注目選挙情報を紹介!那覇市長選挙・福島県知事選挙!構図は?顔ぶれは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
2022/10/07
2月11日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、衆院選2026における中道改革連合の選挙戦略を選挙ドットコム編集長の鈴木邦和と選挙芸人の山本期日前氏が分析、総括!立憲民主党と公明党の2党の合流が「1+1」にならなかった理由や、SNS戦略の課題などをデータと選挙取材に基づいて独自分析します。
選挙ドットコム編集長 鈴木邦和(以下、鈴木編集長):まずは最初のデータのところになるんですけども、これは直近の国政選挙の議席と、それから得票率を表にしたものです。なお、得票率は比例の得票率で、小数点以下は四捨五入しています。
これを見ていただくと、結局、立憲民主党と公明党が今回「中道改革連合」ということで一緒になったわけですが、例えば2025年参院選の両者の得票率を足した「13%+9%=22%」を下回っちゃってるわけですよね。
MC選挙芸人 山本期日前氏(以下、MC期日前氏):うん。
鈴木編集長:前回の衆院選と比較するともう明らかで。この立憲の20%と公明の12%を足したものが32%で、理論上は確かに32%になれば「自民党にかなり肉薄できるし、小選挙区もひっくり返るよね」と言っていたのが、実際には20+12を足したら「18」になっちゃったみたいな。元々の立憲のパワーよりもさらに落ちちゃったというのが、今回の中道改革連合の数字ベースでの結果だと思います。
MC期日前氏:2021年の衆院選、枝野(幸男)さんが辞任した時でも20%は取っていたんで。それに公明党を乗っけたとしても、枝野さん単体の立憲よりも今の方が少ない得票率になっている。これはかなり痛いですね。
鈴木編集長:そうですね。誰も予測できなかった、非常に厳しい結果だったと思います。では、どこに票が流出したのかという話なんですけども、ANNさんの出口調査で非常に分かりやすかったので今回引用させていただきます。「昨年の参院選で立憲に入れた人が、今回どこに入れたのか」という調査ですね。
これを見ていただくと、一番ボリュームのある真ん中のところは、今回「中道」に入れたと答えている人たちなんですが、実は(グラフの)左側の、若者を中心にかなり自民党に流れている。
MC期日前氏:立憲に入れた人が自民に流れている。年代によって全然違うんですね。
鈴木編集長:そう、年代によって違うのがポイントです。間違いなくネットの影響力はあるだろうなと思いますね。プラス、国民民主にも流れているし、やっぱり日本共産党にもちょっと流れていて、チームみらいにも流れていると。
MC期日前氏:チームみらいはリベラル層も取ってきているんですね。
鈴木編集長:だからやっぱり、米重克洋さん(JX通信社代表取締役)が「立憲の支持層がメルトダウンしてしまった」ということを選挙ドットコムちゃんねるで解説されていましたけども、まさにそういう状況になっていると。
これは実際、朝日新聞の出口調査でも、前回立憲に入れた人のうち6割か7割ぐらいしか(中道に)入れていなくて。かなり立憲の支持層が他党に流出してしまったというところが、まず要因としては大きいと思います。
一方、公明党の支持層を見ると、朝日の出口調査では概ね8割が今回中道に乗っているという結果で、選挙ドットコムとJX通信社による意識調査の結果とも一致します。なので、今回の中道連合は、公明の支持層は割と乗ったけど立憲支持層がついてこなかったのが厳しかったところかなと思います。
MC期日前氏:中道の小選挙区で戦った人が公明党を非難するのはちょっと筋違いみたいな。
鈴木編集長:筋違いですね。もちろん ifの話ができないので、公明と一緒になっていなかったらっていう話はなかなか難しいんですけども、 ただ少なくとも公明票は小選挙区ごとに間違いなくプラスで乗ってるわけですよ。なので、今回の選挙で公明の支持層が乗ってなかったっていう説明をするのはさすがに間違いですね。
中道改革連合に公明党が加わったことによって、元々の立憲支持層が拒否してるというわけではないんですよね。両党の支持層の拒否度は比較的かなり低かった。 私がむしろ、違う要因だと思うのが次の調査結果です。
鈴木編集長:選挙ドットコムとJX通信社で選挙戦最終盤に調査をした「あなたが重視している政策と、次の衆院選でどこに入れますか?」という意識調査のクロス結果です。有権者が重視している順番に上から「物価高への対策」「景気や雇用、賃金」と並んでいるんですけども、中道改革連合がこのイシューの中でトップに立っているのが「政治とカネの問題・政治改革」しかないんですよ。
他は自民党で、それぞれの政策領域を重視する人たちから、ある意味差をつけられている。
結局、有権者全体のボリュームで見た時に、それぞれの政策分野で中道を積極的に支持する、あるいは中道に投票する理由が作れなかった。それが最大の要因だとは思いますね。
MC期日前氏:そうですね。それこそ物価高対策は自民党に持っていかれてしまって、景気・雇用、賃上げのところもボリュームゾーン的には自民が高いにせよ、国民民主党にも負けていますね。「教育・子育て」もチームみらいに。
鈴木編集長:チームみらいはすごいですね。やっぱり無党派で伸びる理由ですよね。
MC期日前氏:現役世代とかが乗っていたりもしますし。で、日本維新の会も「教育・子育て」は中道と同等の数字を持っています。
中道は「年金や医療、介護」だったりとか年配の人に刺さる政策に関しては伸びたりはしているけど、現役世代に刺さる「明確な強み」というのを打ち出せていないと。
鈴木編集長:ネット上で見た時にも、中道改革連合とか立憲民主党、公明党は厳しかった。正直、私は公明党の支持層とYouTubeのアルゴリズムは相性がいいと言ってきていて、それは今も変わっていないんですけども、それでは覆せないレベルの圧倒的なネガティブ動画が量産されてしまった。これは非常に苦しいところですね。間違いなく投票態度に効いています。
今回、やっぱり自民党に若い世代が流れている。前回の衆院選ではなく前回の参院選と比較して、さらに若い世代を中心に、綺麗に「若い世代順」に票が流れていっているのは、やっぱりこれはYouTubeをはじめとするネットメディアの影響が非常に大きいですね。
MC期日前氏:これは対策あるんですか?
