兵庫県明石市のダブル選挙 統一地方選挙2023後半戦の注目選挙区で今、起きていることは?(オフィス・シュンキ)
2023/04/19
2023年の江東区議会議員選挙で初当選を果たし、現在1期目を務める中島ゆうたろう氏。民間企業での管理本部長や、子育て支援の現場である保育園の経営に携わってきた経歴を持つ議員です。
なぜ民間ビジネスの最前線から政治の道を志したのか。現職議員として肌で感じる行政の仕組みに向き合い、民間の経験を活かして江東区をどうスピーディーに動かしていくのか、そのビジョンを伺いました。
選挙ドットコム編集部(以下、編集部): まずは政治家になる前のバックグラウンドを教えてください。
中島氏: もともとは上場している人材派遣会社のサラリーマンで、総務・人事・経理などの管理部門を丸ごと束ねる責任者(管理本部長)をしていました。
転機は10年以上前、社会問題となっていた「待機児童問題」の真っ只中でした。勤めていた会社が突然「保育事業への参入」を決め、その新規事業の立ち上げ責任者に私が選ばれたのです。当時は独身で子どももおらず、保育の知識や国の認可制度についても完全に知識ゼロからのスタートでした。
編集部:未知の領域での立ち上げは、相当な苦労があったのではないでしょうか。
中島氏:ええ、本当に大変でした。各自治体による公募に応募していくのですが、まず大きな壁となったのが「物件の確保」です。子どもが出入りする施設のため、音の問題などを懸念してオーナーさんからお断りされるケースがほとんどでした。
さらに、公募の提出書類は少年向けの分厚い雑誌1〜2冊分ほどの膨大な量になります。何十社というライバル企業の中から最終的に1社だけが選ばれるシビアなコンペでした。
このサイクルを死に物狂いで回し続けた結果、墨田区・杉並区・横浜市で計3つの保育園を開設・運営することに成功しました。私はその保育事業の代表取締役社長を務め、民間の立場から待機児童問題の解決に奔走することになりました。
編集部:保育事業の立ち上げを経験されたことが、政治の道を志すきっかけになったのですか?
中島氏: まさにそれが直接的なきっかけです。それまでの私は「利益の最大化」という民間の評価基準の中で生きてきました。
しかし、保育園を作る仕事は違いました。目の前に困っている保護者の方々が大勢いて、自分たちの施設で直接お役に立てる。さらに行政からの評価基準も「どの事業者が、一番うまくこの地域の社会課題を解決してくれるか」という1点でした。この「社会課題の解決」という評価軸が自分にとって非常に新鮮でやりがいを感じ、「こうした地域の課題解決に人生を懸けてみたい」と思うようになりました。
その後、私自身も結婚して江東区で子どもが二人生まれ、清澄白河で子育ての当事者になりました。自分が40年間育ってきた大好きな江東区を、これからの世代のためにもっと良い街にしていきたい。その想いが強くなり、出馬を決意しました。
編集部:実際に議員として3年間活動してみて、行政と民間の仕組みの違いをどう捉えていますか?
中島氏: 行政特有の「単年度予算」という仕組みの性質上、4月に動き出した事業の間違いやズレに気づいても、通常のサイクルでは修正が次の年度、つまり1年以上先になってしまいがちです。
しかし、私はこれを「行政だから仕方がない」と諦めるつもりはありません。むしろ、この仕組みの特性をリアルに実感したからこそ、民間企業で培った経営スピードを活かして、行政を内側からスピーディーに動かしていくことが私のミッションだと考えています。
編集部:具体的には、民間の経験をどのように活かしていくのでしょうか。
中島氏: 民間企業では、市場の変化や現場のリアルな数字を見て「方向性が違えばその日のうちに直す」という迅速なPDCAサイクルが当たり前でした。
江東区は、国勢調査(令和7年速報値)で人口増加数が23区で最多となった街です。湾岸エリアを中心にマンションが立ち並び、現役世代や子育て世代が急増しています。人口が急増するということは、住民のニーズもものすごいスピードで変化しているということ。今まさに現場では、「増えた子どもたちのための学童クラブは足りるのか」「病院のキャパシティは足りるのか」といった課題が噴出しています。
これだけ変化の激しい街だからこそ、私は前年踏襲のスケジュールに縛られることなく、現場の課題に気づいた年度の途中であっても、補正予算での対応を求めるなど、今起きているリアルな困りごとにスピーディーに対応していく行政風土を作っていきたいと考えています。
編集部:中島さんが日々の政治活動の中で、最も大切にされていることは何ですか?
中島氏:「区民の皆様の関心が高いことに、優先的に予算と時間を使い、素早くカタチにする」ということです。区民アンケートである「区政世論調査」では、令和元年以降4回の調査で連続して「防災対策」が1位(直近調査では46.0%)となっています。生命と財産を守る防災体制の強化こそが一番の望みですから、私は議会での質疑でも防災に関するテーマを特に重点的に扱い、迅速な対策を求めています。
また、現在取り組んでいる「千石のデータセンター建設計画」の問題についても、事業者による住民説明会には、時間が許す限りすべて自分で現場に足を運んでいます。ネット上の情報だけで判断するのではなく、実際に自分の目と耳で確かめる、その「現場主義」こそが私の政治活動の起点です。「放課後児童支援員の宿舎借り上げ補助」や「マンション大規模修繕の課題」など、区民の生活に直結する現場の声を常に政治に反映させています。
編集部:最後に、江東区の皆様へ向けたメッセージをお願いいたします。
中島氏: 私は、自分の最大の強みは「発信力」であると自負しています。日々の議会質疑や区政の課題について、その背景や区の答弁の裏にある意図も含めて、自身のブログやボネクタなどを通じて詳しく、かつスピーディーに情報発信を続けています。政治が今何をやっているのかを江東区の皆様に見える化することは、政治家の重要な責務だと思うからです。
街頭や地域回りといったリアルな活動で出会った区民の方が、後からネットで検索したときに、ボネクタやブログに詳細な活動記録という「確かな活動の資産」がタイムリーにストックされている。それがあるからこそ信頼が生まれ、さらに次の相談や地域の課題が私のもとに集まってくるようになります。
この「リアルでの地道な地域活動」と「ネットからの発信」の両輪を、どちらも妥協せずに回し続けることこそが最も重要だと感じています。これからも民間経営のシビアな視点とスピード感を持って全力で江東区を動かしていきますので、ぜひ中島ゆうたろうの活動に注目していただければ幸いです。
【中島ゆうたろう氏のプロフィールはこちら】
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