無法者がはびこる空間がこの日本に存在する事を知っているだろうか。
それは“沖縄の選挙”だ。
沖縄の選挙では何でもありと噂され“公選法特区”と揶揄されている。ネット上だけではなく、あの池上彰さんの選挙特番にもいじられる程の公認ぶりだ。
街を歩けば違反だらけ
私、選挙大好き芸人山本期日前も一昨年の沖縄県知事選挙を観に沖縄県を訪れ、噂が本当過ぎて驚いた。違反がありすぎて、途中でカメラに収めるのを放棄したぐらいだ。絶対沖縄のるるぶに掲載するべきだ!
ちなみに目視できる限りで違反が蔓延しているのが
違反のぼり、違反横断幕、違反ポスター、違反選挙カーもどきである。
特に沖縄の選挙でしか見られない光景は電柱が選挙のフリースペースと化していることだ。
1枚目の写真は条例違反で警告を受けている。ただちに除却してくださいと書かかれているが
警告日・9/12
山本期日前撮影日・9/27
あれ……
ちなみに与野党仲良く警告されている(笑)
3児の母よりのメッセージが複数の電柱で見られた。BuzzFeed Newsのファクトチェックでミスリードと認定された内容だ。
沖縄知事選候補めぐり拡散 「給食無償化を掲げて値上げした」は本当か?
2012年から今回の知事選に立候補するまで、佐喜真氏は、宜野湾市長を二期務めていた。 最初の市長選で掲げていた公約のひとつが、小学校給食費の段階的無料化だった。当時の琉球新報(12年1月21日)にも、以下のように記されている。 福祉・教育で「市内公立小学校の児童の給食費を段階的に無料化する」との考えを示した。 …
この電柱もミスリードの柱になっているとは思っていないだろう。
電柱は選挙関係のフリースペースと化されているせいで
迷子の猫ちゃんを探してるビラを見る事ができなかった。
沖縄は選挙のせいで、猫を探すよりも猫を探してるビラを見つける方が困難だ。
本日はこの沖縄の選挙違反について選挙を取り仕切る選挙管理委員会はどう思っているのか、どう取り組んでいるのか気になり電話インタビューを決行した。沖縄県議会議員選挙付近で忙しく、断る選管もいる中、浦添市の選挙管理委員会に応じていただけた。
山本期日前:公選法違反である、のぼり等があった場合、市としてどんな取り組みをされているのか教えてください。
浦添市選管:ポスター、のぼり等に関しては道路管理者の方でパトロールしておりまして、違反・許可を得ていないものに関しては撤去という形で進めております。市役所が主体としてやっています。
山本期日前:警告とかなしに撤去されているんでしょうか。
浦添市選管:道路のガードレールにあるような、のぼり、ポスターに関しては許可を得る必要がありますが、許可を得ないでやっているわけなんですよ。即、撤去ですね。
対策ちゃんとやってました!!!!!!
選管としては野放しにしている状況でない事が分かります。
ん?何か違和感……ちょっと、待てい、、、
何でガードレールありきの対策が取られているんだ!?!?そもそも普通ガードレールにないだろう!
首都圏でも実際に違反物の掲示はあるが、ガードレールには見ない。首都圏の選管関係者にこの事を話してみると、警察と連携してポスターの取り締まりはするが、道路管理者でパトロールは聞いた事がないという。しかし、沖縄では特有の対策を取らないといけない状態であった。
※ちなみに僕から1度もガードレールのワードを出さずにガードレールが出てきた。
続いて電柱ポスターについて聞いてみた。
山本期日前:沖縄県全体であると思うのですが、電柱にポスターが張られるのは当たり前の文化になっているのでしょうか
浦添市選管:電柱のものも撤去しますが、そんなにまではなかったように思います。
あの日、あの時、あの場所で見た電柱ポスター達は
そんなにまではなかったみたいだ。
ただインタビューの中で、今回の沖縄県議選に関して、2019年の参院選と比べて違反が少なくなっていると発言していた。電柱ポスターも過去と比べて減っているのであろう。電柱ポスターは過渡期かもしれない。
とうとうあの噂について聞いてみることに(ゾクゾク……)
山本期日前:選挙違反特区だって言われている事に対して、選管さんとして認識されていたりしますか
浦添市選管:ちょっとそれについてはすみません。。。
かたい!!
沖縄の選挙違反特区の闇に関してはシーサーがいるかのごとく守られていた。
他にも浦添市選管から以下の話を伺った。
・市民からの通報があった場合は選挙事務所に連絡を入れている
・やっちゃいけない行為に関しては通知がされており、基本的に候補者陣営は把握している。
候補者側が100%悪いではないか!違反を知った上で違反しているのです。沖縄県知事選で演説会場にいた運動員が発した言葉を思い出した。
「相手もやっている」
最後に浦添市選管の正しすぎるメッセージを送りたい。
「公職選挙法にのっとって法令を尊重して政治活動・選挙運動していただきたいと思っております」
沖縄の選挙も、“赤信号みんなで渡れば怖くない”的な考えは捨てるべきだ。沖縄県議会議員選挙ではクリーンな選挙を願います。
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