
5月21日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、YouTube上の政治トレンドに関する独自調査結果を紹介します。このコラムでは、調査結果のポイントとともに選挙ドットコムの鈴木邦和編集長による「一口解説」、そして選挙芸人・山本期日前氏の着眼点「期日前Eyes」をまとめてお伝えします。
【調査概要】 選挙ドットコムが調査した政治系チャンネルの動画や、選挙関連キーワードで検索した際に出てくる動画データのうち、タイトルに各政党キーワードが含まれる動画を取得し集計。 動画公開日:2026年5月11日~2026年5月17日 データ取得日:2026年5月18日

・高市氏関連動画で「中立・不明」が急増:今週は政治的なトピックが少なかったことから「ポジティブ」の割合が減少し、「中立・不明」が約半数を占める結果となりました。昔の大事件や事故など政治以外の話題を扱っている動画でも再生数を稼ぐために「高市早苗」氏のタグやキーワードを動画タイトルに多用しているためで、本人の政治活動とは直接関係のない動画がトレンドをカサ増ししている実態が浮き彫りになりました。
・立憲民主党は都連代表選などで急上昇:これまでYouTube上では比較的動きの少なかった立憲民主党ですが、今週は関連動画の再生数が急増し、ランキングの最上位に躍り出ました。小西ひろゆき参院議員が過去にネット番組に出演した際の発言や、同党の東京都連合会(都連)代表選で蓮舫参院議員が敗北したことなどが話題となり、再生数を大きく押し上げる要因となりました。
・参政党は「国会質疑」のコンテンツ化で安定的に維持:参政党の関連動画は、和田政宗衆院議員や梅村みずほ参院議員による国会の委員会質疑の様子が迅速に切り抜かれ、支持者を中心に安定的ににコンテンツ化がされています。独自の「国会ベース」での動画供給ラインが確立されているため、大きな政局がない時期でもネット上で安定した再生数を維持しています。
・日本保守党でも高市氏と同様のキーワードハック現象が発生: 再生数ランキング上位の動画を分析したところ、百田尚樹代表らが出演するネット番組「あさ8」が見られている一方で、日本保守党についての言及はほぼなく、「保守党」のタグが埋め込まれている動画も散見されました。
AIのポジネガ判は視聴者がみている文脈と異なる場合がある
鈴木編集長は、動画のポジネガ分析におけるAI判定の難しさとネット世論の複雑さについて言及。例えばマスメディアが高市氏を叩いている動画があるとして、既存メディアを不信視する支持者から見れば『マスコミと戦う応援すべき動画(ポジティブ)』になりますが、メディアを信頼する層から見れば『問題視されている動画(ネガティブ)』に見える。受け手が前提としている文脈によって一つの動画の意味合いが180度変わるケースがあると指摘します。
攻めたチャレンジも必要
期日前氏はYouTube上で地盤を築いてきた新興勢力のうち、国民民主党が一時期より落ち着きを見せている点に着目。かつては地方選挙でトップ当選を果たすたびにネット上がお祭り騒ぎになり、再生数が跳ねていました。しかし、今や『勝って当たり前』というフェーズに上がったことで、日常の地方選だけではネット視聴者に飽きられてしまうと分析。もう一段階ギアを上げるには、日本維新の会が行ったような首長選への独自候補の擁立など、ネット層の関心も引きやすいストーリー設定が必要になってきていると指摘しました。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
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