4月4日に告示された豊前市長選には、新人の磯永優二(いそなが・ゆうじ)氏(65)、現職の後藤元秀(ごとう・もとひで)氏(70)の無所属2名が立候補しました。投開票は4月11日に行われます。
16年振りの選挙戦となった今回は後藤市政の是非、人口減少対策、地元経済の立て直しなどが主な争点と考えられます。
磯永氏は豊前市生まれ、大分県立中津工業高等学校卒業。豊前市に入庁し22年間務めました。1996年の方全市議選に初当選、以降7期連続当選しました。豊前市議会議長、京築広域市町村圏事務組合議会議長、豊前市外二町清掃施設組合議会議長、吉富町外一市中学校組合議会副議長等を歴任しました。
磯永氏は以下の政策を掲げました。
◎文化の香るまちに
1.郷土芸能・文化、スポーツなどの推進とともに、各種文化・スポーツ団体を育成し、市民相互の親睦と文化・体育などの振興を行い、魅力あるまちづくりを行います。
2.安心・快適な教育環境づくりをめざします。
◎魅力ある街並みに
1.都市計画道路(臨海工業線)の実現で、高潮、高波対策や能徳工業団地進入路の安全確保や異常気象に対応した河川整備等を進めます。
2.買い物難民をつくらない制度や地域をめざします。
◎健康増進法
1.高齢者や障がい者が誇りを持って、生涯現役で生きるまちづくりを行います。
2.安心できる暮らしのために、医療費の助成など拡充を図ります。
◎既存企業・事業者の支援及び企業誘致
1.若者の雇用を図るため、市条例を再検討し、企業誘致に努めます。
2.多様化するエネルギーを活かした循環型社会づくりをめざします。
3.既存企業・事業者の意見を生かし、魅力ある地域づくりを進めます。
後藤氏は慶応大学卒業。西日本新聞記者を経て、1991年から福岡県議を通算6期務めました。2013年の豊前市長選に初当選、2017年に再選。今回は3期目への挑戦となります。
後藤氏は以下の政策を掲げました。
・学校教育の環境整備
国が進めるGIGAスクールを推進するには、IT機器を使いこなせる指導者育成が重要であり、支援対策を強化します。
・彩り豊かな豊前市へ
河津桜・シャクナゲ・ツツジやアジサイ。豊前桜など桜植樹事業を進めて、多くの人が訪れる「花のまち豊前」づくりを。
・多文化共生に向けた基盤づくり
多国籍の市民が増えています。豊前市を第2の故郷と感じてもらえるように、言葉や生活習慣などのサポートを強化します。
・地域おこし協力隊の積極的採用
大都市から地方への移住を国が推進しています。受け皿となる豊前市で、多くの分野に採用できるように取り組みます。
・人口問題
全国市長会を通じて、第3子以降の子ども一人当たり1000万円給付を国に働きかけていきます。
・文化のまちづくり
感応楽が世界遺産へと動き、神楽が続いています。祇園や和太鼓、新興の若楽など、芸術文化の価値を誇り、たくさんの市民が参加、活躍するまちを目指します。
・一次産業振興
豊かな自然の恵みである農林水産業の振興が、ふるさとを守る礎です。自然を守りながら最新技術、情報を活かす施策を。
・動く「飲食店」づくり
移動できる販売車を買物難民対策に。加えてキッチンやカフェなどの機能を備えた車両を、企業支援策としても取り組みます。賑わいのまちづくりに繋げます。
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