鈴木編集長:これはもうYouTube上で、強固なリベラル層を作るしかないです。
MC期日前氏:もう街頭演説で抗議活動をする方たちにも、とにかくネット上にどんどん入ってもらって、そこの独自の空間みたいなところを作って。アルゴリズム的に「今こっちが流行ってますよ」というのを見せるっていう。
鈴木編集長:そうですね。ただ、我々の推計だと、政治や選挙のコンテンツを熱心に消費する人が有権者全体の4%の約400万人ぐらいいて、ここが結構保守に寄っているわけですよね。この400万人のボリュームと同じぐらいのボリュームでリベラル層がいないと、YouTubeのアルゴリズム上はたぶん戦えないのでかなり大変ですね。
そこに公明党のコンテンツを一生懸命見ている数十万の人たちが来ても、やっぱり太刀打ちできないという状況がありますよね。
MC期日前氏:うわあ、そうですね。もうそうなったら別のアプリとか作るしかない。トランプさんが何か新しいのを作ったみたいな……。
鈴木編集長:それかもう1つの戦い方は、YouTubeがこの先ずっと全盛期か分からないじゃないですか。やっぱりTikTokとか、いろんな新しいプラットフォームが出てくるので。次に出てくる新しいプラットフォームで、先にしっかりとその種を蒔いて、コンテンツとファンを育てておく。それが本当に選挙のメインプレイヤーになった時に勝つ、という方法はありますよね。
MC期日前氏:「中道改革連合」っていう名前みたいなところも、やっぱりちょっと古い感じがして。確実に学会票を固めるための名前になっていた。無党派を取りに行く名前にしていなかったっていうところもあるのかなっていう風には思います。
あと演説に関しても、基本的に中道の小選挙区の候補者に関しては、とにかく「公明党の応援演説なのか?」っていうぐらい公明党を褒めるっていう。「向いてる方どっちなんですか」っていう感じの演説をやったりもしましたし、「見せ方」みたいなところは、完全に無党派を取りに行く動きになっていなかったなという印象はありました。
鈴木編集長:まさに僕も期日前さんと同じ問題意識を持っていて、ビジネス的に言うなれば、おそらくマーケティングをちゃんとやれてない。
我々から見ると、中道改革連合が衆院選で勝つためには「無党派」を取りに行かなきゃいけない。これはデータからも明らかなわけじゃないですか。有権者の4割が無党派を占めていて、小選挙区で勝とうと思ったら、自民党より無党派を取らなきゃいけないっていうゲームなんだから。
で、その無党派を取らなきゃいけないっていう前提に立った時に、そもそも党名とか、党首とかの部分で、全くその戦略が違っているように見える。前提がまず揃っていないなと思うんですよ。
僕らは正直、期日前さんと一緒に「公明と立憲が合流した」と、で「中道」という名前をまだ出さずに「新党ができる」って聞いた時は、「やべえな、これは威力あるぞ」と思ったじゃないですか。多分、永田町の関係者は「うわ、これはすごい」とみんな思ったと思うんですよ。
ただ、その時にちゃんとしたデータに基づいて「本来取りに行かなきゃいけない層がここである」と、その上で「じゃあ、この人たちに訴求するためには、党名や党首はどうしたらいいんでしょうか」という議論が足りなかった。少なくとも無党派に浸透したいんだったら、「中道」では絶対ないよなと。「中道」って、たぶんほとんどの無党派からすると「ハテナ(?)」になっちゃうんで。
MC期日前氏:(名称を)説明した時に「池田大作名誉会長が……」っていう説明が入って、「あ、じゃあこれ学会なんですか?」みたいな感じにもなってきますし。
鈴木編集長:だから党首もまさにそうだし。これは別に野田さんとか斉藤さんっていうのは政治家としては極めて素晴らしい方だと思いますが、その「党としてキャンペーンを打つ時の顔」として適任者かというのは、また別の議論なんですよ。
MC期日前氏:参院選立憲総括動画で僕は大串博志選対委員長(当時)とかが女性票の受け皿が空いているのでそこを狙いに行ったとお話をされている中で「党首は野田さんなのか」っていう風に言ったんですけど、そこは改善されないままでした。
鈴木編集長:私が立憲や中道改革連合の執行部の方のご発言を外から聞いていると、意識はあるんですよ。 ただ、全体の中でちょっとだけ意識してますでは足りなくて、まさに無党派票や女性票をメインで狙いに行く方向を向かないといけない。
MC期日前氏:演説の一番最初がそこに来るぐらいにしないと。チームみらいは「子育て減税」をビラの一番左上に載せていて強く訴えていました。 一方、中道はまず政党が何でできたかを話し、その後中道の小選挙区の候補者が公明党を褒め、その後に生活者ファーストみたいな話になっていた。政策は後半部分しか話していない。その中に(女性や無党派が)入りやすいような内容に割けていなかったのかなっていう風に思ったんで、やっぱ見せ方みたいなところはあんまり考えられてなかった印象がありましたね。
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