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2023年11月16日に公開された動画のテーマは……京都市長選どうなる!前哨戦・八幡市長選の結果は?
ゲストにJX通信社の米重克洋氏をお招きし、 来年行われる京都市長選挙の展望について語っていただきました。
京都市長選挙の闘いはどうなる?
【このトピックのポイント】
・八幡市長選挙は京都市長選挙と構図が酷似しており前哨戦として話題に
・松井孝治氏は元民主党でありながら保守層や維新支持層にアプローチできる強力な候補
・維新は公認候補擁立を目指すも前原氏は否定的。予備選挙の提案も
京都市長選挙の前哨戦といわれた八幡市長選挙の投開票が11月12日に行われ、自民・立憲・公明推薦の川田翔子氏が当選。史上最年少の女性市長が誕生しました。
京都市の職員、そして山東昭子参院議員の秘書という経歴を持つ川田氏ですが、米重氏は「川田さんのプロフィール以上に重要だったのは、構図が京都市長選挙とそっくりだったということ」とコメントします。
京都市長選挙は自民・立憲・公明の陣営、維新・国民・京都党の陣営、そして共産党の陣営による、政党としては三つ巴の対決となる構図が予想されています。
八幡市長選挙は自民・立憲・公明が推薦する川田氏、維新公認の尾形賢氏、共産党が推薦する亀田優子氏という構図で、京都市長選挙と酷似していることからその前哨戦として注目を集めた選挙でした。
米重氏「川田さんが33歳で若い女性だからみたいな話よりは、来年の京都市長選挙との兼ね合いで注目すべきバリューが大きい選挙なのかなと思います」
MC千葉佳織「なるほど。本当に……選挙人のようなご意見ですね」
JX通信社の調査によると、投開票日1週間前の情勢調査では川田氏と尾形氏の差は2ポイントほどでした。態度未定者の動きも考慮しJX通信社では最終的に7ポイント差まで開くと予想。実際の結果は8.8ポイントになりました。
差が開いた要因について米重氏は、ボリュームの大きい自民・立憲・公明の活動によって川田氏が票を伸ばしたこと、さらに尾形氏が維新支持層を固めきれなかった点に言及。
実際、維新支持層で尾形氏を支持したのは6割ほどにとどまり、約2割が川田氏の支持に回っています。
この結果を踏まえ、米重氏は「維新公認の人がこの選挙に勝とうと思ったら維新支持層は結構固めないといけない。その上で無党派層はなるべく多くとらなきゃいけない」とコメント。
尾形氏にその見通しはなく、今回の結果は米重氏にとって想定通りのものだったようです。
京都市長選挙では自民・立憲・公明が元民主党参院議員の松井孝治氏を推薦する見通しです。共産党は福山和人氏を支援するほか、自民党府議の二之湯真士氏が自民党を離党し無所属での立候補を表明しています。
維新は国民民主党、地域政党・京都党と連携して候補者擁立を目指すとのことです。
自民・立憲・公明が松井氏を擁立したことについて「結構うまいなという感じがする」と米重氏。松井氏は京都選出の元参院議員で、民主党のバックボーンを持ちながら保守的かつ改革的なメッセージを発信してきた人物です。
米重氏はこの人選について「維新支持層にどう食い込むかを念頭に松井さんを人選したのでは。元民主というよりはそっちの方が重要だったのではないかと思う」と分析しました。
これに対し、維新や国民、京都党がどのような候補を擁立するかは今後の大きな注目ポイントです。
吉村洋文大阪府知事は公認候補の擁立を目指す旨の発言をしています。公認にこだわる背景には、これまで維新が大阪で党勢を拡大してきたスタイルを踏襲してのことだと思われますが、八幡市長選挙はその戦略で敗北しており実現するかどうかは不透明です。
一方で、国民民主党の前原誠司氏は3党による予備選挙を検討していることを明らかにしており、それが実現すれば無所属候補を3党が推薦する形になることが予想されます。
とはいえ、京都市長選挙まではまだまだ時間があり、状況が変化し予想と異なるものになる可能性も十分にあります。来年2月の投開票まで、今後も京都市長選挙から目が離せません!
八幡市長選挙の注目ポイントは?そこから読める京都市長選挙の展望とは?
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