20日告示の氷見市長選挙|新人の菊地正寛氏が無投票で当選 富山県
2024/10/21
今年は全国およそ970もの自治体で一斉に選挙が行われる統一地方選挙が4月に行われ、続く7月には参議院議員通常選挙も行われるなど、全国的な選挙が連続する年となります。
そんな選挙イヤーに、選挙ドットコム顧問・アドバイザーの選挙プランナー松田馨氏が、選挙マニュアル本の決定版とも言える『フルカラー図解 地方選挙必勝の手引』を発売されました。松田氏が選挙プランナーとして、12年間にわたり積み上げてきた地方選挙のノウハウが詰まった一冊となっており、尾崎行雄財団が主催する「咢堂ブックオブ・ザ・イヤー2018」において、選挙部門の大賞を受賞。Amazonランキングでは「選挙部門」で1位を獲得しています。今回は『フルカラー図解 地方選挙必勝の手引」の魅力を、編集部が著者のインタビューを交えて掘り下げてみました。
松田馨(まつだかおる)プロフィール
選挙プランナー
株式会社ダイアログ代表取締役社長
1980年生まれ。2006年7月の滋賀県知事選挙以降、地方選挙から衆議院総選挙、参議院通常選挙まで200を超える選挙に携わる。現職に挑戦する無所属・新人の依頼を数多く引き受け、勝率は七割を超える。
新聞や週刊誌上において国政選挙(衆議院・参議院)や都議会議員選挙の全議席当落予想を担当するなど、過去の選挙データと最新の情勢調査を組み合わせた当落予想の精度には定評がある。
フジテレビ月9ドラマ『民衆の敵』の選挙監修や、NHK土曜ドラマ『フェイクニュース』選挙考証を担当。日本選挙学会会員。日本世論調査協会会員。
-選挙ドットコム編集部
この度の新著の出版、おめでとうございます。さっそく拝読しました!非常にボリュームある一冊ですね。
-選挙プランナー・松田馨(以下、松田氏)
ありがとうございます!もともと200ページくらいを予定していたんですが、いざ書き出すと「出し惜しみはできない」と思い、度重なる加筆で文字数は17万字を超え、292ページまで増えてしまいました。選挙プランナーとしての12年間の経験を活かし、地上戦・空中戦・ネット戦はもちろん、公職選挙法や収支報告書まで言及した書籍となり、選挙の現場では必ず役立つ一冊になったと自負しています。見開きB4版という大型書籍のため、重さが約1kgにもなってしまったのは反省しています(笑)
-選挙ドットコム編集部
今回の書籍でもっとも注目のポイントは何ですか?
-松田氏
できるだけ現場ですぐに役立つように、運動のやり方を具体的に詳しく記述したことです。また、地方議会議員選挙での選挙運動用ビラの活用にも対応しています。これまで、選挙期間中の選挙運動用ビラの配布は、国政選挙や首長選挙でしか認められていませんでした。それが、今年の統一地方選挙からは、町村議会を除き都道府県議会と市議会・区議会の議員選挙でも選挙運動用ビラを配布することができるようになります。本書ではデザインサンプルを掲載し、法的な注意点についてもわかりやすくまとめました。
また、選挙マニュアル本として、初めて選挙に立候補される方、現職で再選に臨む方それぞれにとって参考になる内容を散りばめています。その中から今回は重要ポイントを6点に絞ってお話ししたいと思います。
-選挙ドットコム編集部
そもそも、今回の書籍はどんな人におすすめなんですか?
