YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。
2022年6月14日に公開された動画のテーマは……毎月恒例!選挙ドットコムリサーチの結果を徹底解説!
ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、2022年6月の政党支持率・内閣支持率等の調査結果について語っていただきました。
電話×ネットのハイブリッド調査から見える参院選直前の世論の動きとは?
【このトピックのポイント】
・政党支持率は各党大きな変化はなし。有権者の参院選への関心は低調
・内閣支持率は不支持層が微増。円安・株の急落が原因か
・比例投票先は選択肢に諸派を導入。諸派の中では参政党が一歩リード
まず、前回(2022年5月)の調査結果を確認しておきましょう。
【関連】調査結果発表!2022年5月の政党支持率・内閣支持率・参院選の比例投票先は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
4月に引き続き、5月も政党支持率にあまり大きな変化はありませんでした。
前回の調査からの主なトピックは以下の通り。
・参院選まで1か月を切る
・ロシアのウクライナ侵攻続く
・細田博之衆議院議長の不信任決議案&内閣不信任決議案否決
・吉川赳衆院議員が自民党を離党
・急激な円安が進む
自民党にとっては不利な材料になりそうなトピックもありますが、支持率への影響はあったのでしょうか。
MC鈴木「自民党上がってますね!」
自民党は電話調査で3.5ポイント上げているものの、前回調査では3.1ポイント下がっていたということもあり、米重氏は「横ばいの傾向がそのまま続いている」と分析しました。
米重氏によると、参院選1か月前という時期を考えれば、無党派層の数字がもう少し各政党に転嫁されてもいいタイミングであるものの、それが見られないとのこと。
参院選に対する有権者の関心が、あまり高まっていないと考えられます。
直近の数か月で上昇傾向にあった内閣支持率ですが、今回の調査では若干の変化が見られました。
電話調査では「強く支持する」「どちらかと言えば支持する」層が1.1ポイント減少し、さらに「どちらかといえば支持しない」「全く支持しない」という不支持層が4.4ポイント増え、これまでと逆の傾向を見せています。
米重氏は「岸田内閣の支持が頭打ちになると見られる。また、経済や景気に対する有権者の関心が高まりつつあるなかで、円安や株の急落といった要素が不支持層を増やした可能性がある」と分析しました。
今回の調査では、比例投票先の選択肢として、諸派と呼ばれる政治団体も含めて集計しました。
諸派に関してはこちらの記事もご覧ください。
【関連】新政党特集!話題の参政党や諸派をわかりやすく解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
MC鈴木は参政党の数字に注目。
電話調査で0.7%、ネット調査で1.3%という数字は国政政党の中ではNHK党にならび、社民党より高い支持を集めています。
米重氏「(参政党は)1議席とれるかとれないか言及されるだけのポテンシャルはある」
全体を見てみると、維新と立憲の野党第一党争いが続いている状況です。
米重氏は、今後の注目ポイントとして無党派層の動きを挙げます。
「参院選にむけて無党派層が投票先を決めてきたときに、自民、維新、立憲にどれくらい票が乗ってくるのかが議席数に影響する」とコメントしました。
「支持政党がない」と回答した無党派層の比例投票先の調査結果についてはこちら。
こちらも、維新と立憲の競り合いが続いています。
春先は維新が優勢だったものの、今は拮抗している状況について、米重氏は「(維新への支持が)戻るのか戻らないのかは参院選の重要なポイント」としました。
相対的に維新が勢いを落としている状況については、「野党一党たりうる国民の認知が衆院選直後の方が印象は強かった」「(現在は)認識が薄くなっているのでは」と分析。
参院選にむけては、「維新が今後伸びる可能性はまだある」とまとめました。
日本初!?諸派も対象にした最新調査結果はこちらから!
選挙ドットコムちゃんねるは毎週火・水・木・金曜日の21時公開!
ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!
調査は令和4年6月11日(土)と12日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で983件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査はスマートフォンアプリ(Gunosy)のダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード