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2024年6月11日公開された動画のテーマは……衆院注目選挙区特集!東京14区です。
ゲストに、選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、東京14区の構図や野党共闘の可能性について語っていただきました。
このままでは自民党に有利?!野党乱立の東京14区は共闘できるのか?!
【このトピックのポイント】

MC鈴木邦和「東京14区で立候補を予定されている方、予想される顔ぶれをご紹介しましょう」
自由民主党の松島みどりさん、れいわ新選組の櫛渕万里さん、日本維新の会の斉藤佳代さん、日本共産党の原努さん、国民民主党の伊藤菜々さん、参政党の大賀靖郎さんの6名です。
MC鈴木「東京14区は、衆議院の区割りが変更されましたね」
これまで東京14区は墨田区・台東区・荒川区でしたが、荒川区と台東区はなくなり、墨田区と江戸川区の一部の選挙区に変わりました。
MC鈴木「人口で見ると、半分ぐらい変わっているのでは?!」
松田馨氏「そうですね。半分ぐらいが入れ替わっています。前回の選挙まで、松島みどりさんとたびたび争っていた木村剛司さんは、荒川区を含む29区に移動されました。現職の松島さんはそのまま残っているところですね」

MC鈴木「14区の注目ポイントはどのあたりでしょうか?」
この問いに対し松田氏は「野党乱立」と即答しました。
まず、立憲民主党がれいわ新選組と調整をしました。れいわ新選組から櫛渕万里さんが小選挙区で立候補するため、立憲民主党は候補者を立てないことを両者で合意。
立憲民主党が候補者を立てないという珍しい形の選挙区です。
日本共産党や国民民主党も候補者を立て、日本維新の会と参政党も候補者を擁立しています。
松田氏は「『野党共闘的なもの』が、立憲とれいわの間ではできたが、他の党とはまだ調整ができていない状態で、非常に野党が乱立している」と解説。
この構図だと野党の票が、どうしても5人に分かれてしまうため「基本的に、自民党公認、公明党推薦で立候補する松島さんが有利になるだろう」と松田氏は予想しました。

MC鈴木「なぜ、立憲とれいわが調整できたのに、他の政党との調整は難しいのでしょうか」
その理由は「小選挙区比例代表並立制の仕組み」と松田氏は解説します。
東京ブロックの比例の議席数は、17から19に2人増えているため「各党は、比例の議席を増やしていこう」と選挙戦に取り組みます。
公職選挙法で、小選挙区で立候補している候補者は、比例代表の選挙運動を行える規定があります。
これは「共産党の原氏が、自分に一票入れてくださいという選挙運動だけではなく、比例は共産党へ一票を!という選挙運動もできる仕組み」です。
松田氏は「候補者を擁立することによって、比例票の掘り起こしを狙うのが、特に小さな政党の基本戦略」だと語ります。
立憲とれいわに加えて、共産党と国民民主がどう加わるかは、今後いろいろ調整される余地がありますが、維新の斉藤さんや参政党の大賀さんは、そのまま立候補が予想されています。
松田氏「(東京14区は)ある程度は野党が分裂する選挙区になる」と述べました。

MC鈴木「昨今の情勢で見ると、やっぱり自民党に対して、相当な逆風が吹いていそうですね。その中で、現職の松島さんはどのような戦いになるでしょうか」
直近の選挙では、危なげなく勝利している松島氏。しかし、今回は、江戸川区が新しく選挙区に加わります。
松田氏は「都市部は非常に、自民党の逆風が大きいため、松島さんも非常に苦戦が予想される」とコメント。
野党統一まで行かなくても「櫛渕氏を立憲、共産、れいわの統一候補という形にできれば、小選挙区でも互角の戦いになってくるんじゃないか」と言及しました。
続けて松田氏は、れいわ新選組は比例投票先として選ばれる傾向があり「次回の衆院選では、一定、れいわ新選組が比例で議席を伸ばしてくるだろう」と予想します。
れいわと共産党は、主張や支持層が多少かぶっているような見方もあり「共産党とれいわが、どういう形で組んでいくのかが、次の衆院選で大きなポイントになってくる」とコメントしました。
東京14区の野党共闘のカギを握るのはれいわ新選組の動きか?!
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