「れいわ新選組」山本太郎氏の闘いを今回も見守る“あの人”の存在感(安積明子)

2019/07/14

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安積明子

聴衆の中に“あの人”を見つけた

参議院選挙戦の2度目の土曜日、山本太郎氏が率いる「れいわ新選組」の街宣に行ってみた。午後3時に新宿西口に行くと、小雨が降っているにもかかわらず、すでに多くの人だかり。小田急デパート構内の中にもかなりの人が立って見ており、通行の邪魔にならないように同デパートの職員が整理していた。以前に取材した時よりも、確実に聴衆の人数は増えている。


その中で偶然に見かけたのが、山本氏の選挙ブレーンと言われる斎藤まさし氏の姿だ。山本氏の演説に魅入っている聴衆の塊の背後を黒いバッグを持った白髪の男性が通りすぎ、人混みの中に入って消えた。「れいわ新選組」のテーマカラーのピンク色のチェックのシャツを着たその人の顔は、確かに斎藤氏だった。そういえば山本氏が初出馬した2013年の参議院選でも、斎藤氏は聴衆の背後から山本氏の演説を見守るように微笑みを浮かべて眺めていたのを思い出した。

山本太郎氏の選挙ブレーン

この時、山本氏は「桃太郎」をしながら演説と寄付集めを行ったが、これは斎藤氏のアイデアだと聞いた。そして今回の参議院選挙での山本氏の比例区転出などの選挙戦略も、斎藤氏が発案したものと言われている。
もし山本氏が東京都選挙区から出馬すれば議席獲得は確実だが、目玉候補が不在の比例区はさほど伸びなくて1議席獲得がせいぜいだと言われていた。それならば思い切った賭けに出て、「山本太郎」というブランドの下で比例区で5議席獲得を目指そうとしたわけだ。

斎藤氏は2015年4月の静岡市長選で立候補者の選挙アドバイザーを務めたが、公職選挙法の利益誘導などの罪に問われ、2018年8月に最高裁で執行猶予付きの有罪判決が確定。なお斎藤氏は東京高裁が控訴を棄却した2017年5月18日に霞が関の司法記者クラブで記者会見したが、「選挙干渉チェックの会共同代表」だった山本氏もこれに同席し、「市民が選挙に関わることに関して阻止していくことの地ならしだ」と「未必の故意による黙示的共謀」を認めた判決を批判している。

いわば斎藤氏は「政治家・山本太郎」の生みの親ともいえるが、今回の「れいわ新選組」の盛り上がりをどのように見ているのか。選挙戦も折り返しを過ぎ、投開票日まであと1週間となったが、この盛り上がりをさらに拡大すべく秘策を考えているに違いない。

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安積明子

政治ジャーナリスト。兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。 国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。 その後に執筆活動に入り、政局情報や選挙情報についてさまざまな媒体に寄稿している。趣味は宝塚観劇やミュージカル鑑賞。月に1度はコンサートに足を運ぶ。

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