YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。
2024年7月2日に公開された動画のテーマは「最新!東京都知事選情勢調査」です。
選挙ドットコム編集長の鈴木邦和と選挙ドットコム編集部で情勢調査を担当する中山智貴が、6月28日(金)から30日(日)の3日間に実施された東京都知事選の情勢調査の結果について、細かくお伝えします。
【このトピックのポイント】
東京都知事選挙2024の開票特番を7月7日(日)19:55~放送します!是非ご覧ください!
>>>開票特番はこちらから
選挙ドットコム編集長のMC鈴木邦和から、情勢調査の動画の数字の扱いについて、みなさんにご案内があります。
これまでの情勢調査の動画で「数字を公表すべきではないか」というご意見をいただきました。
この点について、実は、公職選挙法の「人気投票の公表の禁止」という規定で、選挙期間中に情勢調査の結果や詳細を公表することは禁止されています。
そのため、選挙ドットコムに限らずどのメディアも、数字は出せないと法律的に決まっておりますので、ご了承ください。
今回の調査概要を確認していきましょう。
【調査概要】6月28日(金)から30日(日)までの3日間、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施。合計2822人(うち電話調査では303人、インターネット調査では2519人)から有効回答を得た。
気になる全体情勢は……?
ただし、回答者の約3割がまだ態度を明らかにしておらず、情勢は流動的な状況です。
MC鈴木「ちなみに、2週間前に我々が行った同様の調査と比較すると、小池さんは割と横ばい。蓮舫さんが少し支持を落として、それと同じくらい石丸さんが少し伸ばした。という全体状況だと見ていいでしょうか」
中山「そうですね。今回の調査からはそのように受け取れますし、他社でも同じような傾向が出ていると伺っています」
また、MC鈴木は、前回の調査と比較して、AIエンジニアの安野氏やユーチューバーのひまそら氏の名前が上がってきたことも、傾向の一つだと話していました。
次は、支持政党ごとの動向を見ていきましょう。
小池氏は、自民党支持層の7割と公明支持層の大半を固め、無党派層の3割からも支持を集めています。また、蓮舫を支援する立憲民主党や日本共産党のそれぞれの支持層の2割前後を取り込みながら、優位に選挙戦を展開している状況です。
蓮舫氏は、立憲民主党の支持層の6割、共産党の支持層の過半を固めた状況です。また、無党派層の一部からも支持を集めました。
石丸氏は、無党派層で蓮舫氏を上回る支持がありました。維新支持層の4割、立憲民主党と国民民主党支持層の2割前後からも支持を得ている状況です。
田母神氏は、参政党支持層や国政政党以外の政治団体の支持層から一定の支持がありました。
安野氏、清水氏、ひまそら氏は、各政党支持層や国政政党以外の政治団体支持層の一部から支持がある状況です。
MC鈴木「数字を見ると、小池さんがやっぱり強い」
強さの理由の1つが、自民と公明の支持を固めて、なおかつ、蓮舫氏を支援している立憲や共産の支持層から2割前後の支持があること。前回の調査よりも、この支持が明らかになりました。
理由の2つめは、無党派層からも3割と、最大の支持を得ていることです。
東京全体の有権者の中には、無党派層は4割、自民党支持層は2割5分います。
MC鈴木は「この2大ボリュームゾーンを小池さんがトップで固めている以上、小池さんには誰も勝てない」と話し「かなり盤石」と解説しました。
前回の動画では、蓮舫氏が勝つためには無党派層の6割以上と自民党支持層の3割以上をとらないと小池氏になかなか迫れないという話をしました。
MC鈴木は、蓮舫氏が発表した神宮外苑再開発に関する追加公約について「本来取りに行かなきゃいけない無党派層や自民党支持層も含めたターゲットに向けての政策に見えない」と言及。
無党派層や自民党支持層をどう固めるかという戦略が描き切れていないのが、支持が伸び悩んでいる原因かなと解説しました。
一方で、石丸氏が立憲支持層から2割前後の支持を集めている結果です。
中山「石丸さんが立憲にもちょっと食い込んでいるというのが少し意外な結果でした」
電話調査では、石丸氏と蓮舫氏の差はかなりあります。ネットだと相当僅差ですが、蓮舫氏の方がネット調査でも石丸氏より上であり、逆転はしていない状況です。
中山「ネットだと、蓮舫さんと並ぶ勢いだというのは、特徴的だなと思います」
田母神氏は、自民党支持層の1割弱と参政党やいくつかの政治団体からの支持。
安野氏、清水氏、ひまそら氏はいろいろなところから一部の支持がある状況です。
MC鈴木「一般的に、日本の投票行動において、どこの政党が支持している候補者なのかと、政党で判断して投票する有権者が、かなりのボリュームでいます。一方で、それ以外の判断軸で投票する方もいるので、そういう方がばらけて投票しているという傾向かなと思います」
また、インターネット調査では、田母神氏の次にひまそら氏の名前があがり、ネットではかなり一定の支持があるといえる状況です。
MC鈴木「告示直後の各社の調査では、小池さん、蓮舫さん、石丸さん、田母神さん、清水さんという順番で、今は、清水さんにひまそらさんが迫り、清水さんを安野さんが抜いた状況。今、我々の調査だと安野氏が5番手と、かなり伸ばしてきている候補かなと思いますがどうでしょうか?」
中山「先日の朝日新聞の情勢調査でも安野さんが清水さんのお名前より先に出ていましたので、安野さんが伸ばしているという印象を受け取っています」
どこから情報を得ているかという情報源と支持についてクロス集計の結果はどうなのでしょうか?
新聞を主な情報源とする層では、小池氏と蓮舫氏が拮抗していました。
テレビを主な情報源とする層では、小池氏がリード。
YouTubeを主な情報源とする層では、石丸さんがリードしている状況でした。
MC鈴木「新聞とテレビで結構差が出てくるのは、面白い結果ですね」
中山「選挙ドットコムの調査でも、『普段何で情報を得てますか』と聞くとテレビが1番多く、世代が広いですが、新聞を取っているのはご高齢な方が多い状況です。分けてみるのも大切なんだなと思っています」
今後の展開は、どうなるのでしょうか?
MC鈴木「投票未定層が3割程度いるので、まだまだわからない状況です」
投票未定層の中では、無党派層が多いです。
その無党派層を現時点では、小池氏が3割、石丸氏と蓮舫氏がそれぞれ1割前後の支持を得ています。
MC鈴木「ここを残りの数日間でどの候補がどれだけ取れるかという勝負になりそうですね」
中山「選挙は残り3日で決まるんだみたいな話も出たりします。ギリギリまで投票先を決めない方がいますので、その方々がどういう意思決定を残りの日程でしていくのかをしっかり注目しないといけないですね」
東京都知事選の終盤戦も注目していきましょう!
都知事選の最後の鍵はココだ!最新の調査結果から見える注目ポイントとは?!
選挙ドットコムちゃんねるは毎週火曜日から日曜日に公開!
ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!
【政治家・候補者の写真は無料で掲載できます】
選挙ドットコムの政治家情報には顔写真などを無料で掲載することができます。有権者にとって候補者の写真は重要な情報ですので、掲載を希望される方はこちらのフォームよりお送りください。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします