いよいよ参院選2019の投開票日(7/21)が迫ってきましたが、仕事などが忙しくて、なかなか情報収集ができなかった方、候補者の演説案内は告知されるけど見に行く時間ないというニーズにもこたえてくれる、優れたサイトがあるのはご存知でしょうか?
全国の候補や応援弁士の演説の動画をネットで閲覧できる「街頭演説動画まる見えマップ【2019年参院選編】」と、その演説を書き起こした「参院選街頭演説書き起こし」を、チャリツモが公開しています。
Googleマップ上の演説が行われた場所に政党のピンがあり、クリックすると動画が再生されるようになっています。文字で読みたい方への配慮として、書き起こしされたページもあります。「動画は254本(7月19日現在)あります。マップとの連動もあって、YouTubeに挙げられている映像だけに限定しています」と「チャリツモ」の船川諒代表取締役。2017年の衆議院選、今年4月の統一地方選に続いて3回目の試みとなります。候補や後援者、一般の人などがYouTubeに投稿したものを船川さんらが地図に落とし込んでいっています。
きっかけは3年前。前回の参議院選挙の際、東京都渋谷区と新宿区で、「政治で解決してほしい問題はなんですか?」という質問をいろんな世代の100人に行った時の若者の反応だと船川さんは言います。「選挙に行かない、と答えた若い人に、何でいかないんですか?と聞いたら怒られたんですよ。『誰に投票したらいいか判断する情報がないじゃないですか』って」。
今の選挙制度では、選挙に入ると、中立性の立場もあり、新聞やテレビからは候補者の個人情報を得ることがほとんどできなくなってしまいます。「みんな忙しいし、いちいち候補者の情報を検索して調べるのは無理」ということから、ウエブデザイナーでもある船川さんはマップをクリックするだけで候補の演説が見られるマップの仕組みを作り、同時に、聞くだけでなく内容が読めるように書き起こしも出来る限り行うようにした、といいます。
「先日、三原じゅん子さんの応援演説を公開したのですが、ここでの応援に入られた候補の名前と別の県名が、途中で混じってしまって。生の演説ならでは、のものもあります」と船川さん。「チャリツモ」で公開されている動画と文字の書き起こし、その両方で確かにそれは確かめられます。
「チャリツモ」は小学校5年生にも分かるように、社会問題を伝えるメディアを目指しているといいます。「類似のサイトはないはずです。動画だけでなく、演説の文字をおこして公開しているところなんてないですよ」、7月4日の公示日以後、一日5時間以上を演説の文字起こしにつかっているという船川さん。既存メディアに代わって、候補者の選挙中の情報を普通の人々に伝えたい、という船川さんの熱い思いが投票率の向上に少しでも貢献されることを願ってやみません
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