4月9日に投開票が行われた神奈川県知事選挙では現職の黒岩祐治氏が4期目の当選を果たしました。選挙ドットコムは東京新聞と共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「神奈川県知事選挙2023 投票マッチング」を3月24日にリリースし、これまで4万人以上の方にご利用いただきました。
今回、選挙ドットコムは4月10日時点での利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。
まず利用者の性別を調べてみると、男性が43.0%、女性が47.9%でした。「その他」が0.6%、「回答しない」を選択した割合は8.5%でした。
次に、利用者の年代を調べてみると、30代が最多の29.2%。次いで、40代が25.4%、18~29歳が22.7%でした。
投票頻度については、「必ず投票に行っている」が78.4%と、いつも投票している層が多く利用していることがわかります。「たまに投票に行く」は18.4%、「投票に行っていない」は3.3%でした。
神奈川県内の利用者がお住まいの自治体を調べてみると、最も多かったのは県内の政令市(横浜市、川崎市、相模原市)に次ぐ人口規模の藤沢市、2番目が横浜市港北区、3番目が川崎市中原区でした。
また、普段支持している政党を聞く設問で最も多かった回答は「支持する政党はない」で78.1%にのぼりました。今回の投票マッチングは、いつも投票に行っている若い世代の無党派層に多く利用されたといえます。
投票マッチングでは、20の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。最も重視する項目に上がったのが「既存の行政サービスの一部を縮小・廃止してでも財政健全化の方針は守るべきですか?」と行財政に関する設問となりました。
2位はマイナンバーカードに関する「健康保険証をマイナンバーカードに『一体化』することに賛成ですか?」、3位は新型コロナウィルス感染症の法的位置づけが5月8日に変更されることに伴って「新型コロナウイルス感染症が『5類』に移行した後も、できる限りこれまで通りの対応を続けるべきですか?」と尋ねた設問が続きました。
利用者がマッチした候補者の割合は、当選した現職の黒岩祐治氏が最多の39.0%、次いで、加藤健一郎氏が34.0%、大津綾香氏が19.3%、岸牧子氏が7.8%でした。
最後にクロス集計の結果を紹介します。神奈川県在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。
重視すると回答した割合が最も多かった設問は、男性が「行政サービスか財政か」、女性が「選択的夫婦別姓」と分かれる結果となりました。一方で、2位は「マイナンバーカード」、3位は「『5類』移行後の対応」と男女共通の傾向がみられました。
総合的に最も関心が高かった「行政サービスか財政か」の設問では、全体の18.5%が「賛成」、34.1%が「やや賛成」と合わせて5割を超えました。「反対」「やや反対」を大きく上回りました。財政健全化の優先を求める意見が大勢を占めました。
4月16日に告示日を迎える統一地方選挙後半戦。あなたの投票先を決めるために「選挙ドットコム統一地方選挙2023特設ページ」や「統一地方選挙2023投票マッチング」をぜひご参考ください。
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