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2023年2月24日に公開された動画ではゲストに社会民主党衆院議員の新垣邦男氏をお招きし、社民党の党勢拡大や立憲民主党との合流について語っていただきました。
2020年衆院選で新垣氏が社民党からの出馬を決めた理由とは?
【このトピックのポイント】
・社民党のターニングポイントについて新垣氏は自社さ政権時代に言及
・連立政権入りについて新垣氏「そこまで余裕ない」党勢拡大が最優先
・立憲民主党への合流について新垣氏は否定「残った人たちの思いを大事にしたい」
新垣氏のプロフィールは以下の通りです。
初めての北中城村村長選挙は「落選しても仕事はある」と、反対する家族に嘘をついての立候補だったとのことです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして新垣氏に回答していただきました。
社会党時代の1950年代後半には約250人の議員を抱える大政党でしたが、2022年の参院選では政党要件を維持するのがやっとという苦しい状況にあります。
党の転換点について聞かれると新垣氏は1994年の自社さ政権に言及。「これまでの基本路線を転換しなければならなかった。そのことは党員にとっても『まさか』という気持ちだったと思う」と当時を振り返りました。
MC鈴木邦和「連立政権なので必ずしも自分たちの政策が全て通るわけではない、というのは難しいところですね」
今後について新垣氏は「社民党がずっと主張してきたことが今の世の中に合致している」とし、護憲や人権擁護、多様性の尊重といったことに引き続き取り組む姿勢を示しました。
また、党勢拡大のために地方議員を増やすことも重要とし、春の統一地方選挙に言及。その先の展望として「最終的に国会議員を増やしていく」とコメントしました。
党勢拡大した後の連立政権入りの可能性について新垣氏は「そこまでの余裕はないかな」と笑顔で回答。現時点では党勢拡大に取り組むことが最優先としました。
社民党は2020年に立憲民主党との合流を模索するも断念し、結果として一部の国会議員や地方組織が社民党を離れ立憲に合流することになりました。
新垣氏は「地方組織や地方議員の中には社民党が好きで残った人もいるので、その人たちの思いは大事にしたい」とコメントし、現状での合流の可能性については否定しました。
2020年の合流問題と前後して社民党に入党した新垣氏。新垣氏を後継指名した照屋寛徳氏には「立憲から出馬してもいい」と言われたとのことです。立憲から出馬すれば選挙区で落選しても比例復活することも可能になるから、という照屋氏の心配もあったのかもしれません。
しかし、新垣氏は「私がいきなり立憲で出ても選挙にならない」「沖縄2区で勝てないと意味がない」と社民党からの出馬を決めた当時を振り返りました。
合流賛成派だった照屋氏が最終的に社民党に残留したのは、そういった背景もあったようです。
照屋氏は当時、福島瑞穂氏をかなり強く批判しており、新垣氏はそのことで選挙の際に「本当はやりたくない。照屋寛徳ならやらないけどあんたならやるよ」と周りの方に言われたとのことです。
新垣氏「照屋さんは『自分は引退するから最後福島さんに頑張ってもらいたい』という激励だったんじゃないかと今なら思う」
将来的な立憲民主党との合流について新垣氏は「今までの社民党の基本方針が本当に守れるかどうか」が判断のポイントになるとコメント。
地方で活動する個人党員の存在を挙げ「支持している皆さんを大事にしないといけない」「今全国で頑張っている党員のみなさんの思いはしっかり汲んでいきたい」としめくくりました。
「明日一面に載るから」新垣氏に後継指名を断られ続けた照屋寛徳氏がとった策とは?
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※お詫びと訂正
一部ミスリードに繋がる表現があったことから本文を修正させていただきました。ご迷惑をお掛けした読者の皆様、ならびに関係各位にお詫び申し上げます。(2月25日19時26分 編集部)
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