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2022年11月11日に公開された動画のテーマは……居眠りしてても給料は変わらない?議会のあり方は?
ゲストにライターの平河エリ氏をお招きし、議会の居眠り問題について語っていただきました。
【このトピックのポイント】
・議会の居眠り問題の本質は形式にしばられる議会の仕組みにあり。MC鈴木「エッセンスは1割もない」
・議会の仕組みを変えるには年代や議員経験の異なる議員が集まる議会全体の合意形成が壁か
・居眠り問題で議員定数減は早計か。議会の外での活動を評価する仕組みも求められる
たびたび話題にあがる議会の居眠り問題。市川市議会では居眠り防止のために議員の顔が分かる角度の映像をYouTubeで中継する取り組みが始まりました。
もともと地方議会の様子が映像になることは多くありません。平河氏によると、ある市長は「私の顔ばかり映るけど議会の方も映してくれないとフェアじゃないんじゃないか」と話していたとのこと。
平河氏は市川市議会の取り組みについて「議会の様子をオープンにしていくのは悪い試みではない」と評価しました。
都議の経験があるMC鈴木は「議会で眠くなることはある」と本音をもらしつつ「問題の本質が議論されていない」と指摘します。
MC鈴木によると、質問や答弁のなかでエッセンスは「1割もない」とのこと。その他は形式的なもので占められ、結果として議会の内容がどうしても退屈になってしまうという背景があるようです。
MC鈴木「この辺の問題をどうするか議論しないと居眠り問題はずっと起こり続けると思う」
国会に目を向けてみると、1人の官僚が質問と答弁を作成しているケースもあるようです。平河氏はそのような議会の必要性を疑問視。
さらに定足数の問題に触れ、定足数を満たすために議会で議員が控えている状況についても「答弁する当事者以外はそこまで必要性はないのかな」とコメントしました。
しかし、MC鈴木のように議会のあり方に疑問を感じる議員がいるにもかかわらず、変わる気配はありません。
その理由についてMC鈴木は「年齢構成や議会に対してみんな考え方がバラバラ。それが揃わないと次の合意が取れない」とコメントしました。
議員同士では世代の違いもあれば議員経験の違いもあります。今の議会のあり方を尊重する経験の長い議員の方にとっては、それを変えることをネガティブに捉えてしまう人も少なからずいるようです。
居眠り問題に関連して、広島県安芸高田市では市長が議員定数を16から8に半減する条例改正案を提出。
市長は「定数が減れば競争が激化し議員の質が高まる」と主張しましたが、市議からは「8人にする根拠がない」などと猛反発を受け、改正案は否決されました。
平河氏は「8人に減らす根拠が分からない」「定数を減らせば質が高まるというのは論理的でない」とコメント。
MC鈴木は「議員の質」に着目し「議会で質問をしていれば良いというわけではない」「質問の結果で行政の政策を良くしたり動かしたりというアウトカムが大事」と、議会の外での議員の活動に言及します。
平河氏も「(議会の外で)細やかな住民サービスに取り組む議員さんもいるので、その辺は解像度を高くして見ていかないといけない」とコメント。
議会での居眠りをもって議員の質を測るのは早まった判断なのかもしれません。
議会が退屈になってしまう理由があった!一朝一夕に変えられない仕組みの問題とは?
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