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【沖縄県知事選】中道は動けない!その理由とは?各政党の最新動向を石戸諭氏×山本期日前氏が解説

2026/7/1

選挙ドットコム編集部

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6月30日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、8月27日告示・9月13日投票の沖縄県知事選挙の最新動向をノンフィクションライターの石戸諭氏とMCの選挙芸人・山本期日前氏が徹底解説!立憲民主党と公明党で支援先の方針が分かれている中で、中道改革連合が明確な立場を示せていない難しさはどこからきているのか。石戸諭氏が沖縄県の歴史、政党の変遷を軸にしながらポイントを解説し、問題に斬り込みます。MCの選挙芸人・山本期日前氏も驚きの連続の激戦の展望はいかに?

【編集部補足:沖縄県知事選には同日時点で、現職の玉城デニー氏、新人の古謝玄太氏、新人の木下隆政氏の3氏が出馬を表明しています】

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石戸氏:選挙戦まで実質あと3カ月弱ですけど、その中で言うと結構取り込みはうまい具合に固まりつあるのかなと。公明党も完全に来たでしょ。

MC期日前氏:そうですね。それが結構意外でした。完全に鮮明にしましたもんね。

石戸氏:僕は公明党はどうするのかなと思っていたんですけど、公明党の沖縄県本部に関しては古謝さん推薦の方向性で動きそうという風な形になっているじゃないですか。実態がどの程度やるかどうかっていうのは正直よくわかんないけど、今の玉城デニー陣営は完全に左派色しかないわけですよね。「オール沖縄」というよりも「オール」がないっていう状態になっていて、立憲民主党と日本共産党、社民党しかない。ところが、中道って一応公明党も取り込んできているはずなんだけど、公明党は公明党で存続しており、立憲は立憲で存続しており、となっていて立憲の方は玉城陣営に行く、だけど公明党沖縄県本部に関してはもう自民党(が支援する候補予定者と同じ候補予定者を支援する方針)でやりますっていうことを言っている。そうなってくると、中道の本体って動けないっすよね 。中道の立憲系の人たちは多分、自主的に動くことになるけど、もうそれは本部としては黙認する、党として決定ができない。自主投票だから勝手に動いてどうぞという風にしかなれないんじゃない。

MC期日前氏:沖縄の中道の立憲出身の人にも配慮しつつ、意思決定すると公明党にも配慮が必要になりますよね。

石戸氏:そう、だからこないだの衆院選で落選した立憲系の人たちはデニー支持にいきますという風に言っちゃっている。でもさ、党として行けないわけだから、かなり難しいですよ。立憲として、沖縄県知事選くらいの大きな争点がある選挙で、かつて支持してきた訳じゃないですか。デニーさんは系統で言えば旧民主党系というか小沢一郎グループ系の仲間みたいなところがあると思うんだけど、そこを旗幟鮮明に支援できないとなると、「中道って何なの?」って話は当然また出てくるよね。

MC期日前氏:結構、玉城デニーさんが中道を批判してましたよ?

石戸氏:そうそう、だからデニーさんがあれだけ中道を批判するっていうのは、どういうことかというと、完全に「強く指示してくれ」ですよ。なんで腰の引けた、辺野古の基地問題一つ決定できないんだっていう。でも、できないですよ。だって中道に合流した旧公明勢は今まで、辺野古の基地問題に関しては自民党と一緒になって推進してきた側なんですから。国土交通大臣をやっていたんですよ。

MC期日前氏:だから、撤回なんて絶対無理ですよね

石戸氏:できないですよ。結党の時に、辺野古の基地建設問題に関して、立憲は反対してきましたよね、公明は推進してきましたよね、じゃあどうするんですかって話になったじゃないですか。こうなった時に明確な意思決定を避けたんですよね。避けたこと自体がここまで尾を引いてくるなって感じがしますよ。

