては受け取ることができないと、けれども「気持ちは伝わった」という旨のことをおっしゃっていたんで、ここは依然として両者のすれ違いがあるというのが今の現状です。
次の展開が一つ重要になっていて、8月13日に市会の中で総務委員会という常任委員会があります。ここが今までもこの問題を審議していた委員会なので、この総務委員会に市長を招き、報告書に書かれた内容について市長の見解を問いただそうというのが13日にあります。(中略)
MC期日前氏:13日の前に、すでに維新が不信任案を出そうとしています。他の政党に関しては、まだ(8月7日時点では)不信任みたいなのは公式的な発言では出てないと思うんですけど、維新だけが今不信任を出そうとしているのは、市の中で各政党のモチベーションみたいなものも違う形なんですか?
門馬記者:温度差は色々あると思うんですけども、維新に関しては昨年の市長選では組織として特定の候補を応援することはなかったということで、山中市長を応援することも個人としてもなかったと思います。なので立場が比較的フリーであるということもあって、まずは不信任に向けた動きを真っ先に示そうという、ある程度の狙いもあったと思うんですけども。まず維新が動いたという感じで、今のところ他の政党は様子見というか、13日の市長の話を聞いた上で先の判断をしようという感じですね。(中略)
MC期日前氏:2021年横浜市長選の直後だったら自民がすぐ(市長を)降ろしに行くとかあり得るのかなと思うんですけど、(与野党相乗り体制で2025年に当選したばかりの)2期目の後の今のタイミングでのパワハラのところで、政局的な部分も含めて、実際に市長選挙だったり不信任まで持っていく流れというのは起こりそうなんですか?
門馬記者:今回報告書が出たことで、かなり市民の中でも「あんなにひどかったのか」というような声が多かった。これを受けて市会議員としては「さすがにこのままじゃいけないよね」という心理が相当ある、これは確かだと思います。じゃあこの後の行動がどうなるのかというのはかなり不透明なんですけども、一つ考えられるのは不信任を出す。最大会派の自民党の動向によってかなり左右されるんですが、自民党の中にも1期目の時から山中市長に対して批判的なスタンスを貫いていた議員が相当数いるということもあって、不信任であったり強く明確に辞任を求めるという風に明言している自民党の議員もいますので。あるいは「真相が分からない部分もあるから百条委員会を設置すべきだ」というお考えの人もいたりして、この先自民党がどういう策を取ってくるかというのはまだ読めないところが多いですね。
MC期日前氏:百条委員会というパターンも選択肢の中にあるんですね。自民党の中でも、元々2021年横浜市長選のところを恨んでいる方と、山中市政に近づいていって良好な関係を築いている方と結構分かれているんですか?
門馬記者:1期目から批判的な方であったり、あと自民党って結局勝つ人に乗っていこうという流れがありますから、その流れに乗っている人もいますし。本当に自民党の中でも市長に対するスタンスがかなりまだらになっていて、そこはこの先の展開を考える上でも難しくて、色んな考えがあるんでそれがどういう風にまとまっていくのかというのは見通せない部分が多いですね。
MC期日前氏:現在の横浜市議団のトップは佐藤茂市連会長ですか?まだ態度は鮮明にしていない?
門馬記者:明確に何か発言をしているのは、少なくとも表では我々は聞いてないですけども。ただ昨年の市長選の時に「自民党からも自前候補を出すべきだ」という声がある中でも「いや、山中市長で行こう」という判断をしたのが市連でしたので、今回をどう判断するのかというのも注目のポイントですね。
MC期日前氏:元々横浜市議会の中でも「菅(義偉)さん系」と「佐藤さん系」で二つ分かれていましたよね。そういうところも今回の判断に影響してくる可能性もあるんですか?
門馬記者:ただ、これに関しては両方それぞれの方が反対側の意見を持ったりもするので、一概に菅元総理に近い議員だからどっちという感じでもないですが、おおむね批判的な議員が今の自民党の中には多いかなという感じですね。
MC期日前氏:ちなみに立憲民主党はどんな動きになりそうなんですか?
門馬記者:今のところ立憲のSNSとかを見ていても、明確に態度を表明している方があまりいなくてですね。これも13日の市長の発言を待ってのことになるかと思うんですが、ただ立憲としては1期目から応援してきただけに、強く辞職を迫るとかそういったことまで踏み込めるのかどうかというのは難しいですよね。
MC期日前氏:しかも横浜市議会で色んな人が会派を抜けたりとか、ハラスメントがあった中で、本人たちも言いづらいみたいなところもあるんですかね?
門馬記者:そうですね。立憲自体も横浜市会や神奈川県議会でもそうですけども、立憲の中でのハラスメントがあって離党したり会派を離れたりということがあって、「自分たちはどうなんだ」という目を向けられる可能性もありますし、なかなか難しい立場ですね。
MC期日前氏:あと公明党も前回は推薦されましたけど、そのあたりは?
門馬記者:今まで市会の中では公明党は自民党と歩調を合わせることが多かったんですけども、政権の方では連立が解消されたりもしていますが、地方では依然として自民と公明がかなり歩調を合わせることは多いので横浜でもそういうことが多いんですが、これもまだ見通せないですね。
MC期日前氏:横浜に関しては今のところ自民・公明は市議会の中で連携しつつあると。
門馬記者:そうですね。そんなに離れているということはないですね。
MC期日前氏:ここは一つ注目になるんですけど、例えば山中市長に不信任を出したら「議会解散しちゃうけどいいの?」という脅しみたいなのをやっていく可能性はあるのか。議員さんは市議選をやらせたくないのか、やりたいのかどちらなんですか?
門馬記者:来年の春に統一地方選がありますから、その前に選挙となると「ちょっとまだ準備ができていないよ」ということになると思うんですが、例えば「今、仮に議会解散によって市議選があれば助かるな」と言っている人も中には一部いたりして。
MC期日前氏:そうなんですか!「今やってくれた方がいい」と。
門馬記者:来年(統一選)のタイミングになるとみんな同じタイミングの選挙ですから、なかなか各地方の議員とかから支援が集まりづらいと、手伝ってくれる人があんまりいないと。ただ今のタイミングで選挙になれば、他の議会から手伝いに来る人がいるからちょっとは自分の選挙がやりやすくなるのかなと言っている人もいたりして。
MC期日前氏:そっか!横浜市議選は全国統一で行われるから人を集めるのが難しいけど、単独の市議選になったら政党に紐づいている人に関して外から手伝いを呼びやすいから、このタイミングの方がいけるんじゃないかという見方もあるんですね。あともし市議選になったら、前回の市長選挙で応援していた政党の説明責任みたいなものが問われるというか。そこに関わっていなかった政党に関しては、むしろそこを追及して市議選で優位に立とうとする可能性は出てきますよね。
門馬記者:そうなると自民・公明・立憲は強く言えない部分もあるので、そこの批判をどこまでかわせるかというのは、仮に今回議会解散があっても来年の統一選になったとしても説明が求められることになるでしょうね。
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