-松田氏
現職議員や首長の方はもちろんですが、一番おすすめしたいのは初めて立候補される方です。ご親族に政治家の方がいたり、選挙に詳しい方がいれば話は別ですが、なかなかそうした環境には恵まれません。そこで、初めて政治の道に進もうとされる方が必ずつまずくこと、疑問に思うことも本書で取り上げています。例えば、仕事の辞め方や選挙までのスケジュールの立て方、そして選挙に必要な資金の集め方まで網羅しているので、自分で考え、そして解決することができるようにまとめてあります。
-選挙ドットコム編集部
本書のAmazonレビューを見ても、購入された方の満足度は非常に高いようですね。それ以外にも、選挙の現実や立候補のリスクまで書かれているのもイメージがしやすかったです。
-松田氏
志はあっても、政治の仕組みや政治家の役割について深く知らないまま立候補をされる方も少なくありません。しかし、当選をすれば公人として常に見られる側になるので、政治の世界に身を置く以上、しっかりと選挙の現実や政治の仕組みまで理解しておくことが大切です。今回は、当選の確率や立候補におけるリスクまで書くことにより、読者の方に選挙への具体的なイメージを持ってもらいたいと考えています。
-選挙ドットコム編集部
初めて選挙に立候補する方も現職の方も、公職選挙法について完璧に理解している方は少ないと思います。今回の書籍ではその公職選挙法のポイントが分かりやすく書かれていますね。
-松田氏
ありがとうございます。公選法の基本を分かりやすく伝えることは、本書でも非常に力を入れた点です。公職選挙法は条文が非常に読みづらく、内容も難解な上、地域によって取り締まりの厳しさが異なる場合も見受けられます。ですが、要点さえ抑えておけば、萎縮することなく精一杯活動を行うことができます。
-選挙ドットコム編集部
公職選挙法で、一番分かりにくいことって何ですか?
-松田氏
なんと言っても「政治活動」と「選挙運動」の違いです。選挙が近づいてくると駅前に立っている方やポスターを貼る方、また市政報告・県政報告、タウンミーティングといった集会を開く方をよく見かけます。これらは「政治活動」に当たりますが、もしその中で「今度の市議会議員選挙では勝田とおるに1票をください」と言うと「選挙運動」になります。選挙運動期間の前に「選挙運動」を行うことを、事前運動といって違反行為になります。政治活動中に、知らず知らずのうちに言ってはいけないことや、やってはいけない行為をしていることがあるんです。そういったことを防ぐために、この書籍の中では、「政治活動」と「選挙運動」の定義から解説しています。また、最も検挙数が多い選挙違反であり、最悪の場合は当選が取り消しになってしまう「買収」についてはページを割いて具体的に解説しています。
-選挙ドットコム編集部
書籍の中で松田さんは「3バン」より大切なことがあると書いていらっしゃいました。具体的には何を指すのでしょうか。
-松田氏
従来から選挙必勝の極意は「3バン」を持つことと言われてきました。「3バン」とは、後援会・団体などの組織力を指す地盤(ジバン)、候補者の知名度のことを指す看板(カンバン)、そして候補者の資金力を指す鞄(カバン)のことです。ところが、無所属系の新人候補の多くはこれらを持っていない所からスタートしますので、まずは「3バン」のつくり方から解説しています。その上で、より大切な候補者力を指す「基盤(キバン)」についても解説しています。この4つ目のバンである「基盤」は、実はとても重要なんです。
次のページ : 松田氏が「基盤」を推す理由は…?「選挙プランナー・松田馨の集大成がここに!『地方選挙必勝の手引』の魅力に迫る!」part.2
-選挙ドットコム編集部
そこまで、基盤を推す理由は何ですか?
-松田氏
私が12年間選挙に携わり続けてきて感じたことは、選挙というものは結局のところ候補者自身に大きく左右されるということです。組織を固めることも、知名度を上げることも、お金が集まることも、候補者がどれだけ魅力的なのかに左右されてしまいます。
ですので、基盤=候補者力は3バンよりも大切であり、3バンよりも前に必要なこととなってきます。では、どうすればその候補者力を上げていくことできるのか。そのために必要なポイントもしっかりと書かせていただきました。
-選挙ドットコム編集部
それにしても今回の書籍は少し大きめのサイズなんですね。その理由ってあるんですか?
-松田氏
文字量や情報量の多い内容になってしまうので、文字や図表、イラストを大きく掲載したかったからです。また、書き込み欄も設けました。解説にそって書き込み欄を埋めるだけで、選挙戦に必要な情報をまとめることできます。
-選挙ドットコム編集部
ここまで割と新人候補の方におすすめなポイントが多かったと思うのですが、現職の方にもおすすめなポイントってあるんですか?
-松田氏
最新の選挙戦術の紹介です。選挙を取り巻く環境は日々変化しており、4年前と同じやり方だけでは通用しません。2013年にネット選挙が解禁され、2015年には選挙権が満20歳以上から満18歳以上に引き下げられました。無党派対策や若年層対策としてのネット選挙運動の活用、そして解禁される選挙運動用ビラの活用については特に参考になると思います。
-選挙ドットコム編集部
実際に現職の議員が落選するケースも多々あります。どういった点に注意するべきでしょうか?
-松田氏
例えば選挙カーのルートです。現職の方の中には、4年前のルートをほぼコピーペーストして使っている方もいらっしゃいます。4年あれば住んでいる人も変わりますし、限られた選挙運動期間を最大効率でまわれているのか?常に見直しが必要です。
ネット選挙についても、前回から考えるとスマホユーザーの増加や新たなSNSの登場、LINEの活用といった点がポイントになります。今回は書籍のなかで、そういった地上戦・空中戦・ネット戦のやり方や割合、その効果を高めるためのポイントもしっかりと解説させていただきました。特にベテラン議員ほどネット選挙が苦手な方は多いです。若年層にアプローチをするためにネットは欠かせない存在ですので、本書をご活用いただければと思います。
-選挙ドットコム編集部
選挙が終わった後に待ち構えるのが選挙運動費用収支報告書ですね。
-松田氏
選挙運動費用収支報告書は投票日から15日以内に必ず提出しなければなりません。この収支報告書に違反が見つかった場合は出納責任者に罰則(3年以内の禁固または50万円以下の罰金)が科せられます。選挙は最後の最後まで気を抜くことができません。ですので、書籍の中では何を記載しなければならないのか、その計上の仕方まで解説しています。
-選挙ドットコム編集部
選挙運動費用の他に、政治団体の収支報告書作成も解説があるんですね。最近は収支報告書に関係するスキャンダルも多く、みなさんご苦労されているのでは?
-松田氏
現場では選挙運動費用収支報告書と政治資金収支報告書の混乱がよく起きます。それを防ぐために二つの違いもまとめました。また、昨今、国会などでもこの政治団体の収支報告書は話題になっています。そして、一般の市町村議員の方でも後援会や政治団体を組織なさっている方も少なくありません。
政治団体における収支報告書である政治資金収支報告書にも提出期限があり、内容も決まっています。書籍の中では必要な項目を図表するなどなるべくわかりやすく記載しました。政治資金規正法などの法律も関わってきますので、正しく記載することができるようにサポートする内容になっています。
-選挙ドットコム編集部
最後に、この記事を読んでくださった方にメッセージをお願いします。
-松田氏
最後までお付き合いいただきありがとうございます。今回発売させていただいた『フルカラー図解 地方選挙必勝の手引』は12年間にわたり私が積み上げてきた地方選挙のノウハウを惜しみなく提供するというコンセプトで執筆いたしました。
選挙運動期間中にできることについても、かなり踏み込んで具体的ににまとめていますので、今からご購入いただいても充分役立つ一冊になっていると思います。
本書は地方議会議員選挙を対象にした内容となっていますが、公職選挙法や違反事例の解説、地上戦・空中戦・ネット戦の最新事例などは、首長選挙や国政選挙にも対応する内容となっています。立候補を予定している皆様の政治活動・選挙運動の現場でご活用いただき、本書が皆様の当選の一助となれば幸いです。よろしくお願いいたします。
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本記事にて紹介されている『フルカラー図解 地方選挙 必勝の手引』詳細は以下HPからご確認いただけます。
◯フルカラー図解『地方選挙 必勝の手引』
ISBN:9784909687005
サイズ:B5判(見開きB4)292ページ
定価:¥11,000-(税抜)発売中
選挙の友出版HP
https://www.senkyonotomo.com/
Amazon商品ページ
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