MC期日前氏:あの時とりあえず決めちゃっていれば。

石戸氏:だから、もう決めちゃえば良かったんですよ。そうすると、こうなった時にどうなるかって言ったら自主投票でいきます、と言えたんですよ。公明にはもちろん配慮しますけど、党としては触らない。方針を変えたので、触らない・触れないって理屈が立てられるから。あるいは独自候補を立てるなど、第三の道を模索する。だけども、独自候補立ててもそんなに浸透するなんてことはない。だからそれはもうはっきりと自主投票でいくと言えるので、そんなので矛盾してるとか言われても、いやそれはそうでしょう、と。新しい党を作って、過去の自分たちの言説や主張とは違うんだと言われたら、そりゃそうですと。だけど、ここに関しては自分たちの今までが反対論っていうのに対してちょっと観念的というか、そこで現実的に考えて、これから先、我々が政権を担ったとして、じゃあ辺野古の新基地建設は反対できるのか、撤回させることができるのか、いやできない。政権をとった時に安全保障は大きな問題として担うことになります。これはやっぱりちゃんと粛々と進めていき、その代わりこういう風にやっていきたい。こういう風に普天間の移設を進めていってこういう風なビジョンで安全保障をみたいな話が、すっと一直線にできるわけですよね。 意思決定をしておけば。でも、それをやってないから、立憲系の人たちはそれは納得できないよねって形で行きますよね。参院の立憲系はこっちいって、中道も一部そっち行ってみたいな感じで、旧公明は公明で自民と一緒にやってきたのでって、それはそうだよって話になる。こうなってくると、もうデニーさんとしては味方が本当に共産党と社民党の一部と立憲しかいないっていう風になると心許ないですよね。中道としての意思決定を求めたいっていうのはそれはそうだと思います。でも、それは中道側には絶対できない。もう事情ができちゃったから。それはそうですよ。公明党の沖縄県本部がここに乗ってくるっていうことになるとやっぱできないですね。

MC期日前氏:公明党も多分知事選とかで意思決定するんだったら、もっと早めになるのかなと思っていました。やろうとしてたけどできなくなったのかなと思っていたら、 沖縄県本部に関しては基本的には支援する方針だと。


石戸氏:基本的な問題として、やっぱり共産党が支援する候補に乗れないっていうのは大きいでしょ。公明党と共産党は犬猿の仲ですから。共産党がこれだけゴリゴリと前に出てきてる中で、じゃあ乗れるのかつったらそんなことないじゃないですか。

MC期日前氏:確か、前回の衆院選で沖縄1区から4区がある中で、2区から4区まで一応その中道と温度感の差はあれ、一応中道の方を応援していました。ただ、沖縄1区は共産党の赤嶺(政賢)さんだから、自民党の国場(幸之助)さんの方に。

石戸氏:ここはちょっと乗れないぞって話をしてるわけじゃないですか。しかも、沖縄県知事選って自民党と公明党の連立政権ができる前から、自公ブロックができている、自公連立の先駆けっていうある種の『物語』があるところなんですよね。一緒に四半世紀やってきて、連立解消したから別れましょうという話にはやっぱりならないですよね。国政には国政の事情があるかもしらんが、こっちにはこっちの事情があるんだっていうのはこれは道理ですから。理屈としては通っているので。ここはやっぱり古謝さんを推薦する、かつて自民党とここまで一緒にやってきました。県内でも、県政野党として一緒にやってきましたというところはそう簡単には崩れないと、僕は見た方がいいと思います。自公対オール沖縄っていう構図の中で四半世紀やってきた。簡単に、オール沖縄に流れますよって言えるかってやっぱ言えないでしょ。この辺りは、ちゃんと言わなきゃいけない。

だから、僕は別に小川(淳也・中道代表)さんが自主投票で行くって決定をするんだったら、それでも良いと思うんですよ。でも、煮えきらないじゃないですか。気持ちはまあデニーさんだが、しかし、中央としてそれを強く言うこともできず、みたいな。もう、「どうするの?」みたいな感じになっちゃっているので、そこをやっていると難しいですよね。

MC期日前氏:でも中道に推薦依頼がきてない、という建前があるじゃないですか。

石戸氏:だから来てたって出せない方向性になると思いますけどね。だから、ここがやっぱりその沖縄県知事選って結局、なんだかんだ言いながら、日本の安全保障政策を大きく左右する場所であるっていうことは変わらないんですよ。そうすると、やっぱり中道の建前が本当になくなっちゃう。やっぱりその政権を取りに行くんだっていう気運が今はもうほとんどないけど、でも政権交代を担う野党って必要でしょ?という時に大いに不満が残る、そういう構図になりそうですね。

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