予想が当たらない!? カオスなフランス大統領選の注目点はズバリここ!
2017/04/21
2026年8月13日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を電撃訪問したニュースを取り上げ。このタイミングで訪れた狙いや日本の対応は?北海道勤務時代に択捉島を訪れた経験もある毎日新聞の田中裕之記者が独自の視点で紐解いて解説!MCの選挙芸人・山本期日前氏も驚いた現地の実情とは?
MC期日前氏:北方領土にプーチン氏が急遽訪問されました。日本としては当然抗議する流れになっています。本当に僕、いきなりでびっくりしたんですけど、これは永田町界隈でも衝撃だったんですか。
田中記者:衝撃ですよね。今週はお盆期間で休みみたいなものなので全然ニュースもなかったんですけど、政治ニュースとしても、外交ニュースとしても衝撃的というか「いきなり降ってきた」という感じで、メディアもすごく大きくニュースにしています。プーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問して、水産加工施設などを視察したということで、映像だとイクラのようなものを食べている様子も映っています。背景としては、ウクライナ戦争があって日本も経済制裁に加わったため、その経済制裁を続ける日本への牽制ではないかというメディアの報道が出ています。実は私は15年くらい前の北海道に勤務していた時に択捉島に行ったことがあるんですよ。今はウクライナ戦争が起きてなくなってしまったんですが、北方領土に対する「ビザなし交流」という、ビザを持たないで北海道の元島民の方々が行ったり、墓参に行ったりする事業があって、それに北海道政の記者クラブの枠で行きました。根室から船に乗って、元島民の人や役所の人たちと一緒に。
15年前の北方領土の択捉島がどんな感じの場所だったかというと、地理上は知床半島から伸びているような感じなので、世界自然遺産が延長しているような、ものすごく自然豊かなところでした。上陸はできなかったんですけど、途中で国後島の港なども見ました。今どうなっているか分からないですけど、相当ボロい建物で、船もボロかったです。日本の領土として実効支配されていなければ、おそらくそのまま世界自然遺産に登録されているような場所なのかなというイメージの土地です。
MC期日前氏:じゃあ、知床と一緒に世界遺産になっていたかもしれないという。
田中記者:私は今回のプーチン大統領の訪問の背景としてもう一つあると思うのは、北方四島はロシアに対する帰属意識がそれほど高くないと言われています。これは海洋学者の山田吉彦先生から以前聞いたことがあるんですけれども、北方領土でプーチン氏が視察したような水産加工工場がいくつか出来ているみたいなんですが、そこがウクライナ戦争の影響で、加工品をアメリカに輸出できなくなった。工場で使っている機械も北欧製らしいんですが、これも壊れたら部品がないので、工場自体も停滞していると言われているそうです。ウクライナ戦争で北方四島へのロシア本国からの支援額も滞ってきていると言われ、その中で北方四島から北海道の根室港に持ち込まれたウニが昨年で96億円、サーモンなども合わせると100億円ぐらいあって。つまり、ウクライナ戦争で北方四島の水産加工場からの輸出がうまくできなくなっている中、日本へのウニやサーモンなどの100億円で島の経済が成り立っているのではないかと言われています。
MC期日前氏:じゃあ、日本の存在がないとかなり厳しいと。
田中記者:そう、かなり日本に依存しているんです。で、北方四島の住民も、実はロシア民族が4割ぐらいで、6割ぐらいはカザフスタンやベラルーシ、ウクライナ系などで、ロシアを母国と思っている人はそれほど多くないと言われています。
MC期日前氏:元々ロシア系ではない人が北方領土に住んでいるんですか。
田中記者:大都会ではなく、世界自然遺産になりそうなぐらいの「田舎」のような場所なので、元々貧しくはあるわけです。
だからその中でプーチン大統領が来たというのは、北方四島に対して「ロシア本国への忠誠心を取り戻す」というか、「ロシア本国は見捨てていないよ」というような、内政的な動機も加えられていたのかなと思うんですよね。
MC期日前氏:メディアだと「ウクライナ戦争のタイミングで制裁している日本への反発」などと報じられていますけど、割と内政の引き締めというかロシアに意識を向けさせるために行ったんじゃないかということですね。
田中記者:もちろん日本への牽制もありますし、外交上の話と内政的な話と両方あったんじゃないかなという気はしますよね。(中略)
MC期日前氏:高市(早苗)総理もぶら下がり取材に「強く抗議する」とおっしゃられています。
田中記者:日本にとっては当然ですよね。
MC期日前氏:日本の対応としてはどういうところまで考えられるんですかね?「強く抗議」で終わりになるのか。
田中記者:抗議したり、大使を呼びつけてさらに抗議したりですね。抗議以上のことってあまりできないですよね。経済制裁を緩めることもできないですし。だから、強く抗議していくこと以上の具体的なアクションはないんじゃないですかね。(中略)北方四島に関しては長期的に考えるしかないんでしょうね。墓参りなどの人道的な交流の再開交渉などその前段階はありますけど、短期的に反発してどうこうするよりも、ロシアとの関係は中長期的に見ながらやっていくものなのかなという気はします